シャンソン歌手

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シャンソン歌手リリ・レイ 長坂玲 シャンソニエマダムREI

2010年09月04日 04時19分14秒 | Weblog
シャンソン歌手リリ・レイ 東京藝術大学の思い出

空も雲も秋なのに そして 夜は虫の音も聞こえるのに
昼の銀座は 四十度近い気温で 湿度も高く 目眩がしそうなほどでした。
午後 生徒さんたちにレッスンをして 今日は 鎌倉まで
親友の小林真理さんの リサイタルへ 駆けつけました。
東京藝術大学一年生の時からの 親友です。彼女は その後
大学院博士課程も修了し パリのコンセルバトワールも卒業して
現在は ストラスブールコンセルバトワールの 声楽家の教授で
現役の メゾソプラノ歌手です。
日本で 歌うことは稀有ですから 嬉しくてワクワクしていたのに
滅多に乗らない電車に乗った私は すっかり 乗り越して遅刻。
でも 音響の悪い 日本のホールでも 良く響くまろやかな美しい声
息の芸術 素晴らしい音楽性を 楽しみました。
お客様には ピアニストの中村ひろこさん 世界的テノールの市原太郎さん
はじめ 芸大の大先生達もいらしていました。満席でした。
私の誇りの マリちゃんの素顔は 心優しい女性ですが
行動力ある大きな器の凄い人物で
日本の誇れるインターナショナルな 歌手 芸術家です。
ポーランド語 ドイツ語 スペイン語 フランス語 英語
全ての原語で 歌曲を歌いました。
私たちは 芸大で インターナショナルな音楽家になるためと
後進を教育するための 技術や 音楽性を習いました。
マリちゃんとは 芸大の四年間 大学院は 私は浪人しての入学なので
別々でしたけれど その後 留学時代 ベルギーから パリへレッスンや
音楽会を聞き行くたびに 泊めてもらったりしました。
今も 毎年 マリちゃんとパリで 会います。
芸大魂というのが あるとすれば いつも 発声や音楽性のことばかり
話しているということ。頭の中が 音楽と芸術性のことだけ。
マリちゃんの旦那さんアレクサンドルが 今日も私に誇らしげに
言います。「マリと 結婚する時 マリは 一番愛しているのは音楽。
次に愛しているのが 僕だといった。だから 嬉しくて結婚した」
なかなか 日本男児は こんな台詞は 言えない・・・・
私の場合 いつも 音楽より 一人の男性を愛していると錯覚していたみたいです。
アレクサンドルは マリちゃんを 精神的にも経済的にも支えて
三十年間 彼女の歌を聴くたびに 感動して泣いています。
だから マリちゃんの声は 官能的 に細胞の全てが 喜んでいる声なのですねえ。