アナーキー小池の反体制日記

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#217 横綱の品格

2009年01月26日 | 教育・文化・芸術・スポーツ
昨日、大相撲春場所が終わりました。
優勝はあの朝青龍でした。
昨日、今日と朝青龍賞賛一色です。

場所途中に、横綱朝青龍と平幕の若い力士の取り組みがありました。
平幕の若い力士に張り手をされた朝青龍はそれが我慢できないらしく、取り組み終了後も若い力士を睨んでいました。
いつも本人が立会いでする手なのに、他人がすると我慢できないのです。
ごろつきそのものです。

インターネット上で「朝青龍を殺す」と書き込みがありました。
それを記者から聞いた朝青龍は冗談めかし「オレが殺す。」と言ったそうです。

この二つの出来事、相撲協会の反応が興味深いです。
睨みつけた事については、不問です。
冗談めかし「オレが殺す。」と言った事については、親方を呼んで注意だそうです。

両方ともあまり品が良いものではありません。
でもボクは、ごろつきのように睨み付けていることに大変不快な思いをしました。
「オレが殺す。」って言ったのには、大して抵抗は無いんです。

相撲協会の体質がよく出ていると思います。
ごろつき体質、そのものなんです。
この体質は前理事長の北ノ湖そのものです。
北ノ湖も品格を欠いた横綱でした。

大相撲の横綱は品格を求められています。
もう、何十年も前に品位に欠ける横綱を作ってしまったんです。
朝青龍に対し、何もいえないんですね。

マスコミの反応にも疑問です。
場所前、朝青龍にあれだけのバッシングを浴びせておいて、連勝しだすと手のひらを返した扱いです。
ボクのように、一貫して反朝青龍の人も結構いそうなんだけど、マスコミを通しては一般の人も手のひらを返したように親朝青龍になったように伝えられます。

ボクは、彼のようなごろつき・チンピラの類は大嫌いだけど、結構多くの人はそんな類を案外好んでいるんですね。
そんな類はいつも、どこにも「鼻つまみ」として存在しています。

梁石日(ヤン・ソギル)が書いた小説に「血と骨」があります。
彼の父親を題材にした小説なんですが、その父親はエゴで粗暴で好色なんです。
本当にこんな人がいたのだろうかと思うほど、えげつない男なのです。

朝青龍みたいだったんでしょうね。
いいえ、そんな事を言うと梁石日の父親が怒るかもしれません。
「わしは、そんなにえげつなくなかった!」って。
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