アナーキー小池の反体制日記

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#4114 元農水相 吉川貴盛に有罪判決(下)

2022年05月29日 | 犯罪と防犯と審判

ボクが吉川貴盛の判決について、禁錮1年か1年半の実刑、それも禁錮房は高さ1m幅1m奥行き2mの狭隘なもので、ブタ箱ならぬトリ箱に放り込むのがふさわしい、と思っている理由です。求刑公判の検察側の主張をみてみましょう。3月にあった報道です。

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大臣在任中にタマゴ屋から計500万円のワイロを受け取ったとして収賄罪に問われた元農林水産相・吉川貴盛の公判が3月23日午前、東京地裁でありました。

検察側は「農林水産行政の最高責任者である現職大臣が現金を受け取った事案で、収賄の悪質性が高い」として、懲役2年6カ月、追徴金500万円を求刑しました。

弁護側は現金受領を認めた上で「応援の趣旨で受け取っていた。ワイロと認識していない」と無罪を主張しました。判決は5月26日に言い渡されます。

吉川貴盛は最終陳述で「秋田氏から現金を受け取ったこと、政治資金規正法にのっとった処理を行わなかったことは最大の不徳の致すところ」と 述べたのです。

起訴状によると、吉川貴盛は大臣在任中の2018年11月~19年8月、タマゴ屋大手「アキタフーズ」の前代表・秋田善祺氏から3回で計500万円を都内のホテルや大臣室で受け取ったとされます。

検察側は冒頭陳述で、吉川貴盛は秋田氏から現金を受けた際などに、「アニマルウェルフェア(動物福祉)」の理念に基づき国際機関が策定した飼育基準案への反対や、日本政策金融公庫の融資条件の緩和についての要望を受けたと指摘し、現金の趣旨については、吉川貴盛に反対意見のとりまとめや公庫への指示などを求める「ワイロだった」と主張しました。

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以上3月に行われた求刑時の報道でした。

タマゴ屋は、ニワトリの飼育環境を改善させる、「アニマルウェルフェア(動物福祉)」の理念に基づき国際機関が策定した飼育基準案に賛成しないよう吉川貴盛に500万円をワイロとして渡したんです。

世界的な潮流として、家畜の飼育環境を改善しよう、って動きが加速しています。ウシやブタも同様ですが、ニワトリの飼育環境は過酷なものがあります。狭いケージの中でエサを食べタマゴを産むだけの生活です。タマゴを産む頻度が落ちてきたら殺処分され食肉となるんです。

そんな飼育環境がニワトリにとって大きなストレスであることは間違いありません。そんな環境を改善し、土の上での飼育、それも止まり木の設置やタマゴを産むための巣箱の構造など、「アニマルウェルフェア(動物福祉)」の理念は細部にわたっています。

この理念に基づいて家畜の飼育を行うと、コストが上がって、商売あがったりだ!って業界から声があがるのは当然なんだけど、行政側としては動物福祉と商売(ショーバイ)を秤(はかり)にかけて結論を出すことが求められているんです。

大臣たる者、業界を守るだけでは世の流れから置いて行かれます。そもそも吉川貴盛に大臣としての資質が欠けていたことは確かで、国会議員どころか人としての資質も疑われるのです。

吉川貴盛は終生、ニワトリに呪われること、間違いありません。

吉川貴盛の犯罪について、終わります。

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