アナーキー小池の反体制日記

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#401 国鉄分割民営化そしてJR不採用問題(1)

2010年03月15日 | ボクの思い・信条・理念
JR不採用問題で、新たな動きが出てきました。
このことについてボクは、国鉄分割民営化が取りざたされだした10代の頃から興味深く、また、憤(いきどお)りを持って報道を見聞きしていました。

今年に入ってから与党3党と公明党が、不採用者一人当たりに三千万円弱を支払うとの和解案を提示しました。
4党合意の和解案とありますが叩(たた)き台的な代物なようで、現に担当大臣である前原国交相が最近になって難色を示すなど政府内にも異論があり、どのような決着になるのか予断を許しません。
不採用者が高齢化している中、中労委や裁判所が不採用者側寄りの判断を下しているだけに早急な救済が必要です。

この問題、30年も40年も前から続いています。
戦後最悪の労働争議と評され、国鉄労働者数十万人が係わり、いまだ数千人の職が失われている現状は異常です。
世論はこの争議に対し比較的冷淡で、救済など必要ないと思っている人が沢山います。
争議の過程で、利用者にとって迷惑なストライキや"遵法"闘争などを行い大衆の賛同を得られなくなったこと、労組間での醜い争いが表面化しテロによる死者まで出してしまったこと、労組内でも権力争いが頻発し統制が保たれなくなってしまったこと等が大きいとは思いますが、マスコミがいっせいに労組批判のキャンペーンを行ったことにより、とどめを刺された感があります。

最後まで残った不採用者のことを考えます。
彼らの大半は当時末端の組合員で、闘争の指導者ではありません。
指導者の言うことを信じて闘争に参加し、途中何度かあった"転向"のチャンスをあえて選択しなかった、一本筋の通った男気のある人だと思うのです。

後に記しますが、労組丸ごと転向した動労や、国労を集団脱退し第2組合に入った人たちよりは不採用者のほうがよっぽど人としてまともだと思うのです。(ただ、転向組合員にもそれぞれの生活がかかっていますので、一方的に批判は出来ません。でもボクが当時もし国労組合員だったとしたら、今も(当然未採用者として)闘争団にいて国に戦いを挑んでいると思います。)

当時の首相中曽根が後に「国鉄分割民営化の目的は国の意に添わない労働組合潰(つぶ)しだった」と明言しています。
そして見事に意に添わない労働組合を潰しました。
国はなぜ勝利を収めたのでしょう?

この一大事件を、一市井の感じたこととして記し残したいと思います。
続きます。

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