アナーキー小池の反体制日記

世界中のひとが 仲良く助け合い ほほえみながら 平和に暮らしていくために (イマジン)

#1434 逸脱者

2014年04月12日 | ボクの思い・信条・理念
日本は逸脱者にとって、とても住みにくい国です。
取り残され、落ちこぼれていこうとする人たちにとって、社会はなかなか救いの手を差し伸べようとしません。
日本人は集団から逸脱した意見を持つものを好まないし、群れから離れた存在を無視します。
さらに集団で徹底的に痛めつけ、精神的に追い詰めることにも容赦がありません。

日本には独立した個人というものが存在せず、あるのは”世間"との関係だけだと、論じる者もいるくらいです。
ジャーナリストのマイケル・ジーレンガーは著書「ひきこもりの国」(光文社)で、現在の日本で多数のひきこもりやニートが社会問題化している現状について「社会をたえず規格化する―――男子学生に軍服みたいな同じ制服を着せ、同じような学校に通わせ、同じ日に同じ教科書の同じページを学ばせる―――ことによって、日本は実質的に"逸脱者"を片隅に追いやった。その逸脱者の持つ創造性や非凡なひらめきが変化をもたらし、新しい環境への適応がもっとスムーズに行われたかもしれないのに、である。」と論じています。

日本は昔から人情にあついのを美徳としていました。
しかし、今日のような手酷い振る舞いは、人情ならず、悪人情と呼ばなければならないほどです。

逸脱者にとって住みよい国を創ること、逸脱者にとって住みよいマチを創ること、これが為政者に求められる大きな役目です。
でも、あの安倍にはこの役目を果たすことはできません。
逸脱者に強烈な一撃を食らわすことはできましょうが、逸脱者を迎え入れる度量には欠けているのです。
この記事についてブログを書く
« #1433 一週間のご無沙汰でした | トップ | #1435 メモを取れ »

ボクの思い・信条・理念」カテゴリの最新記事