原題:MY SISTER'S KEEPERという、かなり「キツイ」題名。
絶対「泣く」と聞いていたので、予めハンカチ片手に観た。正解!
まあ、隣のお姉さんのように鼻をすする程は泣かなかったけどね。
でも、《なぜ、親を訴えたのか?》の謎が分かった時には、余りの理由の幼さに(まあ、子供なんだからしょうがないけど)、引きました。裁判、「ツカミ」としてはOK だけど、別にいらないじゃん。でも、裁判がなくなると、アレック・ボールドウィンもジョーン・キュ ーザックも出なくなっちゃうからダメかあ。
そう、この映画のすごい所は、キャメロン・ディアスとアビゲイル・ブレスリンばかりクローズアップされてるけど、その他のキャスト!
旦那はジェイソン・パトリック、病気の長女がTVドラマ「ミディアム」の長女、その彼氏がTVドラマ「サラ・コナー クロニカル」のジョン・コナー! 髪の毛剃っても、目が切ない! 弟が「24」のシーズン6のジャックの甥。
特に長女。ソフィア・ヴァジニーヴァ。君がやっぱりこの映画の主人公だ!
短い人生だったけど、下の世話を平気でしてくれる妹や、トコトン病気と闘う母親。包み込んでくれる父親。グレることなく、見守ってくれる弟。
そして、病気仲間で笑いながらゲロの世話をしてくれる彼氏。デートもしてキスもして、雰囲気だけだけど、その先も。
悪い人は一人も出てこなくて、子供が死んじゃうんだから泣けるよね。
意地悪な見方をすると、わざと早目の場面展開で盛り沢山の内容にして、それぞれの家族の独白、おまけに歌詞にも状況・心情説明させるためにやたら音楽ば流れるので、ちょっとクドイかも。
そして、根底に流れるテーマが「人生の答えはないし、人が一人死んでも世間は何も変わらない」だから、観る人によっては「だから何?」かもね。
泣いてたくせに、意地悪な感想だ。