こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

“原発のまち”からの報告

2012-08-06 23:06:27 | 震災・原発・自然エネルギー
昨日は、「9条の会・ただおか」の6周年のつどいに参加させていただきました。

地元泉大津では「平和展」が開催されているちょうど同じ時間。
実行委員会で暑いなかご苦労されている皆さんには申し訳ないと思いつつ、大飯原発の地元、おおい町議会でただひとり原発再稼動に反対した猿橋巧さんがこられると聞き、どうしてもそのお話を聞きたくて、出かけました。

用意されたたくさんの資料に基づいて原発の仕組み、放射能のそもそもから、原発立地自治体の抱える矛盾など。
危険な原発を押し付けられた自治体には、原発立地促進対策交付金として莫大な財源がつぎ込まれ、豪華な公民館、体育館などが建てられる。その維持費も膨らみ、さらに原発マネーに依存し、原発を増設。もうこれ以上「ハコモノ」はいらないという状況で、福祉や医療サービスにまで交付金がつかわれるようになる。「まさに麻薬」と猿橋町議は言われました。

いただいた資料に帰ってから目を通し、大飯原発3、4号機の再稼動に同意した町議会の「議長メモ」という文書に以下の記述がありました。
「・・・日本経済の発展にとって必要不可欠であった人口密集地には建設できない原子力発電所の誘致をもって社会に貢献し、地域づくりの根幹とせざるを得なかった立地自治体の苦悩と実情が広く国民に理解されていない現実があります。
その背景には社会基盤整備をはじめ、拡大する地域間格差を解消するために産業基盤の脆弱な過疎の地域である、小規模自治体の現実と課題に真摯に向き合うことを避けてきた政治の仕組みが存在します。・・・」

“原発のあるまち”の人々と、電力を消費する都市に暮らす私達。
次の世代の人々に、生きていくことができる環境を残すために、いっしょに「原発ゼロ」をめざしていくときです。

町議会では、再稼動反対が日本共産党の猿橋議員ただひとり、しかし町民のなかでは反対の声が高まっていることが、2時間近いお話の締めくくりでした。




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