《昭和30年代の出版物(註・一部復刻版)》 分類・私
かねてから興味があり、読みたいと思っていた本に真尾悦子さんの『たった二人の工場から』と、随筆『旧城跡三十二番地』などがあります。
それらには当時の社会背景や、平市内の状況を垣間見ることができると思っていたからです。
ご主人の真尾倍弘(ますひろ)さんは既に他界し、悦子さんは現在、北海道に住んでおられるそうですが、私がご夫妻のことを知ったのは(直接会ったことはありません)昭和33年(1958)に、ヒョンなことで「月刊いわき」を読んでからです。
出版先が「氾濫社」という斬新(ユニーク?)な名前に驚き、二人三脚で奮闘しながら原稿を書き、活字を文選し、手刷りの印刷機を使って郷土誌を刊行しているという、そのバイタリティーには二度びっくりさせられました。
でも、子供ながらに“地元からこういう本が出ているんだ”という嬉しさと誇りを与えてくれるような不思議な力を「月刊いわき」にはあった印象が今でも脳裏に強烈に焼き付いています。
非常に羨ましく思い、二人が活躍している現場を直接見たいという衝動に駆られた時期もありました。
半世紀も前の夢に終わった事実です。
その後、土地(実家)から長い間、離れ都会の喧騒の中で無我夢中で働くようになってから一時立ち消え状態になっていた筈でしたが、Uターン帰郷してからは真尾悦子さんの作品が無性に読みたくなり、メモを総合図書館へ持ち込み探し当てました。(=写真)
セピア色に変色した本が、まるで私をタイムスリップさせてくれるマシーンの入口に立たせているような錯覚を起こさせます。
今日は一気に読破する覚悟で、長い夜ともお付き合いすることにします。
◇行事◇ 上弦(20:31) 初卯日 一粒万倍日
1日ひとつ『福島県』を知る
水戸駅を起点に安積永盛駅で東北線に合流する鉄道路線は「水郡線」です。
全線延長は147キロです。
本県分は72,7キロで、石川、東白川地方を走ります。
本日の催し 1月12日(水) 四緑 友引 旧暦12/9
◆「生活向上委員会」 13:00~ 鹿島公民館 0246-29-2250
◆第1回伝承郷特別展「~写真で巡る~鹿島町久保といわき市内の磨崖仏」 共催:鹿島公民館
いわき市暮らしの伝承郷 企画展示室(観覧料が必要) 0246-29-2230
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます