アナーキー小池の反体制日記

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#409 文化大革命と紅衛兵(下)

2010年03月29日 | ボクの思い・信条・理念
忘れていました。文化大革命の最大の功労者、林彪による毛沢東暗殺未遂事件です。
毛と林との間に対立が生まれ、林が毛を暗殺しようとしたことがばれてしまい、国外逃亡を試みた林が事故死したとなっています。

でも違うと思います。毛が力をつけてきた林彪を危険なライバルと考え、事故死を装い粛清したのだと思います。
毛沢東は革命に至るときから文化大革命終焉まで、一億人を越える"人民"を虐殺しているといわれています。(正確にはわかりませんが・・さすが中国、スケールが桁外れです。)
林彪一人を殺すことになんら痛痒を感じません。

・・・
原理主義は、イスラム原理主義、キリスト原理主義等さまざまですが、マルキシズムにもアナキズムにも民族主義にもあります。
原理主義の性格から、どうしても過激と思われる方向に向かいます。
大きな観点から見ると滑稽(こっけい)なほど、教条的で、狭量な判断が勝ってしまうのです。
過激な集団が内部抗争を続けるうち、ますます過激になるのは必然です。
文化大革命の紅衛兵が、統制が取れなくなり自滅していき、最後は原理主義者毛沢東のいうとおり農村に下放したのが幸いです。

そして毛沢東が死に、四人組という文革派の首領たちを逮捕し、革命は争乱と言い換えられ終焉を迎えます。
あんなに騒いだ争乱だったのに、あっけなく終わってしまったのが不思議な気がします。

・・・
10年に及んだ文化大革命は、中国経済に30年の遅れをもたらせたといわれています。
ということは、もし文化大革命が起きなければ、中国経済は30年前に今の水準になっていたと思うのです。

中国経済が30年前に今の状況にあったなら、世界を取り巻く状況は今とはぜんぜん違ったものになっていたでしょう。
エネルギーや食料は今以上に不足となり、強国間での分捕り合戦が常に起きていることでしょう。
大気や水の汚染は世界中に広がり、抑制への声は高まりますが、中国は軍事大国でもありますので、なかなか聞き入れようとはしないでしょう。

毛沢東は"一人っ子政策"も推し進めました。
いろいろ批判の対象になっていますが、この政策を中国が行わなかったなら世界の人口は1億人は増えているでしょう。

"文化大革命"と"一人っ子政策"、この二つのことが無かったら地球の今の姿は違ったものになっていたはずです。
間違いなく地球環境は今より悪化していますし、食料、エネルギーの資源は今以上に枯渇しています。
毛沢東は世界的な諸問題を解決しようとしてこのような施策を打ったわけではありません。
でも、結果的に地球を取り巻く諸問題に30年という長きの猶予を与えたのです。
毛沢東は偉大です!?(ボクは決して毛沢東を支持しているものではありません、念のため) 終わります。
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