OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

懐かしさと難しさのジルバ

2023-09-27 17:28:22 | 歌謡曲

涙のジルバ / 高田みづえ (ユニオン / テイチク)

昭和56(1981)年7月に発売された高田みづえのヒット曲「涙のジルバ」は、前年にサザンオールスターズの持ちネタをカバーしての大ヒット「私はピアノ」の路線を狙ったと思われる、これがミディアムテンポでオールディズ風味が滲む、なかなか人懐っこい歌謡曲♪♪~♪

実際、そのメロディラインの懐メロ感覚、しかし歌詞の世界の遊び心と時代へのアクセス仕様は、例えば――

―― 悲しき街角 バイビィ~~♪

なぁ~んて歌った後の間奏で、予想どおりと申しましょうか、きっちりデル・シャノンが畢生の大名曲「悲しき街角 / Runaway」のメロディが奏されるという仕掛けがあったりしますし、「バイビィ~」っていう言葉の言い回しは、リアルタイムでの女の子の普通語(?)だったりしましたからねぇ~~~ (^^)

このあたりは作詞作曲:松宮恭子&編曲:松井忠重が流石のプロの手際でありましょうか、他にも曲展開には様々なキメが施されておりまして、告白すれば、サイケおやじが入れてもらってる高齢者バンドで、この「涙のジルバ」を練習しているんですが、イントロはギターがギンギンの歌謡ロックでありながら、楽曲本篇はキーボード主体のサウンドで、しかも弾んだベースとビシッしたドラムスが中盤のテンポチェンジにも動じない姿勢を求められるという難しさ!?!

そしてボーカルパートにしても、高田みづえはリラックスして歌っているふうにしか聴こえませんが、現実的には注意深い節回しが必要なのは言わずもがな、それでいて軽いタッチの印象は必須と思われますが、いかがなものでしょう。

う~ん、歌謡曲って、本気で難しいですねぇ~~、カラオケ歌うのは易しくとも (^^;

一般的にアイドルシンガーは歌唱力が稚拙だと思われがちですが、歌の上手いアイドルだって大勢登場していたことは歴史になっておりますし、レコーディングの現場よりはステージライブやテレビ出演時の度胸と根性には、やっぱり敬服するしかありませんですよ (^^;

年寄りのなんとやら……、とはいえ、負けてらんないですねっ!

コメント
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