アナーキー小池の反体制日記

世界中のひとが 仲良く助け合い ほほえみながら 平和に暮らしていくために (イマジン)

#272 李下に冠を正さず

2009年06月01日 | ボクの思い・信条・理念
韓国のノ・ムヒョン前大統領が自殺しました。
ボクは個人的に、彼を好ましい人物だという思いを持っています。
平和主義者で、清廉で、邪欲が無く、理想主義者だと思うのです。

大統領を務めていた終盤には、北朝鮮への対応や経済施策の失敗などが取り沙汰され、大きく支持を失いました。
そして、経済界から家族や同胞の支持者への収賄疑惑です。

彼が知っていたのか知らなかったのかはわかりません。
でも、それを言い訳にすることに耐えられなかったのでしょう。
死を選びました。
残念です。

・・・
中国のことわざに「李下に冠を正さず」というのがあります。
知っておられましょうけど、ボクなりの解釈を含めて記してみます。
李はススモのことです。
李下とは、実が一杯なっているススモの木の下です。

冠(かんむり)をかぶった高官は、たとえ頭に被っている冠が少々傾いても、実が一杯なっているススモの木の下では、冠を直そうと手を頭の上に上げてはいけない。
なぜなら、ススモの果実を盗ろうとしていると見られるかもしれないではないか。

上にたつ者は、これほどまでに疑惑を持たれぬ様、気を配らなければならないと教えているのです。

ノ・ムヒョンは気の配り方で、失敗しました。
失敗したから自殺したのです。
この先、生き続けていけないほど落ち込んでしまいました。
正直で真っ当な人柄が良く表れています。

ところで、民主党党首を降りた一郎クンです。
公設第一秘書が政治資金規制法違反により逮捕されましたが、法を犯していないと言い張っています。

そんなわけが無いのです。
法の網の目をくぐってやろうとしたことが、誰が見てもミエミエです。
冠を正すどころか、棒で振るって果実を落として食べちゃってる姿が目に浮びます。

一郎クンだけではありません。
政治家、高官の多くは「李下に冠を正さず」ということわざを忘れてしまったか、忘れたフリをしています。

それとも、そんなもの最初っから気にもかけていなのが本当かもしれません。
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