3月25日(日) 天気:晴れ 室温:20.8℃
きょうは 和久遺跡 第10次調査 現地説明会に 行ってきました。 22日の新聞に
「集落区切る溝を確認 和久遺跡 弥生後期の2本」 という見出しで 載っていました。
弥生時代から 古墳時代初めにかけての 大規模な集落跡が確認されている 和久遺跡で
集落の内と外を区切る 弥生時代後期(3世紀後半) の溝2本がみつかった・・・。
今回の調査区は ツカザキ病院・病棟の北側の駐車場との間の狭い個所です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/39/c4db44e199392da85878a66211d347e3.jpg)
きょう 13:30から 現地説明会が行われたので 行ってきました。 もらった
資料には 今回の調査経過と これまでの調査成果を合成すると 上の図のようになり
ます。 和久遺跡は 揖保川東岸に広がる微高地に 立地しています。 今回の調査では
この微高地の傾斜面で 南北方向の区画溝を 2条検出しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/6b/20776d02f8c8ede882b6cb63bbd8cb02.jpg)
この区画溝よりも西側は 平成17年(2005)に行われた確認調査で 低湿地に
よって広がることが 確認されています。 そのため 今回見つかった区画溝は 微高
地に形成された集落の内と外を 人為的に区画した可能性が 高いといえます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/6a/3a94250ebeb865d04d107e263361d8bf.jpg)
また 柵については 区画溝が埋まった後の古墳時代初頭に 設置されたことが 明ら
かになりました。 この時期は 和久遺跡から北東約1.8kmに位置する 播磨最古
の前方後円墳とされる瓢塚古墳が造られるなど 弥生時代から 古墳時代の時代の転換
期といえます。 こうした時期に 溝が埋まり 柵が設置されたことは 和久遺跡の集
落再編がなされたことを示す 重要な発見といえます。 姫路市埋蔵文化センター
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/a7/b4dcc821ac08440474004813cd68898e.jpg)
和久遺跡は 世良い時代から 古墳時代を中心とする集落遺跡です。 平成13年に
第1次発掘調査を実施した際には 100棟を超える竪穴住居などを 検出し 姫路市
を代表する遺跡の一つであることが わかりました。 その後 幾度も発掘調査を行い
平成23年に実施した 第9次調査では 住居域の南側で 旧河道や 墓域などを検出す
るなど 当時の集落景観が 徐々に明らかになってきています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/22/8aec4dc2d2cef93e4bf3e9b1d37087e2.jpg)
今回の調査では 弥生時代後期の溝5条・竪穴住居10棟、古墳時代の柵1列・竪穴
住居5棟、中世以降の堀立柱建物や 畑の畝溝などを確認しました。
溝18は 幅約0.3m、深さ約0.3mを測ります。 側面は 垂直に立ち 溝底
で 柱穴状の遺構を 21基確認しました。この溝の類例としては 飯田にある畑田遺
跡の方形区画の柵が挙げられます。 この柵は 溝の中に柱を立てる 「布掘り」 とい
う手法で作られていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/07/d35b40d105a0dbce60fe0d9672ff9f5e.jpg)
溝4・溝19は 幅約1.5m、深さ約0.7m、全長約25mを測ります。 溝の
断面は 逆台形状で 人為的に 掘削されたものと考えられます。 溝4・19は 微高
地に形成された集落の内と外を 区画する溝であった可能性があります。 溝4の東肩
からは 土器が多量に見つかりました。 これは 集落の人々が 投棄したものと思われ
ます。 土器は 外面にタタキ調整を施すカメなどが 多く出土していることから 弥
生時代後期に 埋まったと 考えられます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/c2/17a5fa4ae524421ae9f950051f176525.jpg)
今回の調査では 竪穴住居を 15棟検出しました。 竪穴住居の平面形は 方形のも
のと 円形のものを確認しました。 竪穴住居15では 床面に盛土したベッド状遺構
が見つかりました。 ベッド状遺構は 寝台のほかに 物を置く場所や 祭壇に使われて
いた可能性があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/b8/08ecf512ed68118182df40d8970dd57e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/40/6807150588ee57a0970ca70b5ff2d167.jpg)
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きょうは 和久遺跡 第10次調査 現地説明会に 行ってきました。 22日の新聞に
「集落区切る溝を確認 和久遺跡 弥生後期の2本」 という見出しで 載っていました。
弥生時代から 古墳時代初めにかけての 大規模な集落跡が確認されている 和久遺跡で
集落の内と外を区切る 弥生時代後期(3世紀後半) の溝2本がみつかった・・・。
今回の調査区は ツカザキ病院・病棟の北側の駐車場との間の狭い個所です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/c5/6a28c87f50255146e91555b97f1788a8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/39/c4db44e199392da85878a66211d347e3.jpg)
きょう 13:30から 現地説明会が行われたので 行ってきました。 もらった
資料には 今回の調査経過と これまでの調査成果を合成すると 上の図のようになり
ます。 和久遺跡は 揖保川東岸に広がる微高地に 立地しています。 今回の調査では
この微高地の傾斜面で 南北方向の区画溝を 2条検出しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/49/dab1823620f86c94cd912da87d5d466b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/11/379519869d66cec7af34bc234774459c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/6b/20776d02f8c8ede882b6cb63bbd8cb02.jpg)
この区画溝よりも西側は 平成17年(2005)に行われた確認調査で 低湿地に
よって広がることが 確認されています。 そのため 今回見つかった区画溝は 微高
地に形成された集落の内と外を 人為的に区画した可能性が 高いといえます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/c9/89d81239d7e52722c1d7397bda1f9707.jpg)
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また 柵については 区画溝が埋まった後の古墳時代初頭に 設置されたことが 明ら
かになりました。 この時期は 和久遺跡から北東約1.8kmに位置する 播磨最古
の前方後円墳とされる瓢塚古墳が造られるなど 弥生時代から 古墳時代の時代の転換
期といえます。 こうした時期に 溝が埋まり 柵が設置されたことは 和久遺跡の集
落再編がなされたことを示す 重要な発見といえます。 姫路市埋蔵文化センター
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/20/b59d4e71d676f9a664e6b1a9eebc43f1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/a7/b4dcc821ac08440474004813cd68898e.jpg)
和久遺跡は 世良い時代から 古墳時代を中心とする集落遺跡です。 平成13年に
第1次発掘調査を実施した際には 100棟を超える竪穴住居などを 検出し 姫路市
を代表する遺跡の一つであることが わかりました。 その後 幾度も発掘調査を行い
平成23年に実施した 第9次調査では 住居域の南側で 旧河道や 墓域などを検出す
るなど 当時の集落景観が 徐々に明らかになってきています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/5a/6ff6a49c2221ceca2589e54eaefb2acb.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/b2/0e7024998c5d580ccde80d0141d9d3c1.jpg)
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今回の調査では 弥生時代後期の溝5条・竪穴住居10棟、古墳時代の柵1列・竪穴
住居5棟、中世以降の堀立柱建物や 畑の畝溝などを確認しました。
溝18は 幅約0.3m、深さ約0.3mを測ります。 側面は 垂直に立ち 溝底
で 柱穴状の遺構を 21基確認しました。この溝の類例としては 飯田にある畑田遺
跡の方形区画の柵が挙げられます。 この柵は 溝の中に柱を立てる 「布掘り」 とい
う手法で作られていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/1f/83de6cffa58bfd2239d51ef9d98f2f0d.jpg)
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溝4・溝19は 幅約1.5m、深さ約0.7m、全長約25mを測ります。 溝の
断面は 逆台形状で 人為的に 掘削されたものと考えられます。 溝4・19は 微高
地に形成された集落の内と外を 区画する溝であった可能性があります。 溝4の東肩
からは 土器が多量に見つかりました。 これは 集落の人々が 投棄したものと思われ
ます。 土器は 外面にタタキ調整を施すカメなどが 多く出土していることから 弥
生時代後期に 埋まったと 考えられます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/53/f0d6b4441ad24d91f886f21b3440ec37.jpg)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/c2/17a5fa4ae524421ae9f950051f176525.jpg)
今回の調査では 竪穴住居を 15棟検出しました。 竪穴住居の平面形は 方形のも
のと 円形のものを確認しました。 竪穴住居15では 床面に盛土したベッド状遺構
が見つかりました。 ベッド状遺構は 寝台のほかに 物を置く場所や 祭壇に使われて
いた可能性があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/a3/653fc3bc75e6aad7c82fd72759243682.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/6a/5d459dd0125e7f3bc80c73dccd1be89b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/31/d7766e69471fd193a7ed672590060995.jpg)
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