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サイケおやじの生活と音楽

これは嬉しかったですっ!

2022-05-22 18:16:24 | 歌謡曲

異国のひと c/w あなたの瞳 / 小幡桂子 (キャニオン)

掲載したのは、昔っから良い出会いを求めていた昨日の獲物の1枚でして、とにかく収録A面曲「異国のひと」が、ある意味、変則的(?)なベンチャーズ歌謡!

ということに尽きる感があるんですよ (^^)

というのも、メロディラインはジェリー・ゴールドスミスが日米合作の戦争映画「トラ・トラ・トラ」の劇伴として書いたテーマの変奏と思われますし、実際に作曲クレジットもジェリー・ゴールドスミス名義になっているんですが、それを最初に公にしたというか、つまりはベンチャーズが十八番の「いただき系」インストの「トラ・トラ・トラ / TORA TORA TORA」として制作発売したのが、1971年7月で、つまりは日本における夏の吉例行事だった昭和46年度の来日記念盤シングルA面曲が、この「異国のひと」の元ネタになっているのです。

ちなみに、件の来日巡業メンバーはジェリー・マギー(g)、ドン・ウィルソン(g)、ジョン・ダリル(key)、ボブ・ボーグル(b)、メル・テイラー(ds) という顔ぶれだったんですが、その「トラ・トラ・トラ / TORA TORA TORA」は厳かなイントロに琴の様な言楽器が用いられ、リードギターも三味線っぽく、またストリングスやホーンセクションを盛大に使ったミディアムテンポの和風メロディに仕上がっている、なかなか味わい深い裏名曲で、だからこそ、当時は我が国だけのシングルオンリーの発売であり、アルバムに収録されたのも、翌年1月頃に出た編集盤LP「ベンチャーズ・ポップス・ベスト 14」が最初だったと思うんですが、いかがなものでしょう。

で、肝心の小幡桂子が歌った「異国のひと」は、その「トラ・トラ・トラ / TORA TORA TORA」のメロディに、ちあき哲也が日本語詞を附し、小杉仁三のアレンジにしても、前述したベンチャーズのインストバージョンの雰囲気を踏襲しつつも、なかなか当時の歌謡ポップスの味わいを活かした、これが堂々の歌謡曲 (^^♪

しかも、小幡桂子の声質が湿っぽい弘田三枝子と申しましょうか、加えてネチネチしたコブシ回しが入っているもんですから、サイケおやじにとっては、なかなかに好きな世界なんですよっ、これが (^^♪

しかし、実質的には大きなヒットになっていなかった所為もあり、中古市場でも状態の良いブツはサンプル盤が多く、コレクターズアイテム化して幾年月……。

実は、そ~なった、もうひとつの要因が収録B面曲「あなたの瞳」の作曲が宇崎竜童!

それも久保寺敬子の作詞に小杉仁三のアレンジが入った、ミディアムテンポの素敵な正統派歌謡ポップスに仕上がっておりまして、ここでも小幡桂子の歌いっぷりが個人的には最高に好みのツボ (^^♪

せつない歌詞に泣きメロがジャストミートの隠れ名曲として、前述した「湿っぽい弘田三枝子」フィーリングは、こちらで尚更に楽しめると思います (^^)

ちなみに小幡桂子はサイケおやじにとっては、「この人」シリーズに分類出来てしまう歌手なんですが、掲載のジャケ写からも一目瞭然、ルックスもイイ感じですし、後に若杉ジュンと改名して、これまたマニア泣かせのシングル盤を数枚出している人気者(?)ですので、よろしくです (^^;

ということで、ベンチャーズ歌謡の奥の細道は、まだまだ続きそうです。

また、現在入れてもらっている高齢者バンドの先日のミニライブが、仲間内や身内だけの観客とはいえ、それなりにウケてしまった事から、なんとか隔月でも定期的にライブをやりたいねぇ~~、という話が進んでおりまして、サイケおやじも気持ちが前向きになっております (^^ゞ

もちろん、あくまでも自分達の楽しみという範囲内ではありますが、ひとつの目標みたいなものが持てるのは、幸せだと感謝であります <(_ _)>


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