アナーキー小池の反体制日記

世界中のひとが 仲良く助け合い ほほえみながら 平和に暮らしていくために (イマジン)

#400 最近のCMから

2010年03月13日 | 教育・文化・芸術・スポーツ
最近、テレビCMで秀逸だと思ったものがありましたので紹介します。
ずっと前から放映されていたのかもしれませんが、ボクが気づいたのは最近です。

日本公共広告機構という広告代理店の親分みたいなところが出している、広告というより啓発キャンペーンなんでしょう。
公共広告機構(AC.JAPAN)がどのような組織で、何をしようとしているのかわかりませんが、説得力のある作品を放映しています。

5,6歳の子供と18歳くらいの若者、それに70代のお婆さんが出演しています。
まず、小さな子供が道路で小さなごみを捨てます。
そして、間髪をいれず若者とすりかわり、いかにも悪そうな若者は道路から民地にラジカセを投げ捨てます。
次に場面は変わって、児童は壁に小さな落書きをしますが、若者はスプレーガンを用いてシャッターに大きな落書きを残します。
最後は、電車の優先席に足を開いて座っている若者が映りまして、そこにお婆さんの登場です。
「○○ちゃん、いけないでしょう!」って叫ぶと、若者は子供に変わって素直に席を立ち、老人に席を譲るのです。

きっと、子供の時にきちっとマナーを教えないと大きくなった時にろくでもない若者になるぞ!、とか、親だけでなく周りの人もマナー、エチケットを子供に示していいんだ、ないし、示さなければならないのだと訴えているんだと思います。
また、年寄りだって若者に文句を言ってもいいんだぞ!って、言いたいのかもしれません。

説得力があり、この手のCMにありがちな分別臭さが薄くて優れた作品だと思いますが、優れたCMはほかに沢山あります。
優れている以上に何が秀逸かっていうと、この子役の男の子の最後の表情が素晴らしいのです。
かわいい顔をした子役なんですが、お婆さんに怒られた後、ちょっと困ったような、そして少しずるそうな表情を見せるのです。
そしてそれは、大人たちをあざ笑っている表情です。こんなCMに騙されるなよ!って。
少しずるそうな顔はボクには見えるけど、ほかの人には見えないのかもしれません。
それほど微妙な表情なんです。

その子役にも、その表情を見逃さないカメラマンにもとても秀逸なものを感じました。
(ボクは、子供の時分に最低限のマナー、エチケットを教えることに賛成です。だって、躾(しつけ)の悪いオトナが多すぎます。・・・念のため)
 
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