公開は来年2月18日から。「大好きな父親を911のアメリカ同時多発テロで亡くした少年が、父親の残した鍵の謎を探るべくニューヨーク中を奔走する姿を描く感動ドラマ。ジョナサン・サフラン・フォアのベストセラー小説を、トム・ハンクスとサンドラ・ブロックという二人のアカデミー賞受賞俳優の共演で映画化。『リトル・ダンサー』『愛を読むひと』の名匠、スティーヴン・ダルドリーが監督を務める。」という映画です。
前半は周りからイビキが聞こえ、後半は嗚咽が聞こえるという映画だった。
前半、小説が原作らしく、ゆっくりページをめくるような感じで話が進むし、主人公の少年・オスカーが「広汎性発達障害」という設定で。知能は高いので数字などにはこだわるが、コミュニケーション能力がなくてエキセントリックという・・・。ジョン・グッドマン演じる、ドア・マンにひどい事を言ったり。
会社員なら分かるだろうが、あなたの職場にも、大人になったオスカーがいるでしょ。私は同じ部署にいる。数字やらルールに細かいくせに、あるきっかけで大声をあげて怒りだしたりするという・・・。悩まされています。だから、主人公が好きになれないんのよん。この設定のお子様をお持ちのご家族の方、すいません。
間借り人のマックス・フォン・シドーの、言葉が話せないおじいちゃんとの鍵の謎探しからだんだん面白くなってきて、鍵の謎やオスカーが抱えていた秘密が分かってきて、切なくて周りは泣きだした。私も哀しくはなったけど、最後の、なぜお母さんをサンドラ・ブロックが演じていたか、(あ~、彼女ならそのくらいの行動力はあるよね!)というので、なんか話が飛躍してしまって、引いてしまいました。
ジェフリー・ライト達夫婦も元の鞘に収まっちゃうし・・・。うまく行き過ぎ。
あと、お父さん役のトム・ハンクスが、オスカーのお父さんには老けてて見えない・・・。むしろおじいちゃんでもいい位なので、話の辻褄(オスカーが話す両親の出会いなど)合わない。
全体的にはたぶん秀作なんだろうけどね。
911の被害者の家族が抱えている問題点を、描いているのは偉いけど。数で比べたらもちろんいけないけど、311では、4倍の数の人が亡くなってるんだと思うと、こんな所で映画を観ている自分の存在が不思議な感じがした。
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