もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

おまけ 3冊目 新田次郎著「八甲田山死の彷徨」(新潮文庫;1971)  評価5

2011年10月11日 00時24分42秒 | 一日一冊読書開始
9月3日(土)の分:

267ページ  所要時間5:00

傑作だ。日露戦争前の明治35(1902)年の199人の犠牲者を出した陸軍遭難事件。人物造形や心理描写、時代背景、遭難現場の状況が迫真の表現力で活写されている。映画では描き切れないであろう後日譚も良かった。小銃二挺をめぐる話。作者の該博な知識と膨大な取材能力には気が遠くなる。解説も適切。速読には失敗。
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