アナーキー小池の反体制日記

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#473 マイマイガ(中)

2010年08月19日 | 自然と環境
マイマイガの続きです。

マイマイガは沢山いるので、少しくらい駆除してもどうにもならないのです。
道内のほかの市町村もほとんど対策は講じません。対策を講じたとして、なんら効果を期待できません。

毛虫は葉を食べて大きな毛虫になります。そして、さなぎになり羽化し成虫のマイマイガになります。
7月の終わりから8月の初めにかけて、大量のマイマイガが発生します。

ほかのガと同じく、マイマイガも光に惹かれるんです。
道路や公園の照明灯、町内の防犯灯、飲食店やパチンコ店の明かりのついた看板などに大量の蛾が集まります。
そして朝になると、民家の壁とか樹木とか照明灯にびっしり止まっているのです。
マイマイガはメスが白くオスは褐色ですが、この時に見られるのはメスが多く、そのところに産卵します。そしてその場で死んでしまうのです。産卵は民家の壁とか電柱など、所かまわずで、コイン大の大きさの中に数十個の卵が産み付けられていますが、メスが口から出す糸に守られ簡単には剥がれません。

第2の苦情が殺到します。
「道路や公園の照明灯に蛾が集まって困る。」というものです。
毛虫のときと同様、どうにもならないと説得するのだけど、納得を得られない場合現地へ行って「マチ中が同じなの。あと1,2年我慢してね。」って言って帰ってくるんです。

あと1,2年待って、って言うのは多少根拠があります。
約10年サイクルで大発生を繰り返すことは前に記しましたが、そのことは大発生が収まることでもあるんです。経験的に3,4年で大発生は収まっているんです。
このあたりももう3年が経過していますので、そろそろ終末を迎えるのではないかと期待しています。なぜ収まるのかは諸説あるようですが、一説にウィルス病が蔓延し羽化が出来なくなるとあります。(その他寄生蜂説、病原菌説など)
今年は、羽化が出来なくて死んでしまっているさなぎが、見受けられたようです。
でも、現に沢山の成虫が発生し彼らは卵を産みつけたでしょうから、来年、多くの毛虫が出るのは避けられないようです。

来年の毛虫が出るのは避けられない状況ですが、毛虫から成虫になる羽化が出来なくなることが期待されます。
羽化が出来なくてさなぎのまま死んでいるのが見つかったのは、昨年までは無かったことです。

マイマイガはその優雅な名前と裏腹に、特異な能力を有し繁栄をしています。ところがそのことが災いとなり、破滅的な衰退を繰り返して起こします。
何か、地球上のヒトを思わせる存在です。マイマイガは昆虫界のヒトといってもいいのかもしれません。

この特異な昆虫について、思うところがまだありますので次回に続けたいと思います。、
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