こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

「要支援」の保険給付は、生きる支え

2015-08-13 21:05:14 | 社会保障
「介護保険の認定更新がもうすぐ。何か悩んでいるらしいから、訪ねて欲しい」という伝言があり、久しぶりにお訪ねしたTさんです。


元気がありません。

それでも介護認定を受ける発端となった病気のこと、あちこちの病院への通院履歴、いろいろお話してくださいました。


「要支援1」の認定で、周2日、ヘルパーさんに掃除、買い物をしてもらっているということ。

リビング、キッチン、寝室・・・主な生活の空間は2階。トイレとお風呂は一階。

階段の上り下りが辛そうです。手すりを使って、一段一段。「リハビリだと思って・・・」


「もし、更新で非該当になってヘルパーさんに来てもらえなかった困る」という先回りの心配です。


法改悪で「要支援サービスの保険はずし」についてはご存知ありませんでした。

「少なくとも、今年度、来年度はこれまでと変らない」ことと併せて、法律の改悪の話もしました。


「ニュースは見ない、聞かないことにしている。血圧があがるから」

「安保法制? 見ない! 聞かない! 体に悪いもの。高校野球でも見てたほうがいい。」


その気持ち、わからないではありません。それでも元気でいて欲しいから、やっぱり世の中のことに目を向けて欲しい。考えて欲しい。

・・・と思いつつ「安保法制」の話は、この次にして・・・


意見書を書いてもらうお医者さんに、しっかり今、困っていること、不安なことを伝えること。

認定更新の結果が出て、納得できなければ、「やり直し」を求めることもできることなどお話しました。


帰り際に「お食事、しっかり食べてくださいね」と声をかけたら、「何にも食べたくない」と首を横に。

「食欲なくても、仕事だと思って」と言いました。


「仕事だと思って、食べる!  いいこと聞いたわ。ありがとう」と、はじめて明るい声が、返ってきました。


「何にも食べたくないときでも、仕事だと思って食べる。元気でいることが、私の『仕事』だから」と、母が言っていたことを思い出して口に出た言葉でした。


「週2回、一回1時間のヘルパーさんの訪問」は、Tさんの支えです。

これが奪われることのないように、この声を届けます。

















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1 コメント

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現場も (tweety)
2015-08-13 23:58:00
私は、今はデイなので認定を受けた方がこられるわけですが・・
レクリエーションしてる分にはこの人要介護4じゃなくて
3くらいちゃうかなって思うこともあります。
ただ夜中の行動とか見てるわけではないから判断もしにくいです。
フィアンセさんがケアマネしてるだけに、要介護認定する側も大変と嘆いてます。要介護になるか要支援になるかきわきわの人に対してケアマネの技量が問われるとか。

食べることが仕事。いいことですね。私も使わせてもらいます。
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