FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

準決勝

2014年07月09日 | サッカー

 今日の早朝、試合放送されたワールドカップ準決勝は熱狂的な応援で後押しを受けている開催国ブラジルと今度こそ優勝をとチームの連携を練り上げてきたドイツがぶつかりあう試合。このカードは2002年日韓ワールドカップの時の決勝戦以来で、その時ドイツは絶好調ロナウドを擁したブラジルに負けたそうで、ずっと出場し続けているドイツとブラジルが今まで相手をよくすり抜けてきたなあというカード。

今朝はどうしてもライブ放送を見なくてはと時計のアラームをセットして早起き、いざTVの前へ。今の季節、もう外は明るく、冬場にチャンピオンズリーグの試合に起きるときほどでもなかったけどね。試合前に流れる、格調高く優美なドイツの国歌演奏はしっかり聞き、ブラジルはといえば、演奏が終わった後にも、選手たちと観客が一体となってもう一番歌っている、異様な興奮状態。

ブラジルの選手たちはさあー、行け!!というスタジアムの雰囲気にスタートからエンジン全開。ドイツの選手たちはそれに押されて、パスをカットされたり、奪われたりだったが、自陣ゴール前では大きく蹴りあげたり、最後のところで踏ん張る。

立ち上がりから攻守の切り替え激しく、これで90分続くだろうかというほど、前半11分、コーナーキック、クロースの蹴ったボールに一番遠い位置にいたミュラーが、フリーの状態だったところで、落ち着いて決め先制ゴールを奪うと、ドイツチームはすっかり落ち着きを取り戻した様子。

ブラジルの選手たちはこれでさらに前掛かりにならざるを得ず、23分には歴代最多得点者タイに並ぶ記録を持つ36歳のクローゼが2点目を押し込むと、24分と26分にはMFのクロースが3点目、4点目、ブラジルの選手たちが呆然として立ち直れないうちに29分にはやはり中盤のケディラまでゴール。

ドイツが怒涛の攻撃を繰り広げると、とうとう5-0という信じられないようなスコアでまさかの一方的展開!!ドイツのチームはいつからこんな鮮やかにパスを回すようになったのかなあ。同じようにパスを回しても、バルセロナなんかと違って、あくまでゴールを奪うための過程という感じがする。

前へ進むスピード感があり、セットプレーからも、パスワークを駆使しながらも、といろんな変化を付けながらゴールへ迫っていく。徹底的に、かつ合理的に…かな。(もっともこれが悪いほうへ行くとナチスみたいことになってしまう。これだけ素晴らしい芸術や文化があるにもかかわらず。)

後半になっても途中交代で入ったシュールレがゴールを焦るブラジルに対して69分、79分とさらに2得点を追加。なんと7ゴールという目を疑うような数字。最後のところでブラジルは1点返し、ドイツは7-1というスコアで圧勝した。こんな試合展開は誰も予想出来なかったこと。ネイマールの怪我、キャプテンの出場停止で選手の入れ替えがあったにしてもね。

ドイツには面白いように点が入った試合だったけど、上手く行き過ぎ、点を取りすぎると次の試合は往々にして危ないんだよ。アーセナルの公式サイトには~ドイツがブラジルに大勝、ガナーズトリオが決勝へ~の見出しが躍っていた。

90分出場の前線エジルにDFのメルテザッカーは後半から登場、ポドルスキーは残念ながら出番なし。エジルには一つゴールを決めてほしかったなあ。まだ、決勝戦もあるか。もう一回あの優美なメロディが聞けるのはうれしい。気を引き締めて今度こそ有終の美を飾れ!!