OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

確かにロックしていた伊藤さやか

2024-01-06 17:33:11 | 歌謡曲

恋はFeel So Lightで ! c/w あいつにパーキング / 伊藤さやか (ビクター)

おそらく本職はモデルだったのかもしれませんが、それでも一生懸命に歌謡ロックをやっていたいたのが、本日の主役たる伊藤さやかでした。

しかも、それが所謂「80年代アイドル」全盛期の芸能界の中でっ!

―― だったんですから、周囲は彼女もアイドルシンガーという認識に抗ってのアンチぶりっ子な姿勢は、サイケおやじにも伝わって来るものがありましたですねぇ~~♪

もちろん、今となっては伊藤さやかの活動のメインはテレビドラマやCMモデルとしての印象が色濃く残っているばかりかもしれませんが、少なくとも昭和57(1982)年の歌手デビュー当時から、幾分のハイトーンボイスでツッコミ気味に歌っていく個性は同時期の女の子アイドルとは一線を画していた事は、常識的にはキワモノの誹りもありながら、何かしらのロック魂をサイケおやじに感じさせるものだったのです。

さて、そこで本日掲載したのは、そんな彼女が昭和58(1983)年9月に出したシングル盤でして、まずは作詞:Heart Berry&作曲:Kisaburo Suzuki、そして編曲:Keiichi Suzuki が提供のA面曲「恋はFeel So Lightで !」からして、これがミディアムアップのキャッチーな歌謡ロックであり、サウンドの味わいがタテノリのパワーポップというのも好ましいところですが、伊藤さやかの歌いっぷりが声量の物足りなさをロックフィーリングで補っている感じは賛否両論とはいえ、サイケおやじには可愛く思えたりします (^^)

そ~ですよ、実際この頃の彼女はテレビ出演やステージギグにおいてもギターを弾きながら目いっぱい歌っていたんですよねぇ~~♪

ですから、作詞:Heart Baby&作曲:Takashi Sato、そして編曲:Tsugutoshi Goto とクレジットされたB面曲「あいつにパーキング」が尚更にアップテンポのロカビリー歌謡に仕上がっているのは、仕込まれた泣きメロを上手く節回してくれるであろう、そんな伊藤さやかのフィーリングを信じてのプロデュースであったとしたら、ビシッとタイトなバックの演奏に負けじと歌いまくる彼女は最高 (^^♪

個人的にはA面曲「恋はFeel So Lightで !」よりも好きなほどです (^^♪

ちなみに彼女の楽曲音源がレコード化された時の制作クレジットはデビュー当時から英語表記が多く、例えば最初のシングル曲「天使と悪魔 (ナンパされたい編)」の作詞クレジットにある「Heart Box」とは篠原仁志でしたから、ここでの「Heart Berry」「Heart Baby」についても同様の推察は易いところですし、「Kisaburo Suzuki」は鈴木キサブロー、「Keiichi Suzuki」は鈴木慶一、「Takashi Sato」は佐藤隆、「Tsugutoshi Goto 」が後藤次利という現実は言うまでもないとは思いますが、そんな仕掛けさえも、伊藤さやかを歌謡ロックのアイドルシンガーとして売らんとしていた企画戦略だったんでしょうねぇ~~♪

そして何よりも、それを本人が強く望んでいた事は当時から知られていたとはいえ、そんなこんなの奮戦も空しく、レコード会社の移籍、芸名変更等々を経て、いつしかフェードアウト……。

ど~やら現在でも芸能活動は継続されているらしいですが、もう一度、歌って欲しいなぁ~~~♪

ということで、ど~にも物騒な我が国の情勢には気が滅入るわけですが、そんなこんなを一瞬でもブッ飛ばしてくれるのが好きな音楽であり、これは趣味性が異なっているのならば、後は自ずと十人十色!?

心の豊かさを保つのは容易ではない場合も確かにございますが、皆が一致協を望むばかりです <(_ _)>

コメント
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