分類:商
いわき市鹿島町を歩こう 89
JOLLY JOLLY
いわき市鹿島町走熊字鬼越18
☎0246-84-8990
むかし懐かしい、子供の溜まり場
鹿島街道と言っても旧道になりますが、江名港=湯本線と交差する七本松の信号から鹿島小学校へ向かう途中の左側に新たな理容店ができました。
同店は、これまで久保地区にありましたが、移転して新たな営業となります。オーナーさんに訊いたところ、オープンは今月6日の予定とのことでした。
《ファミリーマートかしま病院前店側から見た全景》
この場所は地元で育った人たちにとっては思い出の深いところで、昭和30年代の頃まで看板はなかったが 「おまるさん」 という愛称で呼ばれていた駄菓子屋さんがありました。
老夫婦2人で店を賄っていて奥さんが、おマルさんという名前でした。おマルさんは明治41年に蔵持小学校の代用教員をしていたそうで子供たちに人気がありました。店を一言で駄菓子屋さんと決めつけてしまうのは正確ではありません。子供のためのスーパーみたいなものです。
めんこ・ビー玉・肥後守(ナイフ)・映画スター、野球選手、相撲力士のプロマイド。 飴、菓子類は勿論のこと、鉛筆・ノートなどの文房具、挙句に釣り竿・メジロ獲り用の鳥モチなどもありました。
《鹿島小学校を背にして撮った JOLLY JOLLY》
「おまるさん」 は、学校の授業が終わると子供たちの溜まり場になって、お金が無くても庭先で遊んでいました。家に早く帰っても親に子供が出来る仕事をさせられるので、ここで時間調整(道草を食っていた)をしていく賢い子供たちではありました。
現在(いま)、この JOLLY JOLLY さんの前の道を通るたびに懐古の念に駆られます。
営業したら、そんな昔話でもマスターにしてあげて散髪するのも、楽しいひと時になるのではないでしょうか。