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省略言葉が蔓延している番組名
テレビは事故・突発的な災害・社会情勢の変化・暮らしの情報などを知る上で聴覚だけでなく、同時に視覚によって確かな判断ができるので文明の利器そのものだ。
日本で初めてテレビ放送が開始されたのは昭和28年(1953)だから 「何を今更言っているのか」 と冷笑されそうだが、時代の変遷によって番組の内容も大きく変わっていることを知らされる。
その辺りをちょっと書いてみたくなった。
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《例えばひるブラ…?理解できるが、それで正しいのかとなると不安になってくる》
「昼時に全国各地を、アナウンサーとゲストが一緒にブラッと訪ね歩く」 という意味だと解釈できるが、果たしてそれが正解なのかとなると確証を得られない。
「物事を深く考えないで番組を楽しんでください」と言われればそれまでだが、歳は重ねても幼児のように「なんで?」、「どうして?」という探求心が強いから、本当の意味を知らないでいると気持ちが治まらなくなるのは私の悪い癖 (性格) なのだろうか?
民放テレビで 「ひるおび」 という番組があるが、あれも最初に見た時には 「昼の時間に人気を帯びる番組にしたい」 という局側の願望から付けられたものとばかり思っていたら、単に 「お昼の時間帯の帯番組」 だからだそうだ。
民放テレビは兎も角として、NHKは正しい言語を伝えなければいけない使命も担っている。
現にニュースのインタビューでマイクを向けられた人が仮に 「食べれない」 と答えてもテロップでは 「食べられない」 と表記するのだから、自局の番組も安直に命名しない方が良いと思う。
因みに、NHKの省略番組名は意外に多い。幾つか挙げてみると「シブ5時」「ごごママ」「うたコン」「スタパ」「シブラジ(ラジオ)」などのオンパレードだ。
よく政治家の一言が物議をかもして大騒ぎになると、本人は「言葉足らずだった」とか「解釈の相違だ」とか言って逃げの態勢に入るが、真意を伝えようとすればするほど言葉や文字は正確でなければならないと思う。
民放テレビのように視聴率を上げるためだけの番組名に、NHKが誘引されて過剰反応を示さずにデンと腰を据えて真のNHK道を貫いて欲しい。