もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

3 021 中沢啓治「はだしのゲン 第5巻」(汐文社;197?) 感想 とりあえず4

2013年11月05日 01時22分34秒 | 一日一冊読書開始
11月4日(月)振り替え休日:

265ページ  所要時間 1:55    図書館

1947年12月から始まる。12月7日天皇の広島訪問。戦災孤児を利用するヤクザ。原爆ブラブラ病。貧困飢餓の継続。顔と手にケロイドをもつ女の子の絶望。食料を持つ百姓のえげつない強欲。天皇の戦争責任を問うゲン。戦争に反省の無い教師。浮浪児(戦災孤児)狩り。治療ではなく原爆被害を調べるABCCの被爆者や被爆者の遺体に対する“標本”扱い。ABCCと癒着する医師たち。被爆者の骸骨を集めてお土産としてアメリカ兵に売る子どもたち。最後は、ゲンの母が栄養失調と過労・心労で血を吐いて寝込んで、to be continuedだった。

原爆は投下の8月6日よりも、その後の長い外見だけでなく、原爆症という内部から死に至る恐怖、そして身寄りをなくし、孤独・孤立下で生きる希望を失くし、飢餓が続く戦後の方がさらに悲惨だということがわかる。

広島県の人々は、皆が被害者と言うわけではなく、かえって被爆者を差別し、排斥した加害者の側面も持っている。

寝ます。
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