OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

オリエント急行で胸キュン

2014-02-22 14:27:20 | 歌謡曲

哀愁のオリエント急行 / つちやかおり (東芝)

つちやかおりはアイドル全盛期だった昭和50年代後半に活躍し、結婚引退を経て、最近は再び芸能活動へ復帰しているようですが、失礼ながら、やはり些か往年のイメージが劣化している印象は拭いきれません。

つまりそれだけアイドル時代に輝きがあったという逆説的な証明というのも、実は面映ゆいところで、何故ならば、サイケおやじにとっての彼女は、それほど強い印象を残したアイドルではありませんでした。

しかし、昭和57(1982)年に発売された本日掲載のシングル盤A面曲「哀愁のオリエント急行」は別格に大好きで、その胸キュン性感度の高さは、今日でもサイケおやじにジャストミートしまくりの名曲名唱になっています。

なにしろイントロの冒頭から、つちやかおりのアイドルでなければ許されない、極みの「ぶりっ子語り」が配置されているんですから、たまりません。

そして楽曲本篇が当時最新流行のエレクトロポップス仕様でありながら、流石は筒美京平が書いたメロディのマイナーな歌謡フィーリングは抜群! 特にサビに入っての展開は、同時期に似た様な事をやっていたELOのジェフ・リンなんか、手も足も出ない感じに思えるほどですよっ!

また、アレンジを担当した船山基紀が確信犯というか、そのあたりのサウンドのツボを押さえたパクリの上手さも最高♪♪~♪

ですから湯川れい子の綴ったゴシック調の歌詞が決してイヤミになっていないばかりか、この歌詞があってこそ、このメロデイが映えるように思いますし、つちやかおりの思いつめた歌い回しが、なんともせつないんですよねぇ~~♪

あぁ~、これほどの楽曲を歌えた彼女は絶対に幸せと思うばかりです。

ということで、最後になりましたが、曲タイトルの「オリエント急行」は皆様ご存じのとおり、欧亜を繋ぐ有名な列車であり、様々な小説や映画のネタにもなっているほどなんですが、ど~してこの時、それが使われたのかは不明……。

どなたかにフォローしていただければ幸いでございます。

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8 コメント

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想像ですが (セブン)
2014-02-27 19:47:59
1982年といえばイングリッドさんが亡くなった年みたいなので、湯川さんは評論家だし、数年前のオリエント急行をネタにしよう!とか思いついたのかも知れません。

同年代のコレを見つけました。
http://www.youtube.com/watch?v=zF8D6j41CB8&feature=youtu.be

やっぱ水着で歌うのが昭和アイドルですね。
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アイドル必須の条件 (サイケおやじ)
2014-02-28 13:45:07
☆セブン様
コメント&ご紹介、感謝です。

想像~妄想は大切ですよ(笑)。

昭和のアイドルは、そのあたりを分かっていたはずで。ねもちろん製作側の意図であったとしても、ファンに喜んでもらえる事に価値を見出していたのでしょう。

芸能人水泳大会の復活を望みます。
返信する
通りすがりですが…… (ようっぴ)
2014-05-04 02:13:31
こんばんは。ブログ記事を偶然発見して楽しく拝見しています。

この曲は元々ロジック・システムのアルバム『東方快車』(Orient Express)の中の1曲としてインストで発表されたものに
詞を付けたものなので、タイトルはそのまま元々のものを引き継いだのではなかったかな?と記憶しています。
(時期的に見るとつちやかおりさんとロジック・システムの競作とも思えますが、
京平さんの作品集等の解説ではロジック・システムに書き下ろした作品をつちやさんが歌詞を付けてカバーとなっています。
京平先生自身のコメントではないので確言は出来ませんが……)

浅野ゆう子さんの「セクシー・バス・ストップ」や「ハッスル・ジェット」も同じく、インストが先だったので
後々タイトルの意味について話題になることがありますね。
(この2曲もインストのタイトルをそのまま使用)

ちなみに、ロジック・システムのメンバーだった松武秀樹さんが、
つちやかおりさんバージョンでもシンセサイザー(プログラミング)を担当されているのも面白い所だと思います。
(かなり味付けも違います)
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感謝です (サイケおやじ)
2014-05-04 15:12:04
☆ようっぴ様
フォロー&コメント、ありがとうございます。

そうでしたか、曲先だったとは、ますます筒美京平の天才性に感銘をうけています。

ロジック・システムに関しては全くのノーマークで、それは私がテクノポップがどうにもNGなもんですから(自嘲)。
しかしそれも筒美作品を通して、幾分はアレルギーが改善されたようにも、今は思っています。
実際、この「哀愁のオリエント急行」や平山三紀の「マンダリン・パレス」は死ぬほど好きですから♪

それと筒美京平のインスト関連プロジェクトについても、以前に「セクシー・バス・ストップ」は書きましたが、追々に続けたいと思います。

独断と偏見の拙プログではありますが、これからもよろしくお願い致します。
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返信ありがとうございました (ようっぴ)
2014-05-10 02:43:07
サイケおやじさん

丁寧な返信ありがとうございました。
通りすがりだったもので、「セクシー・バス・ストップ」の記事も読まずのコメントで、失礼しました。

いや、「セクシー・バス・ストップ」の解説の細やかさに、感銘を受けました!
やっぱりまだまだ若輩者、知らないことが一杯です。
これからも色々教えていただきたいです!

それと、つちやかおりで思い出しましたが、彼女がもう一曲歌っている筒美京平作品が、「約束」です。
サイケおやじさんも紹介されている、あの原日出子作品のカバーです。
中川翔子さんが80年代のアイドルのコンピレーションを聴いて一発で好きになり
ご自身でもカバーされていますが(筒美京平オリジナル作品のシングル「綺麗ア・ラ・モード」のカップリングでした)、
彼女が聴いたバージョンは果たしてどちらだったのか……
まあ、そんなことはともかくとして、こういったセールス的には成功しなかったけれど、という名曲が
連綿と歌い継がれていくのは頼もしいですね。
返信する
時の流れ (サイケおやじ)
2014-05-10 14:54:03
☆ようっぴ様
ありがとうございます。

ショコタンが「約束」を歌っているとは、なかなか嬉しい情報でした。早速、現物をゲットしたいと目論んでおります♪

で、推測になりますが、彼女が聴いたのは、おそらく「つちやかおりバージョン」かと思います。
それは原日出子が決して「アイドル」ではなく、「女優」でしたから、件の編集盤の意図に外れるという一点だけなんですが、つちやかおりは正統派アイドルでしたからねぇ~。
それが最近はドロドロの離婚問題とか、それも芸能活動の一環だろうと思えば、いやはやなんとも……。

そして仰るとおり、時代を超えて歌い継がれる名曲の存在は素晴らしいと思うばかりです。
返信する
補足です (ようっぴ)
2014-05-14 04:58:08
サイケおやじさん

またまた丁寧なレスをありがとうございました。

つちやかおりさんの現状については、寂しい限りです。今日も交通事故を起こしたとかで、悲しい形でニュースになってました。
話題作りにしては事が過ぎるので、一種の暴走に近い形でしょうか。残念です。
(離婚問題までなら話題作りかとも思ってましたが……)

中川翔子さんのバージョンの「約束」についてですが、シングルのc/wで出た後にアルバムに収録されました。

・『しょこたん☆カバー4-1~しょこドル編~』

全7曲のうち山下久美子の「赤道小町ドキッ」と原日出子の「約束」のカバーも収録されていて、
この2人がアイドルだったのか、疑問という声もありますが、
確かにアイドルという括りでは無かったような気もします(汗)

シングルの『綺麗ア・ラ・モード』は3曲入りで、表題曲の他に「カミツレ」(新曲)「約束」(カバー)が収録されており、
現時点で「カミツレ」のみ、他の作品に収録されることのないままになっています……。

件の中川翔子さんのコメントは、松本隆さんの作品集コンピである『風街少女』に寄せられたものです。
このコンピの収録作は著名人のリコメンドによって決定されるというコンセプトで、
中川翔子さんは原日出子さんの「約束」や、田村英里子さんの「好きよ」を挙げておられました。
(ただ、実際に蓋を開けてみるとリコメンドで名前が挙がったもののうち半数近くは収録されず、でした。
田村英里子さんの「好きよ」も落ちてます。
おそらくは他社音源の貸し借りに関する問題でしょう。
「約束」は無事収録されています)

原日出子さんの「約束」を辿ると、

98年に『筒美京平 ウルトラ・ベスト・トラックス 東芝EMI編 GIRLS POP '80s』(この盤では偶然にも、つちやかおりさんの「哀愁のオリエント急行」と並んでいます!)

2002年に『BOMB! presents 永遠の'80蔵出しアイドル大集合』

2007年に前出の『風街少女』

2012年に『筒美京平 GOLDEN HITSTORY~あなたを・もっと・知りたくて 東芝EMI編』

分かっているだけですが以上の4タイトルに収録されています。
中川翔子さんのコメントを見るとどうもiTunesか何かで購入して聴いたようなので、
デジタル音楽配信されているものだと思うのですが、
そうすると

『アイドル・ミラクル・バイブル つちやかおり』

も2003年に出ていまして、
こちらにはつちやかおり版「約束」が入っているので、
一体どれだったんだろう? と結局分からずじまいです(苦笑)

ちなみに、『綺麗ア・ラ・モード』は、その後
オリジナル・アルバム『Magic Time』(新たに筒美京平書き下ろしの新曲「シャーベット色の時間」も収録)に加え、
ベストアルバムにも収録されており、
コンピレーションでも松本隆自選作品集『新・風街図鑑』、
『筒美京平 History Ultimate Collectoon』にも追加ディスク(DISC-9)に収録されています。

以上、お節介で見にくく退屈な書き込みになってしまいましたが、
折角の機会なので一応CDでのリリース歴を追ってみました。

では、随分と長くなりましたが失礼します。
返信する
瓢箪からコマ (サイケおやじ)
2014-05-14 14:33:25
☆ようっぴ様
仔細なフォロー、感謝です。

早速、いろんな音源を漁っている時ですので、大助かりでした♪

さて、カバー物については、楽曲を出版管理する会社との関わりが欠かせず、例えばナベプロならば、系列との繋がりから楽曲が選ばれる事が多いように感じます。

それとアルバム製作予算の問題から新曲を発注できず、有名曲をカバーするという実態も多いと言われています。

特にアイドルの場合は、イチオシならば最初に4曲程度、つまりシングル盤2枚分は確保出来るみたいですが、昭和50年代のようにアイドル乱立の頃は、苦しい選択からヒットが生まれたり、なかなか面白い時代でしたねぇ~~。
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