泉大津市立病院の主催する「市民公開講座 消化器セミナー」に参加しました。
会場いっぱいの盛況でした。
「胃カメラで分かること、なおること」(がんやピロリ菌のはなし)
「下部消化器健診における大腸がんの早期発見と治療」
「消化器ガンに対する体にやさしい外科治療」
以上のテーマで3人のドクターからお話を聞きました。
いわゆる「胃カメラ」と私たちが呼ぶ、正式には「上部消化管内視鏡」を駆使した検査、手術のリアルな映像を交えての講演。
あらためて、食道、胃、腸のそれぞれの位置や役割など、「なるほど」と新鮮な思いで聴きました。
「ガンになる人は多いが、ガンで死ぬ人はそれほど多くはない。」つまり、「ガンになっても多くの人は別の原因で亡くなっている。」
「ガンは不治の病」ではなく、早く見つけて、早く治療すれば治る場合が多いということです。
泉大津市立病院の「売り」のひとつ、内視鏡センターでは、最新の機器と専門的技術を持った医師団による、検査と治療が行われています。
4月に入院、手術した知人も、「もう少し遅ければ・・・」と言われるほど重篤な状態でしたが、手術後思ったりよりずっと早く回復、退院してご自身も周りの人も驚いていました。
「内視鏡による手術で、驚くほど傷口が小さく治りが早い。開腹手術をしたら、自分の年齢では体力がもたなかったかもしれない。」と言っておられました。
ドクターのお話のなかで「実際に治療を受けるときには、納得いくまで説明を求めること」の大切さも言われました。
「こんなこと、聞いても・・・」とためらったり、「あまりしつこく聞く怒られるんじゃないか」と思ったりします。
実際、「怒る」ドクターもありますが「聞かれて怒るような医者はダメ」と、きっぱり言われました。
患者は素人であっても、病気と闘い、健康をとりもどす主体は患者本人。
「おまかせ」ではなく、自分の体のこと、病気のこと、治療方針について、よく理解してこそ、よりよく闘うことができる。
そんなことを感じました。
「市民公開講座」の案内は広報などで目にしていますが、参加したのは今回初めて。
「参加してよかった。次回も参加したい。」と思っています。
また同病院、私の前の職場で少し様子を見て、緊急搬送となった人がいたのですがこんな時間に来やがってって言われリーダーが喧嘩してきたって言ってました。
4年前祖父(86歳)は、癌を再発し余命も過ぎてました。その後肺炎になり、医師も老人ホームに帰ることは難しい旨説明受けてて家族もわかってました。その時は私が一番に説明受けたから良かったのでしょうが、カテゴリ生きるためににもありますが祖父にとろみの食事も食べれなくて点滴もでは栄養足りないということになりました。私も介護にすでに携わっていたので具体的に誤嚥性肺炎ですねってことを先生に言いました。
胃ろうの説明をされようとしたのでしょうがこっちが知識あったので、家族に伝えることが私の役割となりました。まだその当時は胃ろうについて報道なかった時。
医者のもうけになるだけだったわけなですよね。60代ならまだしももう86歳。選択肢としてその話が出たことに驚きでした。最終は伯父と母で判断しましたが、もしこっちに知識がなかったらしていたかもしれません。
たとえ元気になってもこだわりのある祖父に胃ろうは向かないっていうのも家族としてわかってたし。こういう勉強会は必要ですね。
病院に対して患者は「弱い立場」になりがちなことは、私も何度か経験しました。
患者や家族は医療に関して素人であることはあたりまえ。だからこそ、専門家である医師に命を託すのですが、とにかく「納得いくまで何度でも聞く」という根性(?)が必要なのかもしれません。
それに「嫌な顔」されたら、その病院、医師にNG出す覚悟で。
患者、市民に対する誠実な対応を求め、そのことをきちんと議論できる保障としても「公立病院」の存在意義があると思っています。