アナーキー小池の反体制日記

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#410 古墳の発掘と保存

2010年03月31日 | 教育・文化・芸術・スポーツ
高松塚古墳石室の壁画が劣化した原因を究明する検討会が、先日報告書をまとめ発表しました。
昭和47年に高松塚古墳から極彩色の石室壁画が発見され、国宝に指定されているものです。
1300年前に描かれた壁画は、発見当初から経年による劣化は見られたものの、保存の状態は良好で、人々はその美しさに息を呑んだと伝えられています。

でも、昭和47年の発掘以来あっという間に劣化が進み、映像でも一目瞭然、みったくないものになりました。
石室を開け人が出入りすることにより、カビや微生物が持ち込まれ繁殖して壁画を台無しにしたのだそうです。

また、このことには早い段階で気が付いたのですが、対策がうまくいかず劣化が進行したとの事です。

1300年の長きにわたり良好な保存状態を保っていたものを、開封後数年でダメにしてしまったことを情けなく思います。
日本は古墳の発掘など、まだまだしてはいけません。
発掘して、そのままの姿で先の世代に伝えられないうちは、手をつけてはなりません。

天皇陵などの発掘調査を望む声が多く、その声は近年ますます高まっているようですが、日本は発掘後の遺跡を保存する能力に欠けています。
その能力を得るまで、決して発掘してはいけません。

取り返しのつかないことは沢山あるけど、今回のような千何百年前の遺跡を無き物にしてしまうなんてとんでもないことです。
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