■いけない子になる時 / 小鹿ミキ (東芝)
さて、旅中だったサイケおやじも、なんとか無事に難題を乗り切り、現在は雪国の非常勤地に辿りついていますが、ウロウロと回った東南アジア、それと大差なかった九州~名古屋~東京へと続いた熱帯地獄とは正反対に、ここは大雨!?
実際はそれでも気温が30度近くはあるみたいなんですが、非常にひんやりと涼しく、とても同じ日本とは思えないほどです。
おかげで昨夜は久々にぐっすりと熟眠も出来ましたが、今度は洪水に心配が必要なんですから、いやはやなんとも、異常気象は日常茶飯事になるんでしょうか?
そこで本日取り出しましたのは、ジャケットは極めて夏の装いながら、中身は雨の歌という「いけない子になる時」です。
いゃ~、まずはなんと言ってもジャケ写に登場している小鹿ミキの愛くるしいスレンダーな魅力は、これが発売された昭和45(1970)年の雰囲気を今に伝えるものでしょう。
ご存じのとおり、彼女はモデルが本業でしたから、どんな衣装も自然体で着こなせる術を知りつくしていたわけですが、それにしてもキュートな笑顔の佇まいは素敵ですよねぇ~~♪
当然ながらリアルタイムでのタレント活動も売れっ子のひとりとして、テレビのバラエティ番組やドラマ、そして歌の世界や雑誌のグラビアでも人気を集めていましたが、残念ながら代表的なイメージとしての決定作は記憶にありません。
しかし、それでも小鹿ミキを忘れ難く思うのは、独りサイケおやじだけではないと思いますが、いかがなものでしょう。
まあ、キャラクター的には芸名も含めて、児島美ゆきと被るところは否めませんが、それにしても元気溌剌、明るく楽しく、オチャメだった小鹿ミキが昭和52(1977)年にやらかした火野正平とのグッチャグチャな不倫騒動は強烈でしたねぇ~~~!?
まあ、誇大な報道もあったとは思いますが、それによって彼女の芸能活動が縮小してしまい、結果的にフェードアウト……。
現在では名古屋で高級会員制クラブのママに転身している事が知られてはいるものの、往年のファンには懐かしさとせつなさの複雑な心境でしょうか。
そこで肝心のご紹介曲「いけない子になる時」は、妙に暗示的なタイトルではありますが、クラシック調のストリングを多用したアレンジと強いビートを活かした王道歌謡曲メロディが心地良く、おまけに初めて聴かれる皆様には驚かれるかもしれない小鹿ミキの幾分の太い声質が倒錯的な魅力かもしれませんねぇ~♪
う~ん、全く村井邦彦の作曲と渋谷毅の編曲はツボを抑えた職人技であり、山上路夫の作詞が既に述べたとおり、雨の情景と湿っぽい乙女心の毀誉褒貶(?)をズバリと表現しているとしか思えないのですから、実に良いです♪♪~♪
そして、こういうところが昭和歌謡曲の決定的な面白さのひとつだと思います。
ということで、名古屋は数え切れないほど訪れた都市なんですが、流石に小鹿ミキの店には行ったことがありません。
きっと有名人ばっかりが御用達なんだろうなぁ~~~。
という羨ましい気持と、現実に会ってしまったら……、なぁ~んていう負け惜しみの感情がゴッタ煮状態なのが、サイケおやじの立場というわけです。
直々のコメント、感謝っ!
失礼なことも書いてしまいましたが、全ては私のファンとしての偽りのない気持ちとご理解いただけますよう、お願い申し上げます。
レコードは、もう1~2枚持っていますので、何れご紹介させていたたぎます。
ありがとうございました。