OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

悪企みも行き詰まり…

2017-06-20 19:26:18 | Weblog

現在、鳩首協議中であります。

本日の1枚は休載、ご理解願います(__)

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すろ~ぶる~~すのジョニーは最高だぁ~~

2017-06-19 17:44:27 | Winter Family
Live Bootleg Series Vol.5 / Jonny Winter (Friday Misic = CD)

 01 Introduction
 02 Third Degree
 03 Talk Is Cheap
 04 You're Humbuggin' Me
 05 Lights Out
 06 You Keep Sayin' That You're Leavin'
 07 New York New York  
 
 08 Rock And Roll Hoochie Koo (Bonus Track)

ジョニー・ウィンターのアーカイヴ物の中でも、既に10作以上出ている「Live Bootleg Series」はマンネリとか玉石混交と云われていますが、それでも殊更サイケおやじの愛聴盤が、本日ご紹介の「Vol.5」です。

演目は上記のとおり、またメンバーはジョニー・ウィンター(vo,g)、ジョン・パリス(b,hmc)、ボビーT(ds) と記載されていますが、このシリーズの悪しき慣例で、その他の録音データは全く不明ながら、演奏そのものは、ジョニー・ウィンター信者やブルースロック愛好者の期待を裏切るものではありません。

ただし、この「Vol.5」は正直、同シリーズの中では幾分音質的に劣るところがあるのも事実であり、それゆえにファンの間では評価も低い傾向があるようです。

しかし、サイケおやじと同世代の皆様であれば、この音質だって必ずやノー文句でありましょう。

そりゃ~、確かに最初っからステレオミックスの定位が左寄りになっていますし、各人の楽器の存在感も混濁気味なんですが、逆にそれこそが往年の高音質アナログブートの味わいを今に伝えるところとでも申しましょうか、これに嫌気を感じるようであれば、少なくとも1980年代以前の音楽は、その全てを楽しむ事が出来ないと思いますよ、僭越ながら。

で、既に述べたように、サイケおやじがこの「Vol.5」を特に気に入っているのは、スローブルースを2曲も聴かせてくれる事で、実はジョニー・ウィンターのライブ盤では、これがなかなか少なく、どうにもイケイケの歌と演奏ばかりがステージで繰り広げられているという印象が強いのは、特に1980年代以降の勿体なさ……。

確かにサイケおやじは、その全てを聴き、またライブギグにしても、極めて僅かにしか接していないのですから、誤った認識があるのは百も承知ではありますが、それゆえにジョニー・ウィンターが演じてくれるスローブルース、激情に満ち溢れたスローなブルースロックに禁断症状を覚えるのは、そんな希少な体験の醍醐味を知っているからこその欲求であります。

それが、まず冒頭の「Introduction」では、思いっきりギターを泣かせる、実に思わせぶりな煽りの独り芝居に観客はいきなりヒートアップ!

もちろんスピーカー越しのサイケおやじもシビれが止まらず、そのまんま続けて入る「Third Degree」の情感迸るバンド演奏、大袈裟も心地良いブルース歌唱、そしてもちろん早弾きやチョーキングを存分に交えた十八番のギターソロに心底酔わされるのは必定の展開が、もう……、この冒頭の流れを聴けただけで、このCDをゲットして後悔しないという自己証明でしょうかっ!?

いゃ~、何度聴いても、たまりませんねぇ~~♪

ですから次にハーモニカも入ったミディアムテンポの典型的なブルースロック「Talk Is Cheap」、続けてグリグリに低重心が効いたリズム隊の奮闘も好ましいアップテンポの「You're Humbuggin' Me」、さらにスピードアップした高速ロカビリーブルースとでも言うべき「Lights Out」という、如何にものケレンに染まった展開も一気呵成に楽しめますし、ここで再び思わせぶりが存分に発揮される自作のスローブルース「You Keep Sayin' That You're Leavin'」が演じられるのも、全て「分かっている楽しみ」です。

そしてそれゆえに……、一応の締め括りに置かれた「New York New York」がヘヴィなビートを伴った典型的なブルースロックでありながら、些か物足りないという心持ちになっちまうのは、不埒な贅沢と思いつつも……。

おそらくは本篇ステージでは、この後に狂熱の大団円があったであろう事は想像に易いわけで、だからでしょう、オーラスにボーナストラック扱いで、他の場所で録られたのが明白ながら、これが出なけりゃ~、収まらないという、最高にカッコイィ~~、ブルースロックのアンセムたる「Rock And Roll Hoochie Koo」がサービスされるのには強い整合性を感じますっ!

ということで、確かに同シリーズ中では音質的に劣る1枚でしょう。

しかし、その中身の熱さにおいては、全く納得の歌と演奏が楽しめますし、繰り返しますが、ド頭のスロ~ブル~ス「Introduction ~ Third Degree」の約16分間で素直に昇天させられるのが、ブルースロック好きの本懐だと強く思います。

最後になりましたが、ギタリストとしてのジョニー・ウィンターの凄さは、ピッキングが指弾き、つくりフィンガーピッキングだからこそ表現出来るフレーズの妙、そのタイム感覚の素晴らしさがあってこそのブルース衝動でありましょう。

恥かしながら、稚拙な技を自覚しつつも、ついついコピーに挑戦する無謀な行いに懲りないサイケおやじは、挫折することに悦びを感じてしまうという、被虐の快楽に浸るM性感度の高さをジョニー・ウィンターへのリスペクトと心得るほどです。

それは笑われ、軽蔑されることに他ならないわけですが、ジョニー・ウィンター信者の異端であったとしても、その信心は深まるばかりなのでした。
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ひばりの蘇州夜曲

2017-06-18 17:58:02 | 歌謡曲
蘇州夜曲 / 美空ひばり (日本コロムビア)
 

掲載したのは、以前から欲しかった、美空ひばりが歌う「蘇州夜曲」のシングル盤です。
 
もちろん、これはCD化もされていますし、世に出た昭和38(1963)年以来、何度もLPに収録される等してきましたから、特段の希少性はないんですが、何故かアナログの7吋で持っていたくて、状態の良い中古盤を探し求めていたところ、ひょっり知り合いから頂戴したのが、昨日の僥倖でありました♪♪~♪

楽曲としての「蘇州夜曲」については説明不要かと思いますが、初出は李香蘭=山口淑子が主演した昭和15(1940)年の恋愛映画「支那の夜」の劇中挿入歌として作詞:西條八十&作曲:服部良一が提供した、これがなかなかにロマンチックな歌詞に附された洋楽系中華ロメディの素敵な融合という傑作ですから、リアルタイムでは渡辺はま子のバージョンが流行ったと云われていながら、やはり本篇での李香蘭=山口淑子の映像が鮮烈でしたから、昭和28(1953)年頃になって、ようやく再録された本人歌唱のバージョンが有名かもしれません。

しかし、やはり名曲ゆえに夥しいカバーバージョンが今に至るも次々に作られ、お若い皆様にも知られているわけですから、誰のが一番好きかは十人十色の感性でありましょう。

そしてサイケおやじは、その中でもやはり美空ひばりのバージョンが最高に好きでして、如何にもというアルトボイスの節回しから、せつない裏声系ハイトーンの用い方も含めて、本当に伝わって来るボーカルの凄さは絶品ですよっ!

また、狛林正一のアレンジによる原信夫とシャープス・アンド・フラッツの演奏も素晴らしく、当然ながら美空ひばりとのコラボレーションも唯一無二の素晴らしさです♪♪~♪

無用な斟酌ではありますが、ご存じのとおり、「李香蘭」という女優の存在は、当時の日本にとっては国策のひとつであり、だからこそ「蘇州夜曲」にしても、その歴史的背景とか、時代の空気を知らないとカバーする意味が希薄とか云々、そんなこんなの御意見もございましょう。

でも、素直に楽曲や歌唱・演奏を聴いて、何かを感じ取る愉しみをそんな理由・理屈で制限されるのは、まっぴらゴメンというのが、サイケおやじの偽りのない気持ちです。

いや、これは世間一般、大衆のほとんどが同じ気持ちだからこそ、今日まで夥しいカバーバージョンが作られたのだと思いますが、いかがなものでしょう。

ということで、最後になりましたが、この美空ひばりの「蘇州夜曲」をサイケおやじが好きなのは、幾分大袈裟なアレンジとバンド演奏共々、そこはかとないジャズフィーリングが滲み出ているからかもしれません。

そ~ゆ~歌いっぷりの魅力こそが、美空ひばりの真骨頂のひとつと思うばかりです。
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成否不明も…

2017-06-17 19:43:00 | Weblog

PCソフト入れ替えのため、本日の1枚は休載させていただきます。

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追悼:野際陽子

2017-06-16 14:21:38 | Movie

 

野際陽子の訃報に接しました……。

病魔に侵されていたとはいえ、何か突然の悲報が受け入れられない気持ちです。

とにかく、サイケおやじはテレビアクションドラマの傑作「キイハンター(TBS)」にレギュラー出演した野際陽子に一発で魅せられ、自分の母親ほども年齢の離れた彼女に憧れ、露骨に告白させていただければ、ずいぶんと精子を無駄遣いさせられた相手でもありますから、せつないです。

もちろん、前述の「キイハンター」は、彼女が気になる皆様であれば絶対の視聴番組であり、幸いなことに現在、CS「東映チャンネル」において毎週火曜日に放送中ですから、ぜひともご覧いただきとうございます。

中でも今月に流された第80話「暗闇でドッキリ大作戦 」は、特殊な薬品で一時的に盲目にされた野際陽子か潜入捜査で大活躍!

という素晴らしいエピソードで、しかも衣装の超ミニスカ姿が、たまりません♪

しかも慣れない盲目の状態ですから、四つん這いとか、無防備に腰かける時のヒップや美脚のチラリズム、アクション時の見えそうで、ギリギリ見せないという着エロ演技の妙は絶品ですよ♪♪~♪

恥かしながら、これを最初にテレビで見せられた中学生のサイケおやじは、激しく下半身に衝撃を覚えた事は言わずもがな、後々までその残像が蘇ったのは、当時は家庭用ビデオデッキが無かった事による反動的エネルギーの発露とご理解下さいませ。

ちなみに前回、この件を告白した時、野際陽子が転倒して大開脚のパンチラ云々と書いてしまいましたが、今回の「東映チャンネル」での放送を再確認したところ、それはサイケおやじの完全なる記憶違いの妄想でしたので、ここにお詫び申し上げます。

しかし、ここにもうひとつ、チラリズムの極地とも思える演技演出として、見つけ出した書類をガーターベルトに挟んで隠すという秘儀が、さりげなく見せつけられるのも、高得点!

そして、そんなこんなの美味しい場面ばかりじゃ~なく、このエピソードにおける野際陽子の演技と存在感は抜群であり、皆様には激烈にオススメしたいですっ!

幸いにも、今月はまだ再放送が「東映チャンネル」で予定されていますので、ぜひっ!

それともうひとつ、サイケおやじが忘れられないのは、昭和48(1973)年の松竹映画「仕掛人梅安」で田宮二郎と共演した野際陽子の悪女っぷりで、今となっては、こんなに生臭い演技と佇まいは、知的なクールビューティーというイメージの野際陽子とは相容れないものという、その倒錯性が実に最高ですよ♪♪~♪

この作品はDVD化されていますので、気になる皆様はご覧くださいませ。

身代わりバディかもしれませんが、入浴シーンとか、最後の思わせぶりなオチも含めて、映画本篇が傑作になったのも、野際陽子が出ていればこそと思います。

ということで、追悼文でありながら、またまたサイケおやじの本性剥き出しのエロ記事になったのは不謹慎と反省しなければなりません……。

それでも本心を覆い隠しての追悼なんてのも、嘘の上塗りというか、自分の性に合わないもんですから、失礼は百も承知で、ここに哀悼の意を表したいと思います。

野際陽子、ありがとう、サイケおやじは本当に感謝しております。

合掌。

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今日は刹那のぶる~すを聴きたいが…

2017-06-15 19:15:22 | Weblog

仕事が縺れて、往生してます……。

強欲なBBAって、始末悪いですよ、実際!

失礼致しました。

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王道ジャズだぜっ、デクスター!

2017-06-14 17:57:50 | Jazz
The Jumpin' Blues / Dexter Gordon (Prestige)

ということで、昨夜は音楽鑑賞に没頭集中し、久々にジャズを2時間ほど聴いた中から本日のご紹介は、デクスター・ゴードンが1970年頃に出したLPです。

説明不要とは思いますが、デクスター・ゴードンはモダンジャズの王道を貫いた偉大なテナーサックス奏者ではありますが、悪いクスリ諸々の問題から、モダンジャズがリアルタイムで盛り上がっていた1950年代中~後期には活動が停滞逼塞……。

しかしそれでいて社会復帰後の1960年からは、名門「プルーノート」とのレコーディング契約が結べた事もあり、今も不滅の名盤・人気盤を幾枚も残したのですが、既に時代はハードバップよりも過激なフリーやモードという、無機質なものがジャズの本流となり、また同時にロックやソウルが大衆音楽の中心となっていましたから、そこに馴染まないジャズプレイヤーは本場アメリカを離れ、欧州に活動の場を移さざるをえないという苦境の中、偉大なデクスター・ゴードンも、その例外ではありませんでした。

ところが、ここからが流石の存在感というか、むしろそうした1960年代中頃以降においてのデクスター・ゴードンは、ますますジャズ界で重きを成したと言えば大袈裟かもしれませんが、少なくとも1970年代前半からのネオパップ&ハードバップ・リバイバル隆盛にあっては、欧州の正統派ジャズレーベルとして創設されたばかりの「スティープルチェイス」に吹き込んだ諸作が、そうしたムーヴメントの支柱となり、我が国においても、ハードバップ愛好者の心の拠り所となっていた真実はひとつ!

ただし、サイケおやじには必ずしもそればかりでは無い!

という気持ちが確かにあって、つまり前述した「ブルーノート」と「スティープルチェイス」から発売されたLPばかりじゃ~なく、その間に吹き込まれていた「ブレスティッジ」からの諸作にだって、なかなかの快作盤があると思っていますし、実際、本日ご紹介のアルバムも、その1枚です。

録音は1970年8月27日、ニューヨークのRCAスタジオにおけるセッションで、メンバーはデクスター・ゴードン(ts) 以下、ウイントン・ケリー(p)、サム・ジョーンズ(b)、ロイ・ブルックス(ds) という所謂ワンホーン編成ですから、こちらが思うとおりのハードバップが楽しめますよ♪♪~♪

A-1 Evergreenish
 御大デクスターが書いた如何にものハードバップ曲ですが、おそらくは歌物スタンダードのコード進行を借用した改作と思われますので、ミディアムテンポの楽しい演奏は、お約束以上♪♪~♪
 悠々自適なテーマ吹奏から王道のアドリブを展開するでスクター・ゴードンは言わずもがな、続くウイントン・ケリーのピアノにも、そりゃ~確かにマイルス・デイビスのバンドに在籍していた頃の強烈なスイング感は薄まってはいますが、やっぱりジャズ者を魅了するウキウキグルーヴは本当にたまりませんねぇ~♪
 ただし、それに続くベースソロのパートが些か緊張感が欠如気味のリズム隊のアンサンブルなのは、ちょっぴり残念……。
 う~ん、でも、やっぱり、イイんですねぇ~~、こ~ゆ~ジャズってっ!
 終盤に演じられる、デクスター対ブルックスの短いソロチェンジも良い感じ♪♪~♪
 あっ、これの曲は、もしかしたらタッド・ダメロンのあれですかぁ~~!?

A-2 For Sentimental Reasons
 お馴染、ナット・キング・コールの大ヒット歌物メロディを絶品の解釈で吹奏するデクスター・ゴードンは、まさに王者の風格でしょう。
 せつなくも甘美な原曲の旋律を心で歌ったとしか思えないフェイク&アドリブの妙こそが、デクスター・ゴードンの真骨頂! まさに「歌詞を忘れたら吹けない」との名言どおりの名演と思います。
 それとスローテンポでありながら、ダレないリズム隊のグルーヴと味わい深いイントロ&伴奏、そして素敵なアドリブを披露するウイントン・ケリーもニクイ存在感です。

A-3 Star Eyes
 これまた数多の名唱名演が残されている歌物スタンダード曲ですから、デクスター・ゴードンも手慣れた中にも自らの味を大切にした名匠の証という演奏です。
 それはもちろん、イントロから定石のラテンリズムとサビの4ビートで展開されるテーマ、さらに続くアドリブパートはミディアムテンポのジャズグルーヴという流れが安心印の太鼓判であり、それゆえにストロングスタイルの厳しさは足りないかもれませんが、リラックスしたモダンジャズって、こ~ゆ~もんだと再確認させられるんじゃ~ないでしょうか。
 
B-1 Rhythm-A-Ning (mistitled as Straight, No Chaser)
 これが本アルバムの目玉と申しましょうか、およそデクスター・ゴードンのイメージとは相性が良いとは思えないセロニアス・モンクの有名(?)オリジナル曲を真っ向勝負のアップテンポで吹きまくった、まさに痛快な演奏です。
 それは原曲に潜む不気味なテンションコードを極力排除し、それでいてモダンジャズの醍醐味は失せないように徹したデクスター・ゴードン以下、セッションメンバーのジャズ魂の発露かもしれず、個人的には、この演奏を聴いて何も感じないようであれば、モダンジャズを楽しむ「何か」が、リスナーの内から消失したのかもしれないと、僭越&生意気にも思うほどです。
 モダンジャズ、万歳!

B-2 If You Could See Me Now
 これまた良く知られたジャズ系スタンダード曲で、ボーカルバージョンも数多残されているという人気のメロディですから、シンプルにテーマを吹奏するデクスター・ゴードンの潔さにシビレますよ。
 そしてウイントン・ケリーの歌心中心主義のアドリブから、再び登場するデクスター・ゴードンの見事なフェイクと締め括りの妙こそは、テナーサックスにおけるスローバラードのお手本であろうと思います。
 ちなみに、これを書いたのは前述したタッド・ダメロンで、この作編曲家のオリジナルには何れも歌心をナチュラルに表現出来るツボがあるように感じるのですが、いかがなものでしょう。
 サイケおやじは、好きです。

B-3 The Jumpin' Blues
 オーラスは天才チャーリー・パーカーが駆出し時代に在籍していた事でも有名なジャズ&ブルースのジェイ・マクシャン楽団が1940年台に放ったヒット曲をハードバップ流儀で再演したと書きたいところなんですが、デクスター・ゴードン本人は最初からここまで、それほどスタイルの変わったプレイヤーではないので、極めて自然体の演奏が、そのまんまハードパップの王道であったという、そんな「こじつけ」は無用の長物でありましょう。
 とにかくアップテンポで威風堂々、グイグイと引っ張っていくテナーサックスの鳴りは、やはり本物です。
 そして本来はバックアップするべきリズム隊が、逆にノセられてしまったという本末転倒も、最高に心地良いですねぇ~~♪

ということで、これは決してジャズ史云々で語れるようなLPではありませんが、日常的愛聴盤としては、嬉しい1枚じゃ~ないでしょうか。

そして、それゆえにジャズ喫茶や、そこに集うイノセントなジャズファンにとっては、これが世に出た1970年末頃から些か軽んじられていた風潮も、当時のモダンジャズではジョン・コルトレーンが神格化され、それに殉じた精神の演奏が聴けないレコードは冷たく扱われていたという現実に結実していたのです。

もちろん、そ~した風潮の中でジャズ喫茶に通っていたサイケおやじは、こ~ゆ~レコード、デクスター・ゴードンの他にもハンク・モブレーとか、アンチ・コルトレーン派みたいなテナー奏者が好きなのは邪道かいな……?

なぁ~んて苦悩(?)した事も確かにあったんですが、今となっては笑い話というか、間違えた常識に捕らわれていた自分の不明が恥ずかしくなるばかりです。

ただし、サイケおやじは決してジョン・コルトレーンを忌み嫌っているわけではありません。

むしろ大好きと言っても間違いではないほどなんですが、時と場所を選べる自由があるのであれば、好きな時に好きなレコードを楽しむという姿勢を大切にしたいと、それを実践しているにすぎません。

本日は殊更に独断と偏見、失礼致しました。
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本日の昼夜

2017-06-13 19:25:48 | Weblog

病院での定期健診は問題無かったんですが……。

例によって、眼底検査をやられて、目の前が真っ白でござんす。

申し訳ございませんが、本日の1枚は休載、ご理解下さい。

見えないがゆえに、今夜は今夜は音楽鑑賞に集中させていただきます。

失礼致しました(__)

 

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23秒の桃井かおり

2017-06-12 18:08:50 | 歌謡曲
メイク23秒 / 桃井かおり (資生堂 = 非売品7吋)

女優・桃井かおりについて、何を書いたらいいのか、サイケおやじは決定的な答えを持ち合わせておりませんが、彼女の歌には、なかなか好きな楽曲が多く、昭和56(1981)年に出した本日掲載のシングル盤A面曲「メイク23秒」も、そのひとつです。

ただし、これはあくまでも資生堂のCMソングだったという優先事項があり、それゆえに当初は販促用の非売品レコードが作られていただけだったようですが、流石は作詞:三浦徳子&作編曲:筒美京平の提供だけあって評判は上々♪♪~♪

アッという間に巷では裏ヒット(?)となり、ついには桃井かおり本人が自主製作盤を出してしまったという顛末もあり、当然ながらテレビ出演しての生歌(?)披露という記憶も、薄っすらですが残っています。

で、これをサイケおやじが気に入っている一番の理由はキャッチーなサビメロ、グルーヴィなフュージョン歌謡に懐古趣味っぽいジャズフィーリングが入っている事等々に加え、桃井かおりの節回しが、如何にも彼女の個性という、あのずぶずぶとだらしないような、倦怠と二度寝の心地良さみたいな感じですから、そのミスマッチが逆説的にジャストミート!?

ちなみに掲載盤の裏面には、同曲のインストバージョンが入っているんですが、桃井かおりの歌に馴染んでしまうと、物足りないと感じるのは、サイケおやじだけじゃ~ないと思うんですが、いかがなものでしょう。

それと掲載のジャケ写に登場しているのは、ナンシー・ナナというモデルさんなんですが、肝心CM映像に桃井かおり本人が関わっていたかについても、なんら確定的な記憶がありません。

しかし、その歌については、字幕で「桃井かおり」と出ていましたから、レコード屋で現物を捜したファンも多かったはずなんですが、結局は前述したとおり、当時は大手レコード会社からは正規販売されていなかったもんですから、サイケおやじにしても、この私有盤をゲットするには、現代のように「ネット」という文明の利器がありませんでしたから、ちょっぴり時間を必要としましたですねぇ~~。

もちろん今日では、きっちりCD化されていますので、皆様もおお楽しみ下さいませ。

ということで、桃井かおりのクセのある存在感は確かに好き嫌いがあると思います。

告白すれば、サイケおやじにしても、あの華やかさとは逆のベクトルを提示する演技は、決して好きとは言えないんですが、それが歌の世界に転じてみれば、なかなか好ましい資質として、魅力を感じているわけです。

そ~ゆ~個性が活かされるからこそ、レコードやCDが幾枚も作られて来たのですから、何れはレア音源も含むアンソロジー盤が出る可能性にも期待しているのでした。
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バザズって、なんだろぉ~~♪

2017-06-11 18:21:47 | 歌謡曲
バザズ天国 / ザ・キューピッツ c/w バザズ No.1 / 伊集加代子 (クラウン)

大衆音楽には歌詞が意味不明でも、それにジャストミートのリズム&ビートやメロディが附してあれば、それなりに、なかなか素敵な印象を残す楽曲が少なくないのは、世界各国の共通認識かと思います。

そして、それが殊更汎用性と雑食性に富んだ我が国歌謡曲においては、ますます顕著であり、だからこそCMソングとして確信犯的に用いられる事も多いと思われますが、いかがなものでしょう。

本日掲載のシングル盤A面曲「バザス天国」は近年の再発見&再評価も著しく高い人気作として、今やオシャレなスタンダード歌謡になっている感がありますが、確かにリアルタイムでも「バザズ / BAZAZZ」なぁ~んていう、全く訳の分からない言葉を大胆に使った某化粧品メーカーのCMソングだったのであり、それがまた如何にも昭和43(1968)年春~初夏という、所謂昭和元禄期を今に伝える仕上がりは、やっぱり素敵♪♪~♪

そうした今日の印象を作詞:湯川れい子&作曲:小杉仁三のコンビがどこまで読んでいたかは知る由もありませんが、演じている孝江&洋子の小島姉妹のザ・キューピッツは、既に2~3年積み重ねていたキャリアのうちの歌謡曲風味をここでは洋楽っぽさに変換した見事な歌唱&コーラスに徹した節回しを披露し、アップテンポでラテンブーガールー系のフルバン演奏と素敵なコラボレーションを展開しているのですから、たまりません♪♪~♪

幾分、シラジラシイお色気ムードも良い感じですし、チープなオルガンやエレキギターの音色とスカッと咆哮するジャズオーケストラの勢いも、既に述べたように、脈絡不明な歌詞にはジャストミート!

ですから、その続篇というか、変奏バージョンとも思えるB面収録の「バザス No.1」が伊集加代子のスキャットを入れた疑似インストに仕上げてあるのは全くの嬉しい大正解だと思いますが、共に短いランニングタイムである事情を考慮しても、こちらはもうちょっと長く聴いていたいという欲求が湧き上がってくるほどです♪♪~♪

ちなみに演奏クレジットは両面共にクラウン・ニュー・サウンズ・オーケストラとなっていますが、ここでのイカシたアレンジが誰の仕事なのか? 不明なのは気になるところです。

ということで、こ~ゆ~ジャンルのレコードにはジャケットだって必要十分な条件が求められるのだとしたら、掲載盤のイメージは、どうですかぁ~~~♪

これぞっ! 「'60年代」的なフィーリングが横溢し、「昭和元禄」がド真ん中という雰囲気を今に伝える傑作と思うばかりです。

うむ、あまり言いたくはありませんが、本音で良い時代でした。
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