FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

風向き

2014年07月16日 | 雑感

 13日に行われた滋賀県知事選挙では、自公が応援した候補ではなく、原発反対の嘉田知事の政策を受け継ぐ元民主党の三日月氏(といっても無所属)が当選したことで、暴走を続ける安倍政権への批判票がこういう形になったと報道されている。

選挙期間中に集団的自衛権の行使容認に対する閣議決定があり、これで風向きが変わったそうだ。石原環境相の「金目」発言、都議会での自民党議員による女性議員に対する「セクハラ野次」と、このところ圧倒的数の力を背景に慢心や驕りから来る問題発言が次々出てきていた。

10月26日には福島県知事選、11月16日には沖縄県知事選があるそうだ。安倍首相は拉致問題で帰国者が出てくれば、下がってきた支持率も一挙に挽回などと虫のいいことを考えているのかもしれないが。滋賀県知事選挙を起点とした安倍政権批判のうねりが、なんとか一つの流れになってほしいものだ。

ワールドカップブラジル大会も終わったので、久しぶりに「報道ステーション」を見てみたら、ウクライナ軍の輸送機が撃墜され、高度な上空にいたことから、どうも親ロシア派のミサイルとは思えないという、ウクライナ当局の言い分を流していた。

ウクライナ情勢の経過を見ると、アメリカが作ったNATO(北大西洋条約機構)が出てきたり、一方的にロシアばかり悪いとは言えない気がしている。ヨーロッパもEUならまだしも軍事同盟となると、利害がむき出し、アメリカ発信の情報にはかなり不透明な印象を受ける。

大体、軍事力を使って境界線を動かすことを非難するのであれば、これまでのイスラエルの拡張路線、今行われているパレスチナ、ガザ地区への空爆が報道されなければならないのに、見事にスルー。

民間人、なかでも子どもたちの犠牲が増えていることで、世界各地に反対のデモが起きているし、ネットでは記者が現地へ飛んで行って、逼迫した状況を伝えているというのに。

メディアの要職にある者たちが何かと言えば、安倍首相のお食事会に参加しているというのだから、すっかり懐柔され、ニュースを羅列するばかり、キャスターや解説の眠ったような顔…。


優勝

2014年07月14日 | サッカー

 13日に7万4千人以上の観客を集めて行われたワールドカップブラジル大会の決勝戦、ドイツーアルゼンチンの試合は延長戦後半までもつれ、113分左サイドを突破したシュールレからのボールを、途中出場のゲッツェがゴール右隅に決め、1-0で勝利。ドイツがメッシ擁するアルゼンチンを下し優勝。1990年から24年ぶり、しかも南米開催ではでヨーロッパ勢が優勝した初のチームとなったそうだ。

試合前には圧倒的にドイツが有利といわれながらも、守備の堅さで勝ちあがってきたアルゼンチンはパスを回しながら攻めるドイツからボールを奪っては速攻のカウンターを仕掛け、イグアインの幻のゴールがオフサイドになるなどチャンスを作る。

ドイツは30分ごろ、脳震とうを起こしたのかという怪我人が出て、早々に一人シュールレと交代。攻めてもなかなかシュートまで行かない。後半にも攻め上がるイグアインとGKノイアーがペナルティーエリアの中か外かという微妙な位置で攻防。ノイアーのパンチングはエリア内で認められたようで、やれやれ。

その後も双方チャンスを作るが、ゴールまでいかない。後半終了間際には36歳FWクローゼに替えて21歳の若いゲッツェ投入。またまたPK戦突入かという延長後半、左サイドを猛然とドリブルで上がったシュールレからのパスを受けたゲッツェが冷静に決めて待望の先制ゴール!!

レーブ監督は追加タイム、エジルを下げ、センターバックのメルテザッカーを投入し、守りを固める。最後のプレーはメッシのフリーキック。これが大きく外れて終了のホイッスルが鳴った。メッシは試合中に嘔吐したとか。ストレスからくるものだろうか。

レベルの高い組織プレーを見せながら勝ち進んできたドイツが優勝してホントに良かった。朝日新聞13日朝刊掲載の「オシムの目」から…

アルゼンチンとドイツの決勝対決は3度目で、W杯のクラシックともいえる。優勝の可能性はともに五分にある。ただチャンスはドイツに多いのではないか。またどちらが世界チャンピオンにふさわしいかと言えば、ドイツであると私は思っている。

決勝に至るまでアルゼンチンは、メッシの個の力だけで違いを作り出し勝ち上がってきた。一方ドイツは、ほかのどこよりも優れたコレクティブ(組織的)なサッカーを実践し、違いを見せつけた。サッカーの未来がどちらにあるかは、自ずと明らかだろう。

スペイン流のパスをつなぐスタイルが支配した世界のトレンドに、ドイツは新たなスタイルを提示して時代の流れを作り出そうとしている。フィジカルをベースにした縦に速いサッカーを、スペインがグループリーグで敗れて以降、そしてドイツが準決勝でブラジルに大勝して以降、誰もが高く評価している。

私はドイツが決勝でもアルゼンチンを破ってほしいと願っている。スピードとコンビネーションが融和した彼らのスタイルは、ひとりひとりが抜け目なく全体として組織だったアルゼンチンの守備に、穴をあけることが出来るだろう。

さらにドイツには、人種と民族が混合した強さもある。トルコ系やアルバニア系、ポーランド系、アフリカ系…。さまざまな血が混じりあいながら、ドイツ代表の歴史的な強さを受け継いでいる。一つの方向に確信を持って走り出した時の、ドイツの勢いをだれも止められない。(おわり)

 


移籍

2014年07月13日 | サッカー

 海外サッカーも新シーズンに向けて、移籍のニュースがにぎやかになってきた。アーセナルはワールドカップでも活躍した元バルセロナのチリ代表、アレクシス・サンチェス(25歳)を獲得したそうだ。前線の決定力不足を補うためにも是非がんばってほしい。来季こそ、優勝戦線に踏みとどまらないとね。

フランス人選手のジルーもいい選手だけど、得点王というレベルじゃないし、本気で優勝を狙うためにはこういう選手が必要。よかったなあ。他のチームでも、昨季リバプールで大活躍したウルグアイ代表の”噛みつき”スアレスは案の定、バルサに引き抜かれ、元アーセナルのセスクはイングランドに帰ってきたのに、アーセナルではなくあのモウリーニョのいるチェルシーに行っちゃったということだしね。

アーセナルの昨季は序盤は好調、途中から怪我人続出で失速。ゴールに開眼してチームの勝利に貢献していたラムジーや、ウォルコットも調子が戻ってきたのにまた怪我で戦列を離れてしまったしねえ。

イングランドは年末年始も休みがなく、ほかの国のリーグに比べて、スケジュールが一番苛酷で、選手も疲れてしまう。一年目のエジルはその典型だった。選手が余ってだぶつく!?程いないとシーズン通して戦えないんじゃないかなあとつくづく。

シーズン後半には怪我のために使える選手がいなくなるサイドバックや、出来ればカップ戦を勝ち抜くためにはGKも…。ここは一つ、優勝を口にするのなら、ヴェンゲル監督も遠慮している場合じゃないんだから。開幕前にこうやって、なんだかんだ言ってる間が一番楽しいのかもしれない。

明日の朝にはいよいよワールドカップ最後の試合、優勝決定戦!!これはがんばって早起きするよ。アルゼンチンのマスケラーノがドイツの選手をつぶしに行くと言われているけど、ドイツはレーブ監督が緻密なチーム作りを行って来た成果が表れ、今まで通りの連係とスピードで突破出来れば…。ただしこういう試合、主審がフェアな笛を吹くことが前提。サッカーの未来のためにも…


ざあざあと

2014年07月13日 | ガーデニング

 今朝はワールドカップブラジル大会の3位決定戦を見ていたので、いつも見ている朝のニュースや天気予報もスルー、雨の予報とは知らなかった。カラッとした天気ではなかったけど、台所の足元の敷物や洗濯ものを裏庭に干したら、そのうち雨が…あわてて取り込み…やれやれ…

夜になるとさらに激しくなりざあざあーと、ガラスの窓を打ちつけるほど降ってきた。列島の南のほうは梅雨明けかと言われるほど好天らしいけど、このあたりは不安定な天候、明日はどうなるか。雨がひどいと家の前の道路工事はしないだろうから、通行止めも置かれないし、普通コース!?で帰宅出来そう、その点はちょっと気が楽だね。

写真の薔薇は裏庭に咲くアルフォンス・ドーデ。外側はクリーム色、中心部はあんず色とでもいうのか。雨に当たると、花弁に透明感がなくなるというのが難点かなあ。


花後も

2014年07月11日 | ガーデニング

 台風が去った後には晴天にカンカン照りが来るんだねえ。大雨が来ないとほっとする間もなく、今度は熱中症対策に気を付けて。水分補給と塩分補給。梅干しもいいよ。それに冷房の効き過ぎによる冷え対策もね。

雨が当たった後は花びらも茶色く変色してしまうので、花後の手入れも忙しくなる。ゴミ袋を引きずりながら、落ちた花びらを片づけたり、花柄摘みをしたり。高い位置にあるつる薔薇の枝を切るにはどうしても4段ある脚立でなければとえいやっと肩にかけて、さあー、がんばるか。

左手でとげを避けながら!?薔薇の枝を掴み、右手でちょきちょき。青空と薔薇ばかり見ていると足下が危ない。脚立をあちこち移動して残った枝を切ろうと奮闘する。そうやって夢中で作業していたら、近所のおばあちゃんが車椅子に乗っかって近くまで来た。

押しているヘルパーさんが「手入れが大変なんでしょ」と声をかけてくる。ところが彼女は、なんと嫁に行った娘さんだったのだ。昨年あたりからずっと泊まり込み。ときどき家の前にはデイサービスの車が止まっていた。

家庭を持っている場所を聞いたら、ちょっと距離があるところ。旦那さんと息子さんは置いといて!?母親のところへ来て介護しているそうだ。旦那さんもえらいし、娘さんもえらい。そうしようと前から考えていたとのこと。

おばあちゃんに「おいくつになったんですか?」と聞くと娘さんは母親に「いくつになったの?」と答えさせようとしている。最初は「90歳!」という答え。娘さんが「違うでしょ?」と問い返しているが79歳になったそうだ。今は鼻のところにチューブが挿しこまれ、酸素ボンベにつながっている。娘さんは施設にはすぐ入れない方がいいとお母さんと一緒にこれからも頑張るつもりらしい。健気な娘さんには頭が下がる!!

 


雨降り

2014年07月10日 | ガーデニング

 台風8号と大雨の影響で列島各地に被害が出ているようだ。土石流の土砂に押しつぶされたような家屋の映像…なんてことだろう。遠く離れているのに、このあたりにも雨が降り続いている。

このところ、家の前の道路の工事で、”通行止め”があるから車庫に車を入れるのにも難儀。出先から帰った時には近所のコンビニ駐車場の端っこに、一時車を置いてもらって!、工事が終わった後に車庫入れ。ついでに駐車料?分くらいはお買いものしないとね、と白い袋を下げて帰る毎日。

この先台風やら梅雨前線は北上して東のほうに抜けていくそうな。と言っても今週いっぱいあたりは雨模様らしい。どうしてこんな大雨になるのだろう。気候変動の影響なんだろうか。

写真の薔薇はジュリアローズ。金茶色とでもいったらいいのか、形容が難しい色。育て方も難しいらしい。直立性、四季咲き、微香、1976年、作出国はイギリス。うどん粉病や黒点病に弱いって…植えた場所が良かったのかも…


準決勝

2014年07月09日 | サッカー

 今日の早朝、試合放送されたワールドカップ準決勝は熱狂的な応援で後押しを受けている開催国ブラジルと今度こそ優勝をとチームの連携を練り上げてきたドイツがぶつかりあう試合。このカードは2002年日韓ワールドカップの時の決勝戦以来で、その時ドイツは絶好調ロナウドを擁したブラジルに負けたそうで、ずっと出場し続けているドイツとブラジルが今まで相手をよくすり抜けてきたなあというカード。

今朝はどうしてもライブ放送を見なくてはと時計のアラームをセットして早起き、いざTVの前へ。今の季節、もう外は明るく、冬場にチャンピオンズリーグの試合に起きるときほどでもなかったけどね。試合前に流れる、格調高く優美なドイツの国歌演奏はしっかり聞き、ブラジルはといえば、演奏が終わった後にも、選手たちと観客が一体となってもう一番歌っている、異様な興奮状態。

ブラジルの選手たちはさあー、行け!!というスタジアムの雰囲気にスタートからエンジン全開。ドイツの選手たちはそれに押されて、パスをカットされたり、奪われたりだったが、自陣ゴール前では大きく蹴りあげたり、最後のところで踏ん張る。

立ち上がりから攻守の切り替え激しく、これで90分続くだろうかというほど、前半11分、コーナーキック、クロースの蹴ったボールに一番遠い位置にいたミュラーが、フリーの状態だったところで、落ち着いて決め先制ゴールを奪うと、ドイツチームはすっかり落ち着きを取り戻した様子。

ブラジルの選手たちはこれでさらに前掛かりにならざるを得ず、23分には歴代最多得点者タイに並ぶ記録を持つ36歳のクローゼが2点目を押し込むと、24分と26分にはMFのクロースが3点目、4点目、ブラジルの選手たちが呆然として立ち直れないうちに29分にはやはり中盤のケディラまでゴール。

ドイツが怒涛の攻撃を繰り広げると、とうとう5-0という信じられないようなスコアでまさかの一方的展開!!ドイツのチームはいつからこんな鮮やかにパスを回すようになったのかなあ。同じようにパスを回しても、バルセロナなんかと違って、あくまでゴールを奪うための過程という感じがする。

前へ進むスピード感があり、セットプレーからも、パスワークを駆使しながらも、といろんな変化を付けながらゴールへ迫っていく。徹底的に、かつ合理的に…かな。(もっともこれが悪いほうへ行くとナチスみたいことになってしまう。これだけ素晴らしい芸術や文化があるにもかかわらず。)

後半になっても途中交代で入ったシュールレがゴールを焦るブラジルに対して69分、79分とさらに2得点を追加。なんと7ゴールという目を疑うような数字。最後のところでブラジルは1点返し、ドイツは7-1というスコアで圧勝した。こんな試合展開は誰も予想出来なかったこと。ネイマールの怪我、キャプテンの出場停止で選手の入れ替えがあったにしてもね。

ドイツには面白いように点が入った試合だったけど、上手く行き過ぎ、点を取りすぎると次の試合は往々にして危ないんだよ。アーセナルの公式サイトには~ドイツがブラジルに大勝、ガナーズトリオが決勝へ~の見出しが躍っていた。

90分出場の前線エジルにDFのメルテザッカーは後半から登場、ポドルスキーは残念ながら出番なし。エジルには一つゴールを決めてほしかったなあ。まだ、決勝戦もあるか。もう一回あの優美なメロディが聞けるのはうれしい。気を引き締めて今度こそ有終の美を飾れ!!


布団干し

2014年07月07日 | ガーデニング

 今日は朝方は曇り空でも次第に気温が上がり、布団干し日和になった。明日も暑くなるという予報。今日は敷き布団を干したので、明日は掛け布団を干すつもり。さっさと実行に移さないと、カンカン照りの夏は短いからね。

薔薇の一番花が咲きだしてから、かなりの日数が経って、早くに咲いた薔薇は花びらが散ったり、花柄摘みをしたり。昨年植えた薔薇や移植した薔薇は根っこがそれほど張ってないので、開花はちょっと遅れ気味。

昨年秋に植えた黄色とオレンジの中間色とでもいうようなスター・チェイサー、白花のサマーメモリーズはようやく蕾を持って、これからの開花に備えている。移植したアンドレ・ル・ノートルや黄色い薔薇のなんたっけ、グラハム・トーマスも蕾の状態。

パウロ二世も2年目で樹高が伸びないけど、これから咲きそうだ。そうやって後発部隊がぽつぽつと咲いている間に、早咲きの二番花が咲きだす。それにしても、薔薇の周りの宿根草は薔薇に施した肥料を吸収して勢力拡大。なんとかしないと…

写真の薔薇は複雑な色合いが魅力のバリエガータ・ディ・ボローニャ。イタリアのオールドローズで一季咲き、来年、また会おうね。

 


準々決勝

2014年07月06日 | サッカー

 ワールドカップブラジル大会は準々決勝で8強が激突。現地時間4日にはフランスードイツ、ブラジルーコロンビア、5日にはアルゼンチンーベルギー、オランダーコスタリカの4試合が行われた。力が入ってみたのはヨーロッパの強豪国がぶつかるフランスードイツ戦。それにオランダもこの大会からまだ姿を消してほしくないしね。

フランスードイツ戦はセットプレーから試合が動く、前半13分、クロースのフリーキックにディフェンダーのフンメルスが、レアル・マドリーで活躍しているDFヴァランとの競り合いに勝って頭で押し込むとフランスのGKも届かない、ネットの右隅高くボールが吸い込まれていった。ドイツに先制ゴール!!

早い時間に得点があったのに、その後は最後までスコアが動かない。フランスもベンゼマは何度も決定的シュートを打ちながら、ドイツのGKノイヤーの長い手にはじき出されどうしてもゴールならず。若い選手が多いフランスに比べ、ドイツのほうがチームの成熟度に置いて一日の長があり、結局1-0でドイツの4大会連続ベスト4進出となった。

フランスのジルーは残り時間数分の段階で投入されたし、ドイツの守備網は固く、チャンスと呼べるほどボールも来なかったしね。ドイツのエジルは後半決定的チャンスを作り、左サイドから上がっていいボールをゴール前へ供給したが、受けた選手のシュートがフランスGKに阻まれてしまった。

このワールドカップには200か国以上が参加しているそうだけど、ドイツほど優美なメロディを持った国歌はないなあと、いつも集中して聞いている。代表でもエジルはトルコ系なので歌わない。たしかポドルスキーはポーランド出身だった。

ドイツのみならず、フランスも優勝したジダンやアンリがいたころのチームにはいろんなルーツからなる選手がいたし、サッカーの母国イングランド代表でさえ、アフリカ系の選手が入っている、いわば多民族!?チーム。日本代表もいろんなルーツを持つ多民族チームにしなかったら、結果は残せないのでは?狭量な純血主義を捨てて120分でも走りきるようなフィジカルの強い選手を揃えないと、ヨーロッパやアフリカやアメリカ大陸などを相手に勝てるような気がしないけどねえ。

オランダーコスタリカ戦は攻めるオランダに守るコスタリカが徹底して続いて行った試合。コスタリカはPK戦でギリシャを下しており、そこまで引っ張れば勝算はあると見込んでいたのかもしれない。コスタリカの監督にまで言わしめたロッベンのダイブ疑惑もこの試合では見られなかった。

フリーキックのチャンスにスナイデルやファンペルシーのボールはバーやポストに阻まれたり、90分で決着を付けたいオランダは後半終了間際にはゴール前の混戦もありながら、結局コスタリカの渾身の守備に阻まれ0-0で延長戦へ。

ファン・ハール監督は長身ストライカー、フンテラールを投入して前線の枚数を増やすが逆にコスタリカにもチャンスが増え、危ない場面が出てくる始末。とうとうPK戦も覚悟して、延長戦終了間際にGKを交代させるというあっと驚く!?奇策に打って出た。

二人目のGKクルルはイングランドのニューカッスル在籍だそうで(道理でどこかで見た顔だわ)、一人目のGKはPKを阻止した記録がなく、クルルは背が高く、手足が長いのでPK向きと判断されたようで、ギリシャ戦のPK戦もすでに学習していたそうだ。

この交代策は一人目のGKには事前に告げずに行われたそうで、こういうところは冷徹というか、勝負師というのか。カイト選手もどの試合だったか、試合中にサイドに行ったり、前線へ上がったり、サイドバックに下がったりといろんなポジションに変更されたそうだ。

ファン・ハール監督のびっくり交代策は的中し、クルルはコスタリカの二人目のキッカーのボールを止め、オランダは4人が全員成功、5人目のキッカーをクルルが止めて、歓喜が爆発。長かった試合の苦しみからようやく解放され、ベスト4へ進出した。

ファン・ペルシーはキャプテンマークを腕に巻いて登場、昨シーズンは怪我勝ちであまり試合には出場できなかったこともあり、時間が経つほどげっそりして、人相!?まで変わってしまった。一体何キロ体重が減ったのか。アーセナル時代の試合中、頭に血が上って、アンリにたしなめられていたことが目に浮かぶよ。大人になったものだ。

次は準決勝、ドイツはブラジルと、オランダはアルゼンチンとの試合。ドイツはスタジアムの雰囲気と審判の判定がどう響くかというのが気になって仕様がない。そういうものに冷静さを失わなければ、勝機は訪れるはず。オランダもここまで来たんだから、がんばってよ。


第21節

2014年07月06日 | サッカー

 5日午後6時からJ2第21節、コンサドーレ札幌はV・ファーレン長崎と対戦。2連勝という勢いに乗って、乗り込んだ敵地での試合。夕方になっても25度くらいの気温で選手たちには大変だったろうけど、前半14分、大ベテラン砂川誠選手が決めた先制ゴールを守り抜き、1-0で今季初の3連勝!!アウェイでは開幕戦のジュビロ磐田以来の勝利だそうな。

長崎の監督さんは選手時代にコンサドーレにも在籍したことがある高木琢也さん。すっかり落ち着いて中年らしく!?なったねえ。たしかスキーを使ったトレーニングにも戸惑っていたころを思い起こすよ。

試合は前半14分、内村選手(このごろゴールがないなあ!)、荒野、宮澤とつなぎ、宮澤選手からのボールを砂川選手が落ち着いて決めて先制点を奪った。その後、センターバックの奈良選手が左サイドをドリブルで駆け上がり、そのままシュートまで持ち込むという、予想外の積極プレーには驚き。

へえー、ブラジルーコロンビア戦を見て触発されたのかも?と。ブラジルの同じセンターバック、ダビド・ルイスがドリブルで相手選手を交わしながら、果敢に上がって行ったプレー、後半にはフリーキックを決めて追加点となる2点目を奪い、勝利を確かなものにしたプレー。きっとディフェンダーとしては大いに刺激を受けたんだと思うよ。ブラジルは、二人のディフェンダーの得点によって準決勝へ進むことが出来た。

後半には長崎の攻勢を受けて防戦に回るコンサドーレ、GKがクリアしきれないボールをキャプテン河合選手が防いで危うく難を逃れるというシーンもあり、文字通り全員守備!!

砂川誠選手は今季絶好調。フリーキックからのゴールを決められるようになり、36歳にしてプレーはますます進化している。不断の努力の賜物だね。きっと奈良選手同様、ワールドカップの試合を見て、触発されたんじゃあ。

各チームベテラン選手が出場しているけど、オランダのカイト選手は33歳だそうで、コスタリカとの試合では0-0のまま、ハードな試合を延長戦後半までプレー、なんとPK戦にも登場、見事成功させ、オランダの勝利へ貢献した。カイト選手はイングランドのリバプールでプレーしていた記憶がある。

コンサは若手とベテランが活躍し、いい循環になってきたところで、小野選手が入ってうまく機能してくれればいいんだけど。次節は7月20日日曜日、札幌ドームで大分トリニータと対戦。欲を出して4連勝と行きたいもんだねえ。