3月5日
イギリスのこの時期は新年度の大学面接が多い。
え
イギリスって大学に面接があるの???
オックス・ブリッチ(オックスフォードとケンブリッチの省略)
医療関係、(医学部、獣医、歯医者、精神心理) 音大、美大・・・と大学の採用人数が少ないプロフェッショナルの
進学には必ず面接がある。
理由は簡単。
本当にやる気があるのか? 途中で辞めたりしないか? 替え玉ではないだろうか?と言う調査と人間観察だ。
ま、企業の面接と同じ・・・と思えば話は早い。
今回、コロナでのアウトブレイクの為に一部の入国が出来ない留学生はスカイプ面接に決まった。
なので 大学側も てんてこ舞い状態である。
さて
イギリスの美大やファッション進学には原則ファンデーションコース(基礎コース)1年学ぶ事になってる。
(年齢に関係なく応募が多い為い)
ファンデーションコースにても作品提出が異なり規定は20作品から30作品。
一部の大学はコンピューターファイル提出もある。
面接は1人1人では無く、グループ面接と 大学にも寄るが作品のプレゼンもあるケース。
※大学に寄っては課題がある所もあるので応募記載には要注意。
特に名門や有名学校には必ず面接がある。
グループ面接中に作品の審査を行う。
イギリスの美大進学のファンデーションコースは何処で学んでも良いシステムなので
1年目は地元の美大やカレッジで学ぶ事も可能。
例えば1年目はOO大学、2年目は△△大学。と進路の変更が可能なので1年目にて この大学は違うな~・・・
好きじゃないな~・・・ 人間関係が・・・やっぱり美大じゃ無くて やっぱり勉強したいの違う勉強やり直したいと進路変更が可能なのがいい。
特に1年目のファンデーションコースを学び2年目から進学をやめる人は五万といる。
例えば大学で学ぶファッションと専門カレッジで学ぶファッションの違いは何だろうか?
大学なら卒業したら学位があり、専門カレッジには卒業証明書となる。一部の専門カレッジは国営認定もあるので、
かなり高いスキルの証明書だ。
さて
今回 娘が美大の面接をした話をしたい。
人気美大となると面接に来る生徒の本気度レベルが相当高い事を話された。作品レベルも高いが未来の卵のアーチストが多いとなると、矢張り競争もある。
特にイギリスの美大、ファッションは名門が多く世界中から応募が多い。
そして突発的に美大に行きたい若者も多い。
美大って簡単なんでしょ?クールでカッコいい、誰かのコピーをしたら売れる・・・と言う考え方も多く、持ち込み作品はどれを見ても自分のアイディアなんて無く、コピペばかり・・・と話された。
例えば、キムカーダシアンや有名タレントが服、香水、ジュエリープロデュース っと言うの見て
私にも簡単じゃんと思う人が多い。
ヴィクトリアベッカムやキムカーダシアにしても 学校で基礎を勉強も学んだことも無く、デザイン縫製知識、パタンが引ける訳じゃ無い。独自の世界だけでの発想と企画であり裏方には多くのプロが彼女を支えている。
特にアメリカビジネスは一攫千金。当たれば大儲けの億万長者だ。
だから、美大やファッションは簡単でラクと思う若者も多い
音大、美大のファンデーションコースは18歳以下の英国国民の合格者は全員無償になってる。
この「無償」に人が大勢集まるからだ。
だから大学側も慎重になり面接がある。 無償の意味は国の税金。
スコットランド政府教育は市民ならスコットランド国内美大は残りの3年間なら無償。これはかなり大きい。
来週はロンドンの美大へ面接。 どんな感じなのか また聞いてみたい。