こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

公共施設は「賃貸借」の時代?

2019-03-26 21:57:18 | 市政&議会報告
図書館の駅前移転を進めようとしていることについて、あまりにも疑問が多い。


一般質問のあとのブログ(3月7日)(3月8日)にも書いたが、まだまだ書きたりないことがある。

突然、知事選挙が始まって、とんでしまったが、続きを書きます。


1年前の議会での副市長答弁で「賃貸借の方が市の将来負担が少ない」と言われた。この1年間の間に、断片的に出てきた数字に整合性がない。

なので一般質問で「具体的な検証、裏付けなしに言ったのか、それとも何らかの根拠をもって言われたのかどうか」と尋ねた。


それに対する副市長答弁。「・・・これ建てる時は10億かもしれませんが、その数十年後またこれを建て替えないかないわけです。普通に考えますと、賃貸借の場合は当然所有者の方が処理するわけですから、・・・・この市が存続する以上ずっとその図書館を市の所有物として持たなければならない、また数十年後には建て替えなければならないということを考えますと、一般的には賃貸借の方が安いのではという風に、ご答弁を申し上げた次第でございます。」


「数十年後には建て替えなければならない」と言っても、20年や30年で「建て替える」わけではない。

定期的にメンテナンスして、必要な修理をしながら、長く大切に使う「長寿命化」というのが、「普通に考えますと」大切なことなのでは?


賃貸借の場合は、もちろん「所有者が処理する」。あたりまえです。家賃を払って借りていた者が「建て替え」まではしません。

しかし、賃貸借の契約期間が過ぎて出る時には、イチから新しい物件を探さなければなりません。


駅前図書館のフロアの改装に6億。毎年5千万で20年で10億。

20年から先の図書館がどうなるのか?

20年たったら新しい物件を探して、また改装して、賃貸料払って???

どんな計算をしたら「一般的には賃貸借の方が安い」ということになるのか。


しかも、予算員会の答弁で「図書館は新しい時代のモデル」とまで言われた。

「公共施設は自前で持たない。身軽に賃貸で」というのが「新しい時代」というのだろうか。


公共施設は単なるハコモノではない。

施設があるから、人が出会い、人が集い、文化を紡いできた。

先人が創った作品、培った技術を次の世代につないできた。

公共施設の歴史は、そこに集う人達の歴史。

だから「市民共有の財産」として長く、大切に使い、どうしても建て替えなければならない時には「廃止」の前に次のことを考えるのが「公共施設の適正管理」だろうと思う。


駅前の賃貸借による図書館を「新しい時代のモデル」というのなら、なおいっそう強く「それは違う」と言いたい。


私は、図書館の駅前移転構想に反対です。
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