主演は、メル・ギブソンだよ!「サイン」以来9年振りの主役。って、彼には役者として大ヒットした「マッドマックス」「リーサル・ウェポン」 シリーズがあって、わずか39歳で監督・主演してアカデミー賞作品賞まで取った「ブレイブ・ハート」まであるんだよ~。それなのに、今・・・。「ハングオーバーⅡ」にも危なくて使えなかったって、チャーリー・シーンやリンジイ・ローハンやパリス・ヒルトン並みの扱いじゃん。まだ、55歳なんだよ。演技だって、しっかりしてるじゃん。まだまだ頑張れるよ~。
監督は、「マスク・オブ・ザ・ゾロ」「007/カジノ・ロワイヤル」も撮ってるけど、「グリーン・ランタン」も撮ってるマーティン・キャンベル。微妙だ。
アクション映画ではない。
ガシガシ娘の復讐するのかと思ったら、きちんとした勤続30年の立派な警官だから、前半は結構「悪者」に対してきちんと対応する。だんだん、娘の友人が目の前で・・・あたりから、ようやく「殺ってやる!」になる。一度敵側に捕まるのにあっさり逃げ出せたりできるのもなんか「何人も殺害している巨悪」な割には間抜け。
というか発端になる娘の殺害も、あんなに派手にやらなくても交通事故に見せかけるとかすればいいのに。警官で捜査のノウハウがある父親の間の前でショットガンで娘を撃ち殺したら、ややこしい事になるとは思わなかったのか?悪人達よ。
味がある役なんだろうが、今一良く分からない存在の、レイ・ウィストン演じるジェドバーグ。死期を悟って、メル・ギブソンに共感し、友情が芽生えて、結果的に復讐の手助けをするんだが・・・。30年も「国の重大事」の「もみ消し屋」さんをしてるのに、なぜ単独行動?部下はいないのか?
おまけに病気で死期が近いのに、なぜ、そんなにデブ? 肌も艶々。上院議員の方が痩せこけていて死期が近そうだったぞ。
娘も、マサチューセッツ工科大学まで出ているのに、なぜ「告発」の相手をよく調べもしないで「告発」してしまったんだ? 普通、「告発」するなら、正しい告発先かどうかきちんと調べないか? おまけに、なぜあんなに「放射性物質」の扱いが雑なんだ? 「被爆」の知識がないのかい?
などと、突っ込んでいるけど、ちゃんと観れたよ。渋いメル・ギブソン!
監督もしていいけど、今はきちんと役者で何本か出て、規則正しい生活を!
字幕は今の日本に気を使って、「被爆」とか「放射能」とか一切使ってないのに、ちゃんと会話から何か分かるようにしてたのは上手だった。
娘役は、ボヤノ・ノヴァジヴィッチという覚え難い名前の人だけど、「デビル」でエレベータに閉じ込められてたあの女で、「スペル」で老婆の親戚の女?かな?
今回は、とっても清純そうな、いい娘さんに見えた。