私の日帰り散策

写真でつづる山歩き、ドライブなどの日誌です。
最近は ギャラリー巡りをしています。

あじさい寺 大聖寺 だいしょうじ

2009-06-19 10:51:41 | ドライブ
 6月18日(木)  天気:晴れ   地図:佐用(南西部)

今回は 山登りではありません。
 けさ 新聞を見ていると 西脇市の西林寺のあじさい園で アジサイが 咲き始めた という記事が 載
っていました。 忘れるところでした。 やまあそさんに教えてもらった 愛染明王を見に行かなくては・・。
 西国愛染明王霊場めぐりの第7番・大聖寺は あじさい寺で 西国愛染明王霊場は 第17番まであ
ります。 愛染明王は 愛のキューピット役で 大聖寺は 佐用町才金から 岡山県側に入った所にあり
ます。 残念ながら アジサイは まだ 盛り前で 2週間 早かったし 肝心の愛染明王も 秘仏で 見ること
はできませんでした・・・。
 後日 ネットで 愛染明王を 確認していたら なんと 先日登った六甲山縦走路にある 再度山・大龍
寺が 西国愛染明王霊場の第5番だそうです。 大龍寺には ぼけ封じ観音や 馬頭観音はありました
が 愛染明王のあの字も 見当たりませんでしたが・・・。

 お茶を 飲みながら 新聞を見て 遅くなり 10:42 出発。 国道2号線から 龍野西ICで 山陽道に
入り 播磨道へ。 播磨新宮ICで 降り(400円) 北の三日月へ下り 峠を二つ越え 佐用の街を
通り 西山橋で 右折。 県道365線を 中国道沿いに 西へ走り 才金で 左へ曲がります。 ここに
は ←あじさい寺の標識があります。 ここからは 細く曲がりくねった山道の登りです。 対向車も
なく 舗装路なので 走るのには 問題はありません。 県境道路に 合流して 右折。 すぐ先に 道
標があり 左の細い道を降りると 右側が 広い駐車場です。 11:40 駐車。 平日の昼間ですが
結構 車も 人も 多い。 家から 龍野西ICまで 12.4km 佐用の西山橋まで 32.4km 才金ま
で 5.7km 駐車場まで 4.6kmで 計55.1kmでした。

 駐車場脇の大聖不動明王を見て 左の道を進むと 呼び止められ 1000円取られま した。 入山料
500円 (緑化倶楽部)と 駐車場500円。 こんな山奥で 駐車場500円は 高い・・・。
 道を進むと 大聖寺・山門の前に 天然記念物・大銀杏の木が 二本あります。 NHKのドラマにもなった
吉川英治著 「宮本武蔵」 の舞台です。 武蔵が 幼少の頃 吊るされた千年杉は この山門の前に そ
びえ立つ大銀杏が モデルだそうです。 脇には NHKの放送を記念して 建てられた武蔵、お通の銅像
もあります。 山門を入ると 右手に 小説に 登場する鐘楼堂があります。 私は この辺りに 咲くアジサ
イを 見るのに忙しく 本堂を撮ったり 鐘楼で 鐘を 撞いたりする暇は ありませんでした。  

 恵龍山・大聖寺は 今をさかのぼる1260余年前 天平10年 聖武天皇の勅命を受けた行基菩薩に
より開山。 時来 山岳仏教の聖地として 五院(不動院、中院、奥の院など) 十八坊舎の塔堂伽藍
を誇りましたが 天平年間の戦火で焼失。 現在の本堂不動院、本坊客殿などは 津山城主・森忠
政公(森蘭丸の弟)により 慶長九年 城主祈願所として 再建されたものです・・・・・。
 本来は 本堂の拝観には 300円要るようですが 今の時期は 無料で 拝観できました。
ご本尊 不動明王さま、愛染明王さまは 秘仏で 33年に一度の公開で 次回は 2024年? それ
まで 生きていられるか・・・・。
 入口で いわ藤を見てくださいと 言われたが 庭園にある ツツジのような こんもりとした花が い
わ藤のようです。 いわ藤は 羽状複葉枝に 紅紫色の小さな花々が 無数に咲いている。 夏の季語
として 有名で
       - 岩藤や 高根にしずく 雨の雲 -

 庭園には おーどりーさんの西国霊場巡りの三室戸寺にもあった 「幻のアジサイ」 と 言われる七段花
(シチダンカ)もありました。 シチダンカは 今は 何所にでも あるようです。
 縁側の近くにあった 矢はずアジサイは 非常に珍しいものらしく 古代日本アジサイの原種 と言われ
ているそうです。 葉は 大きく 先が 割れて ハート型になっています。
 花は 分かりませんが 蕾が 固まりになっている? 山門の脇にも 矢はず銀梅が ありました。
愛染明王を 見ようと待っていましたが 住職さんが お説教中で・・・。 先に アジサイ園を廻ることにして
一旦 外へ出ました。

 小さな石仏を見ながら 急な石の階段を 88段?上がると 観音堂。 観音堂には 金色に輝く
如意輪観音菩薩さま(宝暦年間の作、高さ2.5m)があり 随時 拝することができると パンフ
レットには 書いてありましたが このときは 読む暇がなく 見逃してしまいました・・・。 土足厳禁
とあったので 止めたのだったか? 
 観音堂の右には 高さ1.75m、南北朝時代の宝篋印塔があります。 昔は 山の上にあった
ものを この場所に 移築したもので 重要文化財。 相輪を含め 完全な形で 保存されていて
塔身は 四方に月輪を刻み 中に 蓮座に乗る胎蔵界四佛を 陰刻しているそうです。
 観音堂の右から 森に入ると 気功の道。 気功とは 中国伝来の心身のリラックス法? 道は
ありますが 何所へ行くのか・・・。

 アジサイ園に戻り 順路に沿って 遊歩道をめぐります。 このアジサイ園は 緑化倶楽部が 年間を
通し 管理しています。 約1万坪に 約300種 約1万株のアジサイが『心』の字形を描き 植栽されてい
るそうですが ほとんどが 何所にでもあるアジサイで 変わったものは ありませんでした。
所々に モクレン科の大木「ハンテン木」(別名チューリップの木)があり 春には 枝々に 六弁花の珍し
いチューリップの同形花が 咲き誇るそうです。 ただ 広い山腹斜面一面に アジサイだけが 植えて
あり 陽を遮るものがなく 炎天下 多くのアジサイが ぐったりと 萎れているのは かわいそうです。

 大きく一回りして 入口近くへ降りて 多宝塔へ。 多宝塔の前にあったのは 右近の橘と 左近の
桜? 観音堂から 階段を降りて もう一度 本堂へ。 説教は 終り 本堂には 誰もいません。 しめ
しめ 愛染明王を 盗ろう・・・。 しかし 私のバカチョンカメラでは・・。 ストロボが 光ると 手前は 明
るく 写りますが 奥は 暗いし 発光禁止にすると シャター速度が1/4秒で 手持ちでは しんどい
し・・。 暗い写真を PCで 精一杯明度を上げると ボヤけるし・・。 下の写真は 最大限の努力の結
果です。 折角の愛染明王も これでは ご利益がない・・・。 
 境内には 沙羅(夏ツバキ?)の木もありましたが 花は咲いていません。 祇園精舎の鐘の声 諸
行無常の響きあり・・・。

 愛染明王は 弓矢をつがえた愛の仏で 愛欲染着が 名前の由来。 人々が 持っている性欲に 執
着する心を 金剛薩の浄菩提心の全てであるとする煩悩即菩提を表した姿です。 本来は 人間の
煩悩としての 愛欲を そのまま 仏の悟りに変える力を持った明王で 愛を成就させてくれます。
 腕は 六本で これは 六道全てを救う意味です。 ネットで 調べると 概略 以上のことが 書いて
ありました。
いつだったか いしだあゆみが 大阪の愛染明王を 訪れるテレビ番組を 見たことが ありますが・・・。

 車に戻り 13:35 帰路につきます。 来た道を そのまま戻り 13:39 才金 13:53
西山橋で 国道179号線に入り 播磨新宮ICから 播磨道~山陽道へ渡り 14:26 龍野
西ICを 降りて 14:49 帰着。
 本日の走行距離は 往路55.6km 復路55.1kmで 計110.1kmでした。
   ・・・・・・・・・・ 《 追記 》 ・・・・・・・・・・・・
 今回の大聖寺には 沙羅は 咲いていませんでしたが 2007.6.23 福崎の応聖寺に 咲いて
いた沙羅(しゃら)の花を載せておきます。 朝 咲いて夕方に散る はかなさから 無情の象徴として
「平家物語」でも うたわれている。 本当は ナツツバキとか・・。 応聖寺の庭園も有名なようで
私が行ったときも 四国から 観光バスできた グループもありました。 房状に咲く白い花 カシワバ
アジサイも咲いていました。 睡蓮も・・・。

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コメント
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