2月16日
日本での副業をしている人は7%と言うデーターを知った。
実際に本業と副業をしてる知人は1,2名ほどいる。
実際に儲かっているより月に1,2万稼げば良い?くらいだ。
会社が副業を許可していても実際には副業をする時間が無い人がほとんどでは?
自分がフリーランス、もしくはフリーターかバイトじゃない限りスケジュール調節が困難。
通勤、残業もあって有休も自由に使えないなら無理な話しだ。
本業に支障になる、おそろかになる。集中が出来ない。時間が無い。と言う理由の方が大きいはず。
本業(社員)と副業でうまく出来ている人っているんだろうか?
何故?日本では副業を推薦しているんだろうか?
副業で月に1,2万しか稼げないなら企業は社員に給料を上げ経済的に効率よくさせる方が優先では?
忙しくなれば金だって使わなくなる。
公務員+飲食店
より子(仮名52歳)
本業は役所勤務。本公務員ではなく準公務員。
10年以上勤務しており役所や地域住民のサポートをしている。
より子はテキパキ仕事をこなす事から他の部署も引っ張りだこ。
役所の人の足りなさはAI化されておりず、またITに詳しい訳でもない事から手作業の方が多い。
より子は義母の介護、子供の世話、役場と毎日忙しさに追われ子供を出産を機に娯楽や趣味などから遠ざかった。
2年前には体調を崩し入院までしている。
2週間の入院がより子は天国のような毎日で看護婦が何でもやってくれる喜びに感謝をしていた。
退院して家に戻れば介護や子供の世話、また忙しい仕事が待っている。
50を過ぎると自分の身体も故障する。入院をして初めて痛感した。と話す。
ひょんな事からより子の知人がカフェを出す計画に一緒にやらないか?と誘いを受けた。
より子の夢はカフェをやる事。
何時か会社を退職し自分の店を持ちたい・・・。長年夢を抱いていた夢から近くなりより子は喜んで副業を受けた。臨時収入になるし一石二鳥だ。
カフェの運営、企画から一緒に立ち上げ12月開店に伴いより子は2か月前か本職と副業の二足のわらじの日々。
公務員は土日、祝日休み。定時は5時。週末、祝日と定時以降と空いている時間を遊戯に活用。
それでもより子には義母の介護、子供の世話も同時進行だったが副業の収入が有る事を考えると
忙しさよりも金欲しさの嬉しさに頑張れた。
より子はお金に困った生活では無い。住宅ローンも無い。子供は公立、自分で稼いだ金は自分の物。
カフェ開店後は大繁盛し大盛況。オーナー兼、シェフは より子の協力に感謝し今後もサポートが出来るようにその旨を伝えらえた。
より子は安い給料の公務員の仕事よりもカフェでバイトに切り替えて介護と子供の世話を両立希望から
公務員を退職する事に決意した。
私はより子は順風満帆な生活を過ごしているんだろうな・・・・と思っていたら・・・。
どうやらそうじゃないぽい。
てっきり大繁盛のカフェで働いているとばかり思っていたら副業の予定が変わった。と言う。
あんなに副業への威力もあった事から充実した日々を過ごしているとばかり思っていた。
より子のバイトの担当に変更が生じ臨時バイト使いとなった。物価上昇から(時給賃上げ)従業員が増やせられない。早い話は店が忙しい時だけの臨時待機。
2月に入ってから一度もカフェで働いていない・・・と言うではないか。
え じゃ何のために本業を辞めたんだ???
より子は
「私も10年間頑張ったから今は休む時期かもね・・・取り合えず失業保険を貰って次を見つけるわ」
私はより子がカフェの副業をする事を知った時は あまりいい感じには思わなかった。
コロナ禍、コロナ後の飲食店や小売業の商売がよろしくない事は日本だけでは無く世界中で変化が起きているからだ。
光熱費の高騰化、物価上昇のインフレ、賃上げ、リモートワーク、外食低下など世の中が1回転、2回転したくらい変わった。
日本に住んでいると他の(世界)の情報が入らない。
これから商売をする人に流石に水を差す事は禁句だ。
飲食店は3年続けば良い方だと言われているがコロナ後から半年も続かない飲食店が多い。
フランチャイズ店ですら閉店してしまう世の中なのに個人商売なら尚更厳しい。
昔から言うだろう。
二頭追う者は一頭も得ず。と言うことわざがある様に欲張って2つの事を上手くやろうとしてどちらも失敗する。
西洋のことわざだ。
副業で儲かる。そんな単純で簡単な話じゃない。
より子は結局どちらも失った。
フリーランスをする
アミ(55歳)
アミは3つの仕事を掛け持ちしている。日本人から見たらフリーター?と感じるが欧米ではフリーランスと呼ぶ。
言わば自由業、自由職で何処にも所属していない。本業は整体師と日本語の講師。
収入は低いがアミは子供がおらず自分の稼ぎだけで生活を送る事が出来る。
フリーランスの仕事の方が割り切って仕事への切り替えが出来るようだ。
しかも自分でスケジュールが立てれるメリットが強い。
日曜日と月曜日は休みにしている。この日は仕事は入れない。毎月の収入には上下あるが1年に2度も海外旅行に行けるくらいの稼ぎはある。
節約もしている訳でも無く普通な暮らしを送り満喫している。
フリーランスを名乗り働く事は一筋縄ではいかぬ。
アミもフリーランスになる初心者の頃は国内をあちこち回り自分のスキルを上げる為に資格を取る日々。
今では安定した生活を過ごしているがアミの努力のたまもの。
そしてアミの親しみやすい性格もある。
商売をする側ならある程度の良い人を演じなくちゃならない。商売とはそう言う事だ。
金儲けの才能もあると思うが、矢張り大事なのはその人の性格と人柄。
コイツ・・・嘘っぽいな~。詐欺?と言う人だってごまんといる。
アミの場合は大きな儲けよりも細く長く自分がフリーランスとして働き食べていく選択をしている。
アミのようにフリーランスになると退職制限が無い。
嫌なら明日にでも仕事が辞めれる。不安定な仕事でもあるが生活スタイルの工夫から生きやすい選択を選んでいる。頑張らなくても自分が幸せならそれでいい。と言う思考だ。
暇な月に旅行へ行き自分の充電に回す。オンとオフを上手く活用する。
金儲けから化粧品販売・・・借金地獄
ジョン(現在58歳)
コロナ禍でジョンは会社を解雇になった。
ジョンには仲間と会社を立ち上げる予定もありコロナ禍での解雇は思って居なかったが、
このタイミングで新しい事業が出来る事を待ち望んでいた。
どうせ・・・流行病なんて直ぐに終わる。
ジョンはコロナ禍で新事業を起こすメンバーと会議を繰り返し万全の態勢だった。
世界中がロックダウン。
考えても見なかった世の中の動きの停止から新メンバーは解散となった。
理由は長期に渡り無職はキツイ。みなそれぞれ家族を養い食べさせなくてはならない。
50歳半ばでの解雇は痛かった。ジョンを雇う会社は1つも無い。
ジョンの担当は営業部長で他のスキルを持っていない。会社を100社応募しても1つも返事すら来ない。
なんとか知り合いのコネでたどり着けた職場が病院の受付窓口。案内係だ。
自分が今までにやったことの無い仕事からジョンは戸惑いが隠せない。
ジョンは大手企業の部長をやり部下に指示をしていたプライドから新しい職場への恥ずかしさがある。
半年の契約だが性に合わない仕事と時間だけが過ぎジョン自信うつ病に発症した。
結局ジョンは2年間で3,4つも転職を繰り返す。
4時間で嫌になり逃げた会社もある。
大手企業で働いていたプライドが捨てれず自分で事業を起こそうと副業で化粧品のネット販売を始めた。
ジョンは自然療法の資格とジムの指導資格の勉強も始めた。
私はジョンに自然療法の興味とジムの指導の興味がある事を知らなかった。
2つの資格は合格。問題はその後。
ジョンは資格が合格すると見向きもせず継続する意思すらない。
理由を聞くと履歴書に資格が書ける事から自然療法とジムの指導を取った。と聞いて驚いた。
そう。自分の仕事とは全く異なる趣味の資格だ。そもそもジョンはジムなんて通わないし筋肉マンでも無い。
自分の仕事のスキルを上げる為の資格では無い。自分の新たな肩書から化粧品販売の自分広告の1つに過ぎなかった。
確かに化粧品販売にて自然療法やジムの講師の資格あります。と書かれていたら
「なんか良さそうじゃない?」と購入者は思う。
ジョンはネット通販で化粧品を始めるが借金だけが増えて行き部屋中在庫だらけになってしまい部屋は段ボールの山の中で暮らす事になった。
この自宅化粧品販売。私の周りでも3人いたが借金になり止めた。
一番やっちゃ~ダメな商売に出を出すヤツが多い。
これだって立派なねずみ講的な商売。
化粧品販売で儲かった人を聞いたことが無い。
在庫ばかり抱え最後には自分で化粧品を使い切るか友達や親せきに配る。
ジョンは一攫千金の思考から資格とネット販売化粧品で貯金を使い切ってしまった。
儲かると言う言葉から洗脳し飲み込んでしまう人間の弱さだ。
どんなに私が止めても無駄で事業に失敗した話を聞くと
「あんたも騙されちゃったんだね」と心の中で思ってしまう。
自分が失敗して気が付かないと分からない。気が付かない人もいるが・・・。
儲かるなんて簡単な話じゃない。今の世の中、消費者の財布の口は堅い。しかも小売業は更に厳しい時代になる。物で溢れる時代の中で人と違う事を探す方が難しい。
ジョンは貯金を使い切り妻の貯金や親に借金する事になる。
ジョンの名義ではお金すら借りれない。むろん生活費の金は銀行は貸さない。
じゃ、どこだ ジョンは消費者金融を思い付き妻に説得。
私は流石に消費者金融からお金を借りる事だけは止めた。表向きは有名会社であってもやはり怖い。
イギリスにだってウシジマくんのような会社やマフィア経営なんて腐るくらいある。
闇組織に手を出す事だけは流石に私も黙っていられなかった。
ジョンの家庭までが崩壊する事が見えてしまい地味でも良いからジョンにまともな職に就く事と生活保護を受給するように促した。
それまでの間は失業保険を申し込む事も1つの手だ。
ジョンにはプライドがあり生活保護と失業保険の履歴を自分で作りたくない。
90歳を超える親に頭を下げお金を借りなんとも情けない。
コロナ前までは悠々自適な暮らしを送り中間層の家庭だった。
ジョンは去年の年末から事務の仕事が決まった。給料は安いが背に払えない。
ジョンの夢は会社の社長。出資もしたくない雇われ社長を希望している。
世の中、甘くは無いのにジョンの社長の夢は捨てきれないようだ。
人はやっちゃダメな商売に手を出す。俺は絶対に失敗しないと言うマインドが強い。
皆が全て商売、ビジネスのプロじゃない。学校で本気で学ぶ人の方が少ない。試行錯誤で商売をしている。
商売は誰でも出来るチャンスがあるからだ。
年商100億の社長が教える儲け本だの、ユダヤ人が教える儲けなど、金儲けをしている本当の豪富は絶対に教えないし表舞台には出ない。そんな動画で誰にでも教える優しい人じゃない。
マジな豪富は自分自ら連絡先の交換なんて無い。SNSすらしていない。友達すらいない。人とのコミュも参加なんてしない。とにかく身分を隠しひっそり暮らしている。
自分が貴族なのに普通にサラリーマンだっている。
カメレオンみたいな人だ。
よく本当の金持ちは車や服にお金を掛けないって言うがそれは嘘。
それはダダのドケチな貪欲な人間。
お金持ちはシンプルな生活を望み物にあふれた生活が嫌いなだけ。
毎日ケーキを食べて居たら飽きるだろ?
みな豪邸を持ち別荘もある。車はレウンジローバー。服に興味が無いだけで趣味には多額の金を使う。
お金持ちの趣味は寄付やらボランティアが多い。早い話し人助け。違うお金の使い方をする。
世間じゃお金持ちはお金持ちしか友達にならない。これは本当にそう。
自ら金持ちだよなんて装って居たら強盗、誘拐、変な勧誘までやってくる。
孤独な金持ちが本当の金持ちである。