アナーキー小池の反体制日記

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#3880 ブリ(下)

2021年09月27日 | 食について

ボクが小さいころ父から聞いた話ですから、今から80年以上前の出来事なんでしょう。

父が小学生のころの話です。お正月に浜に行ってブリを買って、荒縄をブリの口とエラに括り付けて、3,4㎞ある雪道を引きずって持ち帰った、と聞いたことがあるんです。そんな昔の日高の沿岸にブリが来てたんです。(日高の三石町(今は新ひだか町)です)

日高地方の一角に、越前、今の福井県から移住してきた一団があったんです。ボクの父祖もその一員で共同体を成していました。ボクが幼少のころはまだ関西弁を使い盆踊りに越前踊りという名のせわしない踊りを踊っていたもんです。

食文化も独特のものがありました。中でも、お正月にはブリを食べるってのがあったんです。もちろんブリが手に入った時だけでしょうが。

少なくとも80年以上前には、ブリが北海道の日高沿岸で獲れたのは間違いないでしょう。

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もう一件、ボクの年の離れたいとこから聞いた話があります。

彼女が十代の頃でしょうから、70年以上前かと思われます。

日高の浦河町にブリからタウリンを抽出する製薬会社が操業していた、というのです。ブリが大量に獲れたことが窺われます。

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父やいとこの話を聞いてもにわかに信じることはできませんでした。何せ北海道の中でも日高沿岸は寒流しか通らず、ブリのような暖流系の魚が来るとは思えなかったんです。

でも長い歴史の流れの中には、いろいろ変化ってあるんですね。

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