3月14日(木):
316ページ 所要時間4:15 ブックオフ46円
1ページ30秒を意識したがうまくいかず、中途半端な読みになった。一つには、新聞連載のせいか短い単位に切られていて流れがつかみにくかったことがある。また、記者のコラムがたくさんあったが、何か高校生の作文みたいに稚拙な感じで「子どもの貧困問題に対する戸惑いを表現してるつもりなのだろうが、もうちょっと大人のジャーナリスト精神を感じさせる文章を書けないのか……」という印象を受けた。
途中まで、感想4のつもりだった。ただ最後までまがりなりにも目を通しきると「よくやった!社会に本当に必要な報道だった!」という思いになった。本書は<社会に必要な本>であり、「断片的で読み難い」と感じた部分も逆に見れば「子どもの貧困問題の、細かに項目分けされた辞書的役割を持つ」と考えることもできる。そして何よりも、2016年10月出版を、2018年7月に加筆修正をして最新の状況を大幅に反映する<増補版>として提供してくれていることは大きな意義がある。結局、感想5となった。たくさんの付箋をしているので、今後、折にふれて見返していくつもりだ。
前回の「無戸籍の日本人」と言い、今回の本書と言い、今の日本は目を疑う、耳を疑うような社会的なひずみを抱えている。
この国のまさに<未来>である子どもたちがこんなに粗末に扱われて放置されている。お決まりのセリフでなく、心の底からの声として今の世襲政治屋アベ・アソウ・創価学会政権の罪の深さを思う。「そんな党利党略、私利私欲で遊んでいる場合じゃないだろう!」と叫びたくなる。
アメリカの糞トランプの機嫌を取るために購入する戦闘機代を貧困に苦しむ母子家庭に回せ、意地になって沖縄に2兆5000億円と13年もかけて作ろうとしている辺野古基地をさっさとやめて、鹿児島の馬毛島に変更して差額の2兆円を日本社会全体の格差是正・修復に回せよ!そうすれば、アベのあほぼんさん、あんたも歴史の残る名宰相になれるんやぞ!なんでそれがわからんのや。この、どアホ!
毎晩増えるのは、角瓶のウィスキーとあてのキムチの量だけや。ほんっっっとうに馬鹿馬鹿しくて口惜しい!
被差別の問題、在日コリアンの問題、アイヌ・沖縄差別の問題、女性(特に母子家庭)に対する就職差別、被災地被災民の棄民問題、中国・韓国との歴史問題他、さまざまな問題をまったく解決できないままで、実質的外国人移民大国につながる外国人労働者受け入れ法の強行採決・成立。少子高齢化の日本に人権を保障されない形で無秩序にこれからどんどん押し寄せる外国人の労働者たちはどんどん
<日本生まれの外国人の子どもたち>を生む。この大量の子どもたちの故郷は日本なのだ。
帰る場所は日本しかないのだ。どうするつもりだ!どうするイスラム!
アベ・アソウのあほぼん&創価学会は、これからの日本にどう責任を取るつもりなんだ。アベ・アソウは正直どうでもいい。本音で言うが、「オイ!山口那津男!創価学会!お前らどう責任取るつもりだ!日蓮上人は泣いてるぞ!」「念仏無間、禅天魔、法華亡国、創価国賊、公明暗黒」 だいぶん酔っぱらってきた。
【内容紹介】
風呂に入れずシラミがわいた姉妹、菓子パンを万引きする保育園児……。7人に1人とされる子どもの貧困の実態を浮き彫りにし、支援策や制度、専門家の提言など解決を探る。文庫化にあたり、高校中退・学校給食・特別養子縁組を増補。
【目次】プロローグ
第一部 現場から :
【Part 1】子どもたち :●姉妹 、1ヶ月ぶりの風呂 /頭にシラミがわいた/夫に毎日なじられた/その後の母子 ・※「貧困」6人に1人 /※貧困直視 親を含めた支援を /●毛布1枚、父子で取り合い :1週間前に父親が失踪/兄妹、施設を出たが/「もうダメだわ」―命を救ったSOS /※20歳前の2年間「福祉の空白」 /※使いにくい「親権停止」 /●歯医者行けず。根だけの乳歯になった男児 /治療のお金がなかった/小さくなっていく歯に気づいていた/生活保護を受け、受診できた/その後の母子 /※診察から生活把握を /<記者コラム>山内深紗子
【Part 2】シングルマザー :●おなかをすかせ、ティッシュを口にした姉妹 /「助けて」言えず、母子孤立/長女に「死んじゃうの?」と聞かれた/その後の母子 /●お茶代出せず、ママ友と疎遠に /ダブルワーク、少しでも貯金したい/500円ほどのお茶代が払えない/パート仲間に救われる /※「相談相手いない」2割 /※孤立を防ぐには精神的ケア必要 /●働けど働けど 明日見えず /4時間足らずの睡眠時間で働く/バスケの部活動費用を出せず、長女の夢をあきらめさせた/その後の母子
●野草を摘んで食事 /貯蓄ゼロ、高熱でも仕事は休まない /※非正規就労が多く、低収入 /●月1万円の養育費もらわず /DVに耐え切れずに離婚 /●元夫は病気退職、養育費もらえず /「あなたの方が払わないといけないかもしれませんね」 /※受け取っているのは、母子世帯の2割弱 /<記者コラム>中塚久美子
【Part 3】学校で :●校医の目 不定愁訴から見える現実 /「あたし、病気?」/子どものSOSに気づいて/空っぽの冷蔵庫 /※不可欠な医師の協力 /●黒ずむシャツ ほっとけない /「風呂壊れてる」/根気よく声かけ/「一緒にいてくれてありがたかった」/母親に入学願を破られた少女 /※授業も生活指導も 教員に負担 /●バイト漬けで疲労困憊する高校生 /学校は「最後の砦」。見守り、しゃべり続ける/「先生の励ましで学校に行けるようになった」 /※自立求められ 働く生徒増――高校生約22万人、アルバイト従事 /●つなぐ、埋もれたSOS /「この仕事しかない」と泣く母親/サポート、学校の枠超え地域総ぐるみで /※福祉の専門家 1万人配置目指す /●困窮につかれ 高校中退 /バイト・家事・弟妹の世話・・・すり減る意欲 /※生活保護世帯の中退率 平均の3倍 /※当事者に寄り添う民間の新たな支援 /※より幼い時から、予防的に介入を
●借金し短大進学 風俗頼った /親あてにできず/時間が足りない/就活にお金必要 /●同性愛者の女子大生 学費のため男性風俗へ /学費、交通費、参考書代などすべて自分で捻出/性的少数者ならではの「誰にも言えない悩み」 /※給付型奨学金の充実を /※「ブラックバイト」で生活費を捻出 /<記者コラム>石原孝/長野佑介/宮崎亮/足立耕作
【Part 4】頼れない親 :●3歳万引き 親は知らない /借金返済で子どもの世話できず/離婚して、母子生活支援施設へ/その後――長女のSOS /※親子の困難探り、総合的支援を /●住み込みで「手取り2万」定時制高校生 /中学卒業時、継母から「ひとりで生きて」と言われる/教員「同じような事例、たくさん」 /●5千円で売春 上履き代に /東京・新宿のレンタルルームで売春 /※居場所のない子狙い不当労働も /※子どもの弱みにつけ込む大人 /●「お金貸して」母に迫られ /「なぜ自分だけが」――リストカットを繰り返し、精神科に通院 /●通帳奪われ、逃げられず /継父に搾取され続けた /※経済的虐待 新たな支援体制を /<記者コラム>後藤泰良/畑山敦子
第二部 支援・政策・制度
【Part 1】子どもの貧困対策 :●「対策」を考える /高まる「親次第度」。親の格差持ち込まぬ施策を/子どもにとって何が必要か、具体的なイメージの共有を/ /「かわいそう」と思うかどうかで線引きしないで/人のあたたかさに触れる体験が大切
【Part 2】養育費 :●「養育費」を考える /兵庫県明石市の取り組み――受け取りは子の権利/養育費の額どう決まる?/ /不払い対応 各国の対策と課題/韓国では徴収支援する機関も/まず子どもの意思を尊重して
【Part 3】社会的養護 :●「社会的養護」を考える /現状と課題/頼れない親はSOSの出し方を知らない/ /自立支援ホーム 期待と課題――行き場ない15-19歳に生活の場/ /「支えがあったから仕事できる」/退所後も支援必要/年齢拡大 就学者のみ/ /成人後の仕組み検討を/「非行と貧困」から見える親の養育力の問題/ /親には信頼できる第三者、子どもには事情を話せる大人の存在が必要
【Part 4】特別養子縁組 :●「特別養子縁組」を考える /特別養子縁組、増える民間の仲介/出産前から相談、生後1週間で娘を養子に出す/ /携帯電話のLINEやメールで相談/民間頼みの養子縁組、費用トラブルも/ /行政と民間事業者の連携を
【Part5】 子ども食堂 :●「子ども食堂」を考える /「子ども食堂」の今 /■都道部県別 子ども食堂・食事提供がある居酒屋の数(2016年5月末時点) /野菜も肉も任せろ 地域の人や企業が届ける/大人は懐事情に応じて支払い、手作りお金箱・ネット資金集め/定休日活用、空き家や市営住宅でも/大学生が遊び相手・献立作り、小児科医が運営の顧問役に /■こんなところでも開かれています /子ども食堂の模索/週3回無料「家族みたい」/協賛金や食材寄付を活用/本当に必要な子どうしたら来る?/大人のしたいことではなく、子どもが必要とすることを /<記者コラム>河合真美江
【Part6】学校給食 :●「学校給食」を考える /始まりは貧困対策、今ふたたび注目/「完全給食」公立小学校では99.6%が実施/ /中学の完全給食、実施率に大きな地域差/保護者「給食も就学援助対象に」/ /完全給食実施の地域差、横並び意識が影響/貧困家庭の栄養補う役割/全員へ完全給食を /●「給食無償化」を考える /給食無償化、子育て支援目的でじわり拡大/無償化の対象人数は1%未満/ /給食の未納問題/所得別支援、レッテル貼りに
【Part7】子どもの貧困、あなたはどう考える? :●「読者アンケート」から考える /自己責任問う前に選択肢伝えて/放置すれば社会的損失に/「してあげる」脱し、社会全体の問題に /●「ワークショップ」から考える /[子ども給食] 家の前、通る子に「おかえり」/[学習支援] その子なりの生き方に伴走/ /[学校と地域] キーパーソン見つけ、橋渡し/[親支援] 言葉の裏側の思い、くみとる
【Part8】経済的な支援の現状と課題 :●「お金に関する課題」を考える /生活保護世帯の子どもと教育/「奨学金は収入」として。生活保護者の減額も/ /「自立の助けになる金銭」なら保護費は減額されず/自治体によって判断が割れる/ /保護世帯の大学進学への壁/手当増額と保護費減額の同時進行/ /未婚のひとり親は対象外。寡婦控除制度にみる矛盾/根本的な解決に何が必要か
※エピローグ /※おわりに