昔の市長・吉岡清栄の負の遺産はいまだ効力?を発揮してるのです。退任して30年も経つのに、新たな負の遺産が日の目?を浴びています。
昨年夏にこのマチの防犯塔が強風により3本倒れたのが報道されたのです。それらの防犯塔は吉岡市政がその末期に町内会などに奨励して、大量に建てられた防犯塔の一部でした。吉岡市政末期に彼は、時計塔や噴水や防犯灯などに強い執着を見せていました。ボクは彼がパラノイアに駆(か)られている、と感じたほどでした。
彼は在任末期、このマチ中を繁華街のように明るいマチにしよう、って提唱し、8割とか9割の高率の市補助金を町内会に示し、防犯灯の普及に励んだのです。
そんな話にたやすく乗った町内会も町内会ですが・・・市内の多くの地区がまばゆいばかりの明るい住宅地になったのです。8割とか9割の高率の市補助金が出ますから、町内会もそれぞれに2,3灯の電灯がついたのを建てるのが流行っていたんです。競って華美で灯数の多い防犯塔を建てたのでした。各戸に1塔ずつ、それぞれに2,3灯の灯具がついたのが流行っていたんです。
そんな状況下でも心ある町内会は市の財政と町内会の将来を懸念し、防犯灯の設置を必要最小限にとどめ、北電柱などへ添架する方式を取りました。ただ多くの町内会が市の意向通りに防犯塔の建立に取り組みました。結果、数千本の防犯塔が建ったと言われています。
防犯灯に要する電気料金も、当初9割の市補助金を出していたんです。それが市財政の負担となったため、8割補助に改められました。1割の補助金減で町内会の電気代の負担は2倍となりました。またそのころ、悪ガキが防犯塔の灯具に石を投げつけて割るいたずらも多発してきてたんです。その頃ようやく買い物中毒オバサン状態の町内会も、問題の本質に気付き出したんです。このままでは、防犯塔の維持に町内会は破産してしまうと。
多くの町内会は電球の数を減じ始めました。2,3灯ついていた電球が1個になり、そのうち電球が1個もついていない防犯塔が林立し、不気味な街並みがみられるようになりました。
ただ問題はそこにとどまりません。残された防犯塔には建立物としての寿命があります。鉄製ですので、3,40年で錆びてきて危険な状態になるのです。多くは根元から腐食が始まるので、強風で倒れます。倒れて近くの人に当たったら、ケガをしますし死に至らぬとも限らないのです。ボクが在職中の10年以上前にはすでに、防犯塔の倒壊が起こっていました。
新たに問題化し始めている吉岡負の遺産、長くなりますので次回に続きます。