日南南郷のハートフルセンターで人権についての研修を受けてきました。
基調講演は「子どもの虐待について」分科会は「ハンセン氏病への差別」についての内容でした。
基調講演で特に考えたのは、昔からこの問題は有ったと言うことを知ることから、現在顕在している子ども虐待を考えなくてはいけないというモノでした。
よく「昔は良かった」「戦前の教育ではこのようなことは無かった」という論調がありますが、これは一面を見ているモノで、全体で考えると問題が隠れており、虐待と言うことでは、言葉は悪いですがどっちもどっちというモノだと言うことです。
ただ情報等が明らかになるから、まだ現在の方が良いという(良いという言い方はまずいと思いますが)結果になります(あくまで私の思いです)。
戦前の人身売買(売春)、少年少女労働、は虐待と変わりないし、それは顕在していません。
子どもが虐待されているという全体の数量では、昔も今も変わらないけど、核家族化による親による子育て不安による虐待は現在の兆候かもしれません。これは社会的な援助によって救えるモノだと思うのです、そこあたりに光を当てるのは行政の役割ですね(成熟した社会といえます)。
ハンセン氏病による差別は、差別を受けた患者さんにとっては言葉に出すことができないモノだったと聞いています。
映画や小説を見ても「ハンセン氏病(ライ病)」をテーマ(もしくは筋書きの柱)にしたものが多いです。ベンハーだってそうだし、日本映画でも砂の器があります。遠藤周作も小説を書いています。
それほど過去の社会にとっては忌み嫌われる病でした。現在は完全に治る病気であるし、当然伝染するモノではない事は周知の事実です。だからこそ、今立ち止まり、ハンセン氏病差別と言うことを考え直すときです、それは歴史を振り返って検証することが必要だと思います。
そういったことを考えさせられた研修でした。
日南から西都に帰る途中、宮崎の写真家芥川仁さんの事務所によって、写真の話やカメラの話を(こういった話は大好きなのです)して、西都に戻りました。
帰ったら南空会の空手の稽古です、全小も近いのですが全体の半分以上は基本重視の稽古をしました。暑い中子ども達はがんばってくれています。
さて明日、あさっては東京の防衛省に陳情に行きます、日本の安心安全を担っている新田原基地に隣接する西都市として意見を述べてきます。
と言うことです。