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サイケおやじの生活と音楽

バザズって、なんだろぉ~~♪

2017-06-11 18:21:47 | 歌謡曲
バザズ天国 / ザ・キューピッツ c/w バザズ No.1 / 伊集加代子 (クラウン)

大衆音楽には歌詞が意味不明でも、それにジャストミートのリズム&ビートやメロディが附してあれば、それなりに、なかなか素敵な印象を残す楽曲が少なくないのは、世界各国の共通認識かと思います。

そして、それが殊更汎用性と雑食性に富んだ我が国歌謡曲においては、ますます顕著であり、だからこそCMソングとして確信犯的に用いられる事も多いと思われますが、いかがなものでしょう。

本日掲載のシングル盤A面曲「バザス天国」は近年の再発見&再評価も著しく高い人気作として、今やオシャレなスタンダード歌謡になっている感がありますが、確かにリアルタイムでも「バザズ / BAZAZZ」なぁ~んていう、全く訳の分からない言葉を大胆に使った某化粧品メーカーのCMソングだったのであり、それがまた如何にも昭和43(1968)年春~初夏という、所謂昭和元禄期を今に伝える仕上がりは、やっぱり素敵♪♪~♪

そうした今日の印象を作詞:湯川れい子&作曲:小杉仁三のコンビがどこまで読んでいたかは知る由もありませんが、演じている孝江&洋子の小島姉妹のザ・キューピッツは、既に2~3年積み重ねていたキャリアのうちの歌謡曲風味をここでは洋楽っぽさに変換した見事な歌唱&コーラスに徹した節回しを披露し、アップテンポでラテンブーガールー系のフルバン演奏と素敵なコラボレーションを展開しているのですから、たまりません♪♪~♪

幾分、シラジラシイお色気ムードも良い感じですし、チープなオルガンやエレキギターの音色とスカッと咆哮するジャズオーケストラの勢いも、既に述べたように、脈絡不明な歌詞にはジャストミート!

ですから、その続篇というか、変奏バージョンとも思えるB面収録の「バザス No.1」が伊集加代子のスキャットを入れた疑似インストに仕上げてあるのは全くの嬉しい大正解だと思いますが、共に短いランニングタイムである事情を考慮しても、こちらはもうちょっと長く聴いていたいという欲求が湧き上がってくるほどです♪♪~♪

ちなみに演奏クレジットは両面共にクラウン・ニュー・サウンズ・オーケストラとなっていますが、ここでのイカシたアレンジが誰の仕事なのか? 不明なのは気になるところです。

ということで、こ~ゆ~ジャンルのレコードにはジャケットだって必要十分な条件が求められるのだとしたら、掲載盤のイメージは、どうですかぁ~~~♪

これぞっ! 「'60年代」的なフィーリングが横溢し、「昭和元禄」がド真ん中という雰囲気を今に伝える傑作と思うばかりです。

うむ、あまり言いたくはありませんが、本音で良い時代でした。
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