OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

初恋は犯すべからず

2013-01-25 15:56:04 | Singer Song Writer

初恋 / 村下孝蔵 (CBSソニー)

昨夜、久々におやじバンドの練習に参加したところ、新しい演目が決まっていまして、それがご紹介の「初恋」です。

いゃ~、これはもう、サイケおやじが稚拙な筆を弄するまでもなく、我国歌謡界屈指の名曲と断言するところです。

なにしろ昭和58(1983)年の発売からずぅ~~っと、有線では定番の中の大定番であり、今もカラオケでは奪い合いの状況が続いている実態は言わずもがな、楽曲そのものの胸キュンフィーリングは、誰もが刹那の青春時代を回想するものでしょう。

もちろん自作自演の村下孝蔵の素晴らしい歌声も最高ですし、世に出た時代を鑑みれば、ちょいと古いタイプの歌謡フォーク系のメロディを彩る、リアルタイムでは最先端のシンセサウンドを用いたアレンジと演奏は用意周到!?

全くこれがウケなかったら、ヒット曲の神様は激怒天誅でしょう。

当然ながら、サイケおやじも大好き♪♪~♪

ところが、これをバンドでやるとなれば、担当楽器のギターやベースの出番がほとんど無いのが実情です。

極言すればキーボードとドラムスだけで、ボーカルとコーラスをバックアップ出来るほど、オリジナルバージョンでの水谷公生のアレンジは出来上がっていますからねぇ~♪

それをトウシロがどうこう云々、いじれるものではなく、例えやったとしても、完全なイモに転落するのがオチでしょう。

う~ん、困ったぞぉ……、と嘆く場合ではありませんよねぇ……。

だってサイケおやじは仕事のすったもんだを言い訳に、最近は練習に顔すら出せない日が多かったんですから、ここは謙虚&素直に参加させていただく所存というわけです。

ちなみにこの素晴らしい歌を世に出してくれた村下孝蔵は当時、既に三十路だったと言われていますし、失礼ながら現代のお笑い芸人スギちゃん風のルックスと歌声が一致しないというイメージが???

しかし不幸中の幸いというか、実はこの「初恋」が大ヒットしていた最中、村下孝蔵は病気で活動出来ず、そういえばリアルタイムではテレビ出演が無かったのは、その所為だったのでしょう。

ですから、完全に楽曲優位主義が貫けたのは結果オーライだったと思います。

という不遜な事を書いたのも、実はレコードによる楽曲と歌声のイメージが、テレビやライプの現場等で接する本人の実像と掛離れが大きい場合、そのマイナスのベクトルの大きさは絶大なんですねぇ……。

ひとつの例として、サイケおやじの妹は山下達郎や南佳孝のファンで、それなりにレコードを聞いていたんですが、雑誌やテレビでそのルックスに接した後は、きっぱり見捨てるという、とても薄情な行動を!

しかし「初恋」は絶対的な名曲であり、村下孝蔵の歌声は永遠に不滅です。

それは言うまでもなく、「初恋」は内気な片想いの忘れ得ぬ回想の歌であり、決して二枚目ではない村下孝蔵が演じてこその共感は否定出来ないものと思います。

ということで、シンセ使用過多のサウンド作りには決して馴染めないサイケおやじではありますが、この「初恋」に関しては、これしかないの境地です。

つまり当然、ハードロックではないし、ウエストコーストロック系のアンプラグドもイマイチ、違和感が打ち消せません。

アップテンポでスマートに演じてこそのサラリとした感触がなければ、ベタベタした雰囲気が強くなり、それは叶わぬ初恋の甘酸っぱい思い出には相応しくないのでしょうし、結果的にヒットしなかったと思われます。

やはり「初恋」は、大切にするべきなのでしょう。

コメント (4)
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