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旅行やら映画やらの独り言

「検察側の罪人」

2018-09-02 19:01:17 | 映画
それなりに楽しく観られたけどなあ。
テンポが早くて、ストーリーがどう転がるか分からないので、一生懸命ついていかないと行けないし。
適度に罵声が飛ぶので、びっくりするし。



キムタク演じる主人公の最上が40代半ばで、仕事もそれなりに先が見えてきて、学生時代の仲間とは損得なしに完全に信頼して付き合ってというのが、年代的にあ~、私、分かるわ~。それで、かなり最上に共感。

検事だから、キムタクはTVドラマの「HERO」の久利生公平役はもう演らないという事か。

ただねえ、セリフの量が多いので、時々聞き取れないなんだよ。年のせいかな?



でも、最上が弓岡の殺害まで急に思いついたのかは、その理由は良く分からない。確かに家庭はうまくいってない。このまま、松倉を生かしておきたくない、復讐したい、と思うのは分かるが。今まで検事として築いてきた自分の人生は? なんで急に、裏社会のポチをあんな風に使いだしたのか?



裏社会の描き方が、伊坂幸太郎の小説ぽかった。

二宮演じる沖野も、したたか橘に振り回されてるだけだし。寝たのも作戦だろうし。

ラスト、最上が手に取ったのは、それで自殺する銃かと思ったら、スマホ? どこに電話するんだろう? 沖野は叫んだあと、あのまま帰るのか? とすると、丹野が命を懸けて探り出した高嶋グループの日本右派計画はそのまま? どうするの?」



原作には、今回この映画のキーとなったインパール作戦の白骨街道の件はないらしい。
随所に原田眞人監督の「今、政治家は都合のいいように歴史を解釈し、民意を無視してどんどんおかしな方向に日本を進めている」(と4年前の『日本のいちばん長い日』のイベントで発言)との思想が見えてて。確かに、そんな危機感を日本国民は持っていた方が良いとは思うので、まあ今回は許す。
正直、そのメッセージが一番残った映画だった。

ラスト、最上が依頼しなかったのに、松倉が消されるシーンは、川崎・チネチッタでのロケだった。
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