アナーキー小池の反体制日記

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#493 アワビとホタテとホッキ

2010年09月23日 | 食について
前回、魚介類で今でも高級品なのはウニとアワビだと記しました。
ボクの生まれ育ったところにはウニは一杯いたけど、アワビはいませんでした。そして、ホタテもいませんでした。その代わり貝類でホッキガイが獲れていました。
ナマコやホヤも獲れてはいましたが、地元の人はあまり好んでは食べていなかったように記憶しています。(我が家が好まなかっただけで、好んでいた人が沢山いたのかもしれません。)

小さいとき、ホタテの殻が珍しくまた美しく感じたほど、殻でさえ目新しいものでした。
ホタテの身など食べたことがありませんでした。当時ホタテはボクの住んでいたところに流通していませんでした。(今は養殖が進み流通もよくなったので、どこでも安く手に入るようになりました。)
なぜホタテがいなくて、ホッキがいるのかは今でもわかりません。
水温の関係でしょうか。日高沿岸は親潮のせいで、水温がとても低いのです。夏の海水は北海道の日本海側、オホーツクの沿岸より低く、真夏でも海水浴ができないほどです。

昔のボクの家では、ホッキのシーズンに入るとカレーの具は肉の代わりにホッキが入ることがありました。きっと肉よりホッキのほうが安かったのだろうと思います。ボクは当時から肉よりホッキのほうが好きだったけど、家族の中には肉を求める声もありました。
近年ホタテカレーが脚光を浴び、最近はホッキカレーの名も聞くようになりました。
時代の流れを感じます。
ホッキの食べ方はそのほか、刺身だとか炊き込みご飯の具にもなりましが、忘れられないのは、ホッキのフライです。ホッキ一つを丸ごと揚げるのですが、噛んだ時にジワッと来る感触が忘れられません。

・・・
アワビがないのはホタテと同様、海水温のせいと思います。
海水温が低くてアワビが生きられないのでしょう。でも、このところの温暖化です。(今年はとりわけ日高も暑かったようです。)磯場は一杯ありますので、そのうちアワビが獲れるようになるのかも知れません。

子供の頃はアワビを食べたことがないのです。
海に近いところに生まれ育ったのにって言われますが、初めて食べたのは高校か大学生のときです。噛むと磯の香りが口中に広がり、これは旨いと思いました。

ところが昔にこちらに来て、あまり客の入りがよくない寿司屋で食べたときに、アワビを噛んでも磯の香りがしません。磯の香りのしないアワビなんて、タコやイカよりまずいものです。消しボムを噛んでいるようです。
このあたりの人に、ウニやアワビを好まない人が見受けられるのは、最初に食べたそれらの生きの悪さなのかもしれないと思います。

短期集中の食べ物シリーズまだまだ続きます。
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