いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
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安寿と厨子王を学ぶ

2022-06-13 12:34:30 | Weblog
                            分類:歴

                       いわき市金山町 金山自治会
          
                       金山の昔を伝える会

   説教節から森鴎外の小説になり、世に広まった
 国道6号線を走行中、植田~泉のちょうど中間辺りの場所に安寿と厨子王母子像がありますが、これは昭和49年(1974)に『安寿姫厨子王遺蹟顕彰会』が建立されたものです。

  《金山グラウンドそばにある、安寿(14歳)厨子王(12歳)と母親の旅立ち像

 この金山町自治会には金山の昔を伝える会(遠藤拓二会長)というサークルがあり、毎月1回会員が集い「安寿と厨子王物語」ゆかりの地として、その内容と歴史を語り合い伝承していくための活動をしています。
 コロナの影響で休会になっていたが昨日(12日)6カ月ぶりに活動開始するとのことで、私もかつての文学同人の勧めで初参加させて頂きました。

          《銅像近くにある金山集会所での月例会が始まった

 遠藤会長さんが丹念に仕上げられた貴重な資料を渡されて、10時から約2時間を真剣になって耳を傾けました。
 
 もう、ン十年も遥か遠い昔に小学校の映画教室という授業で「安寿と厨子王」を観たのを鮮明に覚えているのですが、その頃は映画の内容が余りにも残酷で悲しい物語としか捉えていませんでした。
 大きくなってから森鷗外の『山椒大夫』を読んだ後に、他の書物で平政氏・平政道・岩城判官・住吉城(住吉舘)などについての詳細を知り興味は更に湧いたのでした。
 東北、信越、丹後、筑紫には安寿と厨子王伝説が多いですが、この「いわき」にもゆかりの地が散在している事実には驚きました。しかも金山町には「安寿と厨子王母子像」があるとは二度ビックリしたものです。
 今回〝地元のことは地元の者がもっとよく知らなければ〟という実感と探求心が芽生えてきたような1日でした。   

                                                                                               
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