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OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

じゃ~ないよねぇ~、高橋美枝

2021-07-11 18:12:54 | 歌謡曲

ひとりぼっちは嫌い / 高橋美枝 (CBSソニー)

往年の女の子アイドルの大ブームの最中、松田聖子のフォロワーが数多デビューしたのは今や歴史ではありますが、そうした彼女達の全員が「松田聖子」に成りきれていたのは?

と問われれば、むしろ不似合いな感が滲み出ている新人さえも……。

例えば、あくまでも以下はサイケおやじの主観なんですが、昭和58(1983)年11月に本日掲載のシングル盤を出してデビューした高橋美枝は、それなりに可愛い面立ちではありますが、ヘアスタイルが完全に松田聖子であり、テレビで接する限りではありますが、立ち振る舞いの「ぶりっ子」さ加減も、また然り!?

なんで……、そこまで松田聖子をやっているのか、せつなくなってしまうほどだったのは、肝心のデビュー曲「ひとりぼっちは嫌い」に、ちょっぴりニューミュージック調の太田裕美っぽさを感じていたからで、とにかく松本隆の綴った歌詞が、ほとんど太田裕美の世界なんですねぇ~~。

また、そこに附されたメロディのニューミュージックっぽさは、作曲がオフコースに在籍していた松尾一彦となれば、その幾分説明的な(?)曲構成も納得するしかないわけですが、それにしても高橋美枝の程好くコントロールされた節回しは上手いと思いますし、伸びのある声質も天性を感じさせます。

ところが、現実は厳しく、この「ひとりぼっちは嫌い」が大きなヒットにならなかったのは残念という以上に、これまた納得させられる「何か」が足りないと思うのは、サイケおやじだけでしょうか?

なによりも、テレビで接する彼女には、どこかしら地味な印象があり、なんとか松田聖子に近づけようとした川村栄二のアレンジも空回り……。

今も当時も、もっと高橋美枝のナチュラルな個性を活かしたプロデュースがあれば、持ち前の歌唱力も別角度の魅力を発揮出来た様に思いますねぇ~~。

本音で、勿体無いと思うばかりです。

皆様ご存じのとおり、以降の彼女は中途半端なニューミュージック系アイドルソングや産業ロック風のド派手な楽曲を入れたシングル盤を4枚ほど出しながら、何れも空振りを続け、それゆえにアイドルマニアには熱心なファンを増やしつづける存在になっているとか!?

冒頭に述べたサイケおやじの妄想では、本当に彼女がアイドルシンガーとしてやりたかったスタイルが、決して「松田聖子」では無かったと思いたいわけですよ。

お前には、アイドルが分かってない!

等々、お叱りは覚悟しております (__)

しかし、高橋美枝という素材の良さは、分かっているつもりなんですけどねぇ……。

本日は、暴言ご容赦ということで、これにて失礼させていただきます (__)

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志賀真理子への思いは消えず

2021-07-10 18:02:10 | 歌謡曲

■フリージアの少年 / 志賀真理子 (ワーナーパイオニア)

今では忘れられているかもしれませんが、サイケおやじは本日の主役たる志賀真理子は大いに期待していたアイドルシンガーでありました。

というか、彼女は決して純正培養(?)されたアイドルではなく、歌手としてレコードデビューする以前には声優や女優としての活動も立派にやっていたらしく、それゆえに声質には独特の響きと余韻が滲み、そのあたりがサイケおやじの好みに合っていたのです。

そして、それに最初に接したのが昭和61(1986)年春に発売された掲載のシングル盤A面曲「フリージアの少年」で、これはアイドル歌謡と言うよりも、作詞:麻生圭子&作編曲:山川恵津子が企図したのは、ニューミュージックがド真ん中!?

ですから、ミディアムテンポの曲調にはジャズ~フュージョン系のコードハーモニーやシンコペイトしたリズム&ビートが仕込まれているんですが、全く動じる様子も無く、正面から節回した志賀真理子のボーカリストしての豊かな資質には、一瞬にしてグッと惹きつけられましたですねぇ~~ (^^♪

また、当然ながら、基本的にはアルトボイスの太い地声の持ち主と思われるんですが、高音域のナチュラルな切迫感が絶妙に胸キュンなところもニクイばかり(^^♪

あぁ~~、なんて素敵なボーカリストなんでせう♪♪~♪

と思っていたんですが、それほどの大きなブレイクも無かった様で、そうこうしているうちにサイケおやじが異郷の地へ島流しにされてしまったもんですから、心残りと云えば大袈裟ですが……。

そして月日が流れました。

どうにか7年ほど後、ようやく郷里の土を踏んだサイケおやじが、浦島太郎状態を脱するべく、様々な情報やブツを集めている最中、なんとっ!

志賀真理子は既に鬼籍に入られていた事を知って、愕然とさせられました (;_;

どうやらアメリカでの交通事故で不慮の死だったという……、享年19……。

あまりにも早過ぎる……、と絶句させられたのは、あらためて述べるまでもありません。

もちろん、彼女が残してくれた音源は全て蒐集の対象となり、ついに10年ほど前には、おそらくはコンプリートに近いと思われる公式トラックを入れたCDをゲット出来たのは、正に心の拠り所であります。

ということで、今一度、皆様に聴いていただきたいのが、志賀真理子という早世したボーカリストであり、まずは本日ご紹介の「フリージアの少年」だけでも、と切にお願い申し上げます。

あぁ……、志賀真理子が愛おしい……。

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本末転倒ご容赦ください、はつえ様

2021-07-09 16:34:15 | ニューミュージック

陽気な訪問者 / かとうはつえ (フィリップス)

1970年代の音楽的改革のひとつとして、制作されたレコードの演奏メンバーがジャケットに記載される等して、つまりは裏方だった凄腕プレイヤーの存在が知られる様になった事は、同時期から活性化したフュージョンの大ブームと連動していく重要ポイントでもありました。

そして結果的に、世に出たレコードで主役として歌っているシンガーよりも、そのバックで演奏しているメンバーの音が聴きたいというマニアックなファンが普通に増えていったという、なんとも本末転倒な音楽鑑賞のスタイルさえ堂々と成り立ち、ついには制作側もボーカリストの歌声に事寄せて、バックの演奏を重点的に聴かせようとしたとしか思えないレコードまでもが売られていたんですから、それはそれで幸せな状況だったと、今では思います。

例えば、本日掲載のシングル盤はシャンソン歌手の「加藤初枝」が、ど~ゆ~経緯なのか、昭和54(1979)年に「かとうはつえ」名義で制作発売したニューミュージック風味溢れるデビュー作?

とにかく、作詞:生来えつこ&作編曲:井上鑑が企図提供のA面「陽気な訪問者」は、ミディアムアップでキメが多いフュージョンサウンドをバックにした、これが如何にもAORのアンニュイな歌世界なんですが、既に述べたとおり、シャンソン歌手の彼女のボーカルスタイルが、なかなか違和感無く溶け込んでいるのは、やはり演奏パートの完成度の高さがあるからでしょうか?

実は同時期には、この「陽気な訪問者」を含むアルバムも制作されており、そのLP「カスケード」に記載の参加メンバーは松本恒秀(g)、土屋昌巳(g)、吉川忠英(g)、杉本喜代志(g)、井上鑑(key)、高水健次(b)、村上秀一(ds,per)、山本秀夫(ds,per) 等々の凄い顔ぶれの名前が並んでいるのですから、さもありなん!?

冒頭に述べたとおり、実はサイケおやじは、そのシャープでテクニカルな演奏パートに惹かれてしまうのが本音でありまして、もしかしたら……、その制作意図は演奏メインなのか?

なぁ~んて、かとうはつえには失礼千万、サイケおやじが基本的にシャンソンが苦手な所為もあるんですが、そんな極めて不遜な妄想までやらかしてしまうほど、このセッションのカラオケは永久保存されるべきかもしれません (^^ゞ

ということで、1980年代も末頃になると演奏パートそのものがデジタル化されてしまい、プレイヤーの個性が表面的にならなくなってしまったもんですから、以上に述べた様な別角度の楽しみは失われてしまった感があります。

それが本来の姿であると言われれば、それは全く……、そのとおりなんですが(^^;

う~ん、バックミュージシャンの名前でレコードを聴いていた、あの頃が懐かしいばかりです (^^;

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小椋ひろ子の作用・反作用

2021-07-08 17:54:34 | 歌謡曲

恋算数 / 小椋ひろ子 (クラウン)

本日の主役たる小椋ひろ子は、子役時代から女優として活躍していた小椋寛子であり、小椋ひろ子と名乗るのは歌手活動の時だけかもしれませんが、実は他にも別名義で吹き込んだレコードが幾つも存在すると云われるほどの実力派です。

それは、おそらくは歌手デビュー作と思われる掲載のシングル盤A面曲「恋算数」を聴けば、必ずや皆様にも納得していただけはずです。

なにしろ作詞:千家和也&作曲:井上忠夫が提供したのは、これが発売された昭和48(1973)年3月の洋楽最先端であったバブルガム調のポップス歌謡で、馬飼野俊一が施したアップテンポのアレンジにしても、爽やかさとホノボノフィーリングが絶妙にブレンドされたソフトロック風味が強いんですから、生半可な歌唱力ではヘタレが必至なところを小椋ひろ子は、伸びやかな節回しと綺麗なハイトーンボイスを自然体で使い分ける絶妙のテクニックまで披露して、ハートウォームに演じているんですねぇ~~♪

そうですよ、ちょい聞きには、あべ静江

なぁ~んて思ってしまうほどのウケがあるほどでして、しかし似て非なる魅力を発散させているのが、小椋ひろ子の実力です (^^♪

もちろん、彼女は女優でもありましたから、ルックスや立ち振る舞いにも華があり、テレビ出演時にも目立っていたんですが、楽曲そのものは小ヒット……。

そして現在、これを埋もれさせてしまうのは、殊更後追いで昭和歌謡曲の魅力に惹かれている愛好者の皆々様に、無念と思う他はありません。

そして、もうひとつ、サイケおやじが当時から残念だったのが、このジャケットデザインの古臭さで、発売元が幾分旧体質の「クラウン」とはいえ、これじゃ~丸っきり昭和40年代初頭のイメージじゃ~ないですかねぇ~~▼?※?

はっきり言って、ウリのA面曲のイメージには合致していないんですよっ!

その意味で、曲タイトル「恋算数」ってのも、なんだか演歌チックで…… (^^;

また、使われている彼女のポートレートにしても、なんだかケバい感じが強く表出しているのは、ど~なんですかねぇ~~ (^^;

なんだか作用・反作用って感じでしょうか、少なくとも、サイケおやじの当時の記憶では、テレビ等々に出演していた彼女のイメージとはズレがあるんですが、いかがなものでしょう (^^;

しかし、それはそれとして、やっぱり小椋ひろ子が歌う「恋算数」は名曲にして名唱と思うばかりです。

ということで、我が国の現状は感染が再拡大し続けるコロナ禍の中、オリンピックの開催すら暗雲が立ち込めており、既に無観客云々という議論も空回り……。

さらに天災も続く気配とあっては、我々日本人の心の拠り所はメジャーリーグにおける大谷翔平の爆発的な活躍だけかもしれず、後は個人の趣味の世界かと思えば、サイケおやじは……、そこに耽溺する集中力が損なわれてしまう感じがするわけで、やっぱり世の中、安心安寧が一番大切なんだぁ~~~、と納得させられてしまうのでした。

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太田とも子のストレートな人気盤

2021-07-07 17:44:25 | 歌謡曲

恋はまっさかさま c/w ねむいのは悲しいからさ / 太田とも子 (United Artists Records)

掲載したのは有沢とも子が太田とも子に改名し、昭和45(1970)年に出した傑作シングルで、残念ながらリアルタイムでは特段のヒットにはならなかったんですが、今でも根強い支持を集める裏人気盤だと、サイケおやじは思い続けている1枚です。

とにかく収録両面2曲共が、ポップス歌謡ファンの琴線に触れまくりだと思うばかりで、まずは作詞:ちあき哲也&作曲:宇崎竜童のクレジットも嬉しくなる(?)A面「恋はまっさかさま」はミディアムテンポのR&B系泣きメロがニクイばかりの曲構成に、ちょっぴり男には理解し難い様な女心の機微と諦観が綴られたと思しき歌詞の世界がジャストミートしていますし、ドライヴしまくったベースやチャキチャキしたタンバリン、そしてヴァイブラフォンの使い方等々は、当時のモータウンサウンドを存分に意識した高田弘のイイ仕事 ♪♪~♪

それがあればこそ、ギスギスしないスマートさと演歌フィーリングからの脱却が可能だったと思います (^^♪

また、以前にも書いたとおり、彼女は梶芽衣子の実妹ですから、その声質や節回しが所々で姉に似ているところにも、我知らずゾクゾクさせられてしまうのはサイケおやじだけでしょうか (^^ゞ

ここではサビから終盤にかけて、お色気&セクシー路線の節回しを聞かせてくれるあたりが、本当にたまりません (^^♪

一方、同じソングライターコンビから提供のB面曲「ねむいのは悲しいからさ」は、気だるい気分が滲むミディアムスローのボサロック歌謡で、フルートや生ギターを全面に出したアレンジは、これまた当時の洋楽最先端の流行だったA&Mサウンドを意識したのでしょう、ありたあきらの狙いはドンズバっ!?

ちょっぴりカルメン・マキっぽい雰囲気も、太田とも子の声質には相性が良いんじゃ~ないでしょうか?

サイケおやじは、好きです (^^♪

ということで、有沢とも子&太田とも子の音源は、ぜひとも集成が望まれるところで、今日であればこそ、後追いの皆様も含めて、もっともっと多くの歌謡曲ファンに楽しんでいただきたいと、痛切に思っております。

そ~ゆ~決死的熱望が業界関係者の皆々様へ届くことを念じながら本日は、この拙ブログを綴っている次第です。

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イイとこ取りだって、いいじゃ~ないか♪

2021-07-06 18:28:31 | 歌謡曲

スカイ・ピクニック / BIBI (ビクター)

所謂「イイとこ取り」は創作&制作現場の鉄則(?)のひとつではありますが、それゆえに「当たりはずれ」も大きいんじゃ~ないでしょうか。

つまり……、明らかな二番煎じ、あるいはイージーな姿勢がミエミエ過ぎて、失笑や反感が避けられないという場合もあるほどで、しかし……、だからこそマニアックとは言わないまでも、妙に気になるところがあるのも、また事実かと思います。

例えば、本日掲載のシングル盤A面曲「スカイ・ピクニック」で昭和54(1979)年春にデビューしたBIBI(ビビ)と名乗るアイドルデュオは、それこそ最初っからピンクレディとキャンディーズの「イイとこ取り」がミエミエだったと思っているんですが、いかがなものでしょう。

なにしろ松本隆が綴った歌詞が、そのあたりを意識せざるをえない「デスマス」調ですし、穂口雄右の作編曲が十八番のキャンディーズ系となれば、アップテンポで歌う彼女達のボーカルは九分九厘ユニゾンという、ある意味では徹底した「芸の無さ」は潔いほど (^^;

しかし、サウンド的には当時の洋楽流行最先端だったフュージョン系産業ロックからの、これまた痛快な「イイとこ取り」で、程好いスピード感のギターやライトタッチでグルーヴするリズム隊、さらに華やかなストリングス等々、正に曲タイトルどおりの夏向きアイドル歌謡ポップスが、ここに在り!

みたいな、聴き心地の良い仕上がりは保証付きってもんですよねぇ~~♪

これを頭っから否定してしまっては、殊更アイドル歌謡の世界は成り立たないと思ってしまうほどです (^^;

そして気になる BIBI(ビビ) の二人組は当時既にモデルとして活動し、それなりに業界では名前が知られていた様ですし、世間的にも「顔」だけは売れていたはずと思っていましたので、そこにも最初っからのイージーなブレイクを狙っていたという思惑が滲んでしまうわけですが、それだって芸能界のみならず、経済活動全般の常道でしょう。

サイケおやじは、それを決して憎めないんですよ (^^;

実際、ルックスもスタイルも合格点だった BIBI(ビビ) は、テレビ出演時にも超ミニスカ姿の可愛い振付で歌って踊る姿は、目立っていましたですねぇ~~♪

しかし、ど~ゆ~理由か、この恵まれたデビュー以降は地味なベクトルが作用したというか、何時の間にかフェードアウトのモードに入り、グラビアアイドルとして人気を集める方向へとシフトした感があったのは、それなりに成功だったわけですから、なかなか世の中は儘なりませんねぇ~~ (^^;

ということで、本日も夏向きソングをご紹介したくて、これを取り出してみました。

悲しいかな、今年も大雨による甚大な被害が出てしまったり、相変わらずのコロナ禍は収まる気配もありませんが、少しでも前向きな気分を取り戻せるならば、せめても明るい音楽は、一時の和みに繋がるかもしれません。

被災された皆様には、心からお見舞い申し上げます <(_ _)>

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原田ゆかりへの願いは叶うか?

2021-07-05 19:45:03 | 歌謡曲

三味線師ロンリー・ブルー / 原田ゆかり (テイチク)

掲載したのは長年探していた、サイケおやじにとっては待望のシングル盤で、それが以前に纏め売りされていた某ネットオークションの落札品の中から発見されたんですから、諦めなければ願いは叶うっ!

という信念に感謝の1枚です (^^♪

で、その狙いは歌っている原田ゆかりではありませんで、収録A面曲「三味線師ロンリー・ブルー」なんですよ、これがっ!

なにしろ作詞:ちあき哲也&作曲:杉本真人から提供されたのは、正統派演歌でもあり、演歌ロックでもあるんですが、躍動的なアップテンポにアレンジされた狙いどころは、ロッキンソウルなディスコ演歌!?

もちろん、原田ゆかりの節回しは執拗とも思えるコブシが全開なんですから、たまりません ♪♪~♪

発売されたのは昭和61(1986)年9月とされていますが、ちょうどその頃、たまたまラジオか有線でこれを聞いたサイケおやじは、瞬時にシビレてしまった記憶が今も鮮明ではありますが、当時のサイケおやじは様々な事情からレコードも、また原田ゆかりについても探求する事が叶わず、そして幾年月……。

楽曲「三味線師ロンリー・ブルー」の断片の記憶だけが、ずぅ~~っと心身の片隅に残留していたというわけです。

ちなみにサイケおやじにとっての原田ゆかりは、リアルタイムでは全く素性も存在も知らなくて、度々述べているとおりの異郷の地における長期島流しから赦免されて帰郷した頃には、ものまねタレントみたいな活動をしている演歌歌手という認識になっていたんですが、此度掲載盤ジャケットを見る限りでは最初、ちょいとアイドルっぽい売り方をされていたんでしょうか (^^;

それはサイケおやじの勘違いと思い込みかもしれませんが、少なくともA面に入れられた「三味線師ロンリー・ブルー」に接してみれば、それもOKだったんでしょうねぇ~~ (^^♪

サイケおやじは、好きですよ、本音でねっ!

ということで、実は「三味線師ロンリー・ブルー」を実演する原田ゆかりには、一度も接した事がなく、それゆえに何時かは、その夢を……!

なぁ~んて、あらたなる願いを持ち続ける次第となりました (^^;

自分に言い聞かせるのが、一番なんですけどねぇ~~ (^^;

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この人だぁ~れ part-44:森はるみ

2021-07-04 17:43:46 | 歌謡曲

志摩旅情 / 森はるみ (ユニオン / テイチク)

洋の東西を問わず、大衆音楽の世界には所謂「ご当地ソング」というジャンルが堂々と存在している事は説明不要かと思います。

とにかく、実在する「地名」や「名所・旧跡」を歌い込んでおけば、あれこれ旅情とか云々以前に、そこには親しみ易さが確実にあり、特にその地元での反響・評判はレコードセールスに直結反映されますからねぇ~~、それを偏に「イージー」なぁ~んていう言葉で片づけてしまうのは、大衆音楽の真理から外れている様な気がするわけですよ、サイケおやじには (^^;

ですから、それを十八番にしてヒットを連発する「ご当地ソングの女王」等々の称号(?)をウリにしている歌手も登場しているほどとなれば、その座を目指していく新人だって夥しかったのが、昭和の歌謡界でありました。

という長々とした前置きから、本日取り出したのは正に、そのものズバリの「志摩旅情」なる正統派歌謡曲をA面に入れたシングル盤で、歌っている森はるみについては、例によって何も知るところもありませんが、作詞:みずの稔&作曲:和田すなお、そして編曲:斉藤恒夫が企図した「ご当地ソング」王道の歌謡世界をきっちりと歌いこなしている歌唱力は本物だと思います。

なによりも、ちょっぴり湿っぽくて、ハートウォームな声質は味わい深く、微妙な歌謡フォーク調のアレンジにはジャストミートの節回しに仕上がっているんですねぇ~~♪

そうですよ、決して派手さは無いし、初期の小柳ルミ子ほどの初々しさも感じませんが、直向きさを滲ませる面立ちにも惹きつけられるものがありますし、素直な歌の上手さを伝える節回しは、歌謡曲愛好者には絶妙のフィーリングかもしれません。

ちなみに発売されたのは昭和56(1981)年頃とされていますが、もちろん全国的にヒットしていたとは言い難く、それでも「志摩」=「三重県」周辺地区では、それなりに知られている隠れ名曲・名唱だとしたら、所期の目的は達成されているはずですよねぇ~~♪

それこそが、「ご当地ソング」の魅力と存在意義だと思うばかりです。

ということで、もちろん掲載したブツは中古ゲットだったんですが、盤質もジャケットの状態も新品同様でしたから、デッドストックの流失品だった可能性も高いです。

つまり、「ご当地ソング」には、そんな纏め買いされた地元プロモーションの裏事情みたいな経緯も秘められるわけでして (^^;

ただし、サイケおやじの周辺には、そっち方面のコレクターは皆無なもんですから、真相は知る由もありません。

唯……、森はるみという実力派の歌手に出会えた喜びに浸るだけというわけです (^^ゞ

もっと、もっと、彼女のレコードを聴いてみたいですねぇ~~ (^^♪

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聖堂に降る雨の独り言

2021-07-03 17:40:30 | 歌謡曲

雨のカテドラル / 佐野量子 (RCA)

ある時期、「台詞~語り入りの流行歌」を集めていた時期がありまして、本日掲載した佐野量子のシングル盤A面曲「雨のカテドラル」も、そのひとつです。

皆様ご存知のとおり、今では競馬騎手・武豊夫人の彼女も有名になったのは昭和59(1984)年頃からの芸能活動があって、翌年にはアイドルシンガーとして本格的にデビューしたわけですが正直、その存在感に比して肝心の歌唱力は合格点とは言い難く、当然ながら代表作となる様なヒット曲も出せなかったのが実情でしょう……。

ところが彼女は所謂「天然」な資質があった様で、正統派アイドルでありながら、テレビのバラエティ番組では、相当にアブナイ!? とツッコミを入れたくなる様な言動・行動もあったりして、そんなこんなが芸能界で生き残っていた理由だったとしたら、それなりに制作発売されていたレコードにも深読みしたくなる様な名作・迷作が残されているんじゃ~ないでしょうか?

と、書いてしまったのは、もちろんサイケおやじが佐野量子の全ての音源を聴いていないからであり、ところが本日取り上げる「雨のカテドラル」に関しては、なかなかに琴線を刺激されてしまったですよ (^^;

なにしろ、既に述べたとおり、作詞:秋元康&作曲:松尾一彦が彼女に宛がったのは、悲しみが滲み出た歌詞&曲メロが用意されながら、そのほとんどを台詞~語りで表現させるという、ある意味では狂おしきアイドルソングであり、または禁断の「逃げ」企画?

それゆえに彼女が持前のナチュラルなロリ系アニメ声も、結果オーライでありましょうか (^^;

あらためて述べるまでもなく、これが発売された昭和60(1985)年12月までに数枚のシングル盤を既に出していながら、特段のヒットも放てなかった佐野量子にしてみれば、同時期に活躍していた先輩やライバルであった女の子アイドルとは幾分なりとも異なるキャラで勝負せねばならない歌唱力の問題もあったんじゃ~なかろうか……?

なぁ~んて、お叱りは覚悟の失礼な推測をさせていただけるならば、以前にご紹介した「裸の花嫁 / 岸本加世子」を思い出してしまうほどの面映ゆさもあったりしまして…… (^^;

うむ、だからこそ、「台詞~語り入りの流行歌」の存在価値が認められるとしたら、湿っぽさ(?)を演出した今泉俊郎のアレンジはイイ仕事だと思いますが、いかがなものでしょう。

それと特筆すべきは「カテドラル」という言葉、これはキリスト教の聖堂を意味すると思うんですが、あんまり当時の日本人には馴染みのない外来語だと思いますから、如何にもアイドルらしい「あざとい」下心的な狙いも、それが佐野量子だったら、まあ……、いいか (^^;

みたいな印象も残ってしまいます。

ということで、本日は大雨で甚大な被害も発生しているのに、こんな「雨」の歌を出してしまったのは迂闊でした <(_ _)>

申し訳ございません <(_ _)>

明日からは、安寧を心して頑張る所存です <(_ _)>

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相楽ハル子の実在

2021-07-02 18:10:57 | 歌謡曲

木曜日にはKISSを / 相楽ハル子 (CBSソニー)

掲載したのは、異郷の地への島流しにより、そのリアルタイムでの活躍には接する事は叶わなかったアイドルの中でも、サイケおやじが後追いで好きになった相楽ハル子の歌手デビュー4作目のシングル盤で、何よりも素敵なのは、このジャケ写ポートレートにおける彼女の強い眼の力、そして不思議系なイメージが滲むファッションとポーズです。

パープルバックと彼女の「黒」のイメージバランスもイイですよねぇ~~♪

ところが、ちょいと話はズレますが、サイケおやじが日常的に使っている簡易タイプのスキャナーが機嫌が悪いというか、スマホに繋いでの使用でもスキャン結果の良し悪しがクッキリと出てしまうのは、拙ブログを訪れてくださる皆様ならば、既にご存知のとおりと思います。

で、様々に考えてみると、ど~やらスキャン対象の紙質とインクの相性が、人間の視力には適合していても、デジタルの世界では所謂モアレとかデジタルノイズに変調され、また昭和40年代と昭和50年代のジャケットでは、やはり異なる結果が出るブツが多いという、なんとも納得し難い状況が出てしまうんですねぇ~~ (-_-;

しかし、まあ……、仕事場にある高性能スキャナーであれば、それなりにきっちりとスキャン出来る事は言わずもがな、昨日掲載した「霧情 / 中村晃子」は、全くソレですから、ねぇ……。

そして本日掲載した相楽ハル子のジャケ写は、やっばり私物の簡易スキャナーを通した画像だった所為で、粒子は荒れるし、やはり色調も簡易ソフトじゃ~、良好な補正も無理という事で、ご理解願いたいところであります。

つまり、現物は、もっともっと綺麗ですので、冒頭に述べたジャケ写ポートレートの魅力は、ずぅ~~っと鮮明という言い訳を弄したところで、肝心の収録A面曲「木曜日にはKISSを」は作詞:湯川れい子&作曲:井上大輔という制作クレジットがありますから、往年のアメリカンポップス調を期待したんですが……。

これがマイナーモードのキャッチーなメロディを主体としていながら、新川博のアレンジがモータウンサウンドを意識し過ぎた様な空振りなリズムアレンジとスカスカな音作りになっていて、そのタイトなフィーリングは如何にも発売された昭和62(1987)年のムードと所謂ツッパリ系の歌詞の世界、そして幾分ドライな相楽ハル子の歌いっぷりとの相性の良さを狙ったにしては、ど~いにも耳障りがイマイチ……、サイケおやじの感性には合っていません (^^;

それでも、今となっては、やっぱり愛おしいのも本音であります (^^;

だって、歌っているのが相楽ハル子ですからねぇ~~♪

恥ずかしながら、鰯の頭も信心から、じゃ~ないですけど、件のワクチンの有用・有効性よりも、サイケおやじは相楽ハル子の実在を信じているというわけです (^^;

ということで、今日はどしゃぶりの雨の下を仕事で奔走させられましたが、週末はスッキリ出来る事を希望しているのでした。

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