OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

エミリーはつむじ風

2012-11-13 13:28:11 | 歌謡曲

青い森の日曜日 / 高見エミリー (エピックソニー)

ハーフやクォーターのタレントは、今でこそ珍しくもありませんが、昭和40年代の我国芸能界では、それだけで注目が集まる存在でした。

つまり、ある意味での希少価値があったわけですが、しかしその中でトップスタア扱いだったのは、やはり限られていましたし、だからこそスタアであった! というレトリックさえ成立していたのが「昭和」という時代だったように思います。

例えば本日掲載のシングル盤を出した高見エミリーは最初、モデルとしての活動が少女向け雑誌の表紙やファッショングラビアで注目され、その流れから映画やテレビドラマ、さらにはバラエティ番組に出演しまくっていた時期が昭和40年代と重なっています。

特に昭和43(1968)年秋から放送された「台風娘がやって来た(TBS)」は、彼女の本格的な主演作として、自らの存在「エミリー」をそのまんま演じ、なかなか溌剌したエピソードが今も懐かしいですねぇ~~♪

残念ながら、直ぐに終了してしまったんですが、このあたりを契機にして、高見エミリーはハーフのタレントではトップランクに認められたんじゃ~ないでしょうか。

ちなみにサイケおやじは、それほど彼女が好きだったわけではありませんが、それでも西洋系の美女には弱い……、という当時の日本男児のコンプレックス(?)を意識せざるをえませんでした。

平たく言えば、その頃の大和撫子には感じる事の出来なかった魅力が、高見エミリーにはあったんですよっ!

もちろん既に存在していた、所謂ロリコンを満足させていた事は言うまでもありません。

中でも昭和41(1966)年に東映で制作公開された「黄金バット(佐藤肇監督)」におけるエミリー役は、これまたそのまんまの魅力が全開していたと言うか、同年代の日本人の少女よりは身体の発育が良く、この作品では可憐な少女役であるにもかかわらず、胸の膨らみがかなり目立ちます。もちろん劇中では悪漢に襲われて悲鳴をあげる場面もあり、ロリ愛好家にはたまらないものとして定番化しているそうです。

そしていよいよ歌手デビュー!

ここでのA面曲「青い森の日曜日」は作詞:うさみかつみ、作曲:鈴木邦彦、そして編曲:宮川泰という制作陣によるソフトロック路線が全開で、1971年の洋楽ポップスヒットの良いところを寄せ集めたが如き素晴らしさなんですねぇ~♪

高見エミリー本人の歌いっぷりも、全く洋楽テイストの歌謡曲という、これが分かっちゃいるけど、やめらないの世界ですよ♪♪~♪

ということで、ご存じのとおり、高見エミリーは人気絶頂時に有力政治家の御曹司と結婚という、まさに衝撃的な引退から、現在は鳩山邦夫の賢夫人になっています。

しかも、これは後で知ったことではありますが、高見エミリーの姉であり、やはり当時、モデルやタレントとして活躍していた高見リサが、鳩山家とは姻戚関係の石橋家に嫁いでいたという、これまた驚くべき閨閥(?)が築かれていたんですから、いやはやなんとも……。

まあ、それも認めざるをえないのが、この世の理と思うしかありません。

う~ん、それゆえに彼女の歌の素直さ、幾分のたどたどしさが素敵に思えるのでした。

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