こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

「国民皆保険」が壊れていく

2021-08-18 23:20:37 | 新型コロナ・感染症対策

医療費の負担が重い。

保険料が高い。

病気になっても医者に行けない。

そういうことを、ずっと問題にしてきた。

 

それでも、「保険証を持って病院に行けば、とりあえず診てもらえる」という事は疑いもしなかった。

「世界に誇る国民皆保険制度」の国なのだから。

 

それが今、壊れていく。

 

感染しても「自宅療養」のまま、命が尽きる。

それが現実におきている。

 

コロナの新規感染者数、昨日8月17日、世界で8番目だという。

一方、検査数は143位。

だから「実際の感染者数は、もっと多いと考えられる」と尾身会長も答えている。

 

昨日、印刷。今日、封筒詰めした「後援会ニュース」の8月号に書いた一文を、ここにも残しておきます。

 

  医療崩壊は政治の責任

コロナ感染拡大の中で1年半。私たちは、ずっと不自由な生活を強いられてきました。

学校や保育所に通う子どもたちが、大きな声で「ハイ!」と返事をすることも、歌うことも、笑うことも、お友達と手をつなぐことも・・・、みんなダメ。こんな毎日がずっと続いて、子ども達の心や体は育つのだろうか?心配です。

 

  感染爆発の中で「自宅療養」おしつけ

泉大津市内の感染者数も、連日2桁、これを書いている今日8月16日現在、894人。全国も大阪も「過去最高」の更新を続けています。

そんな中で、菅首相は「重症者、重症化リスクのある患者以外は原則自宅療養」の方針を打ち出し、与党内からも反発の声があがりました。大阪府の吉村知事は13日、「40歳未満の軽症、無症状の患者は原則自宅療養」の方針を発表。

「若い人や子どもは感染しても重症化しない」との言説も飛び交っていますが、赤ちゃんが感染し重症化している事例や、若い人が一気に重症化、また何カ月も後遺症に苦しんでいる例をSNSで目にします。

20歳前の息子さんが新型コロナに感染。その家族、「濃厚接触者」として、しばらく自宅で経過観察となった方のお話を聞きました。

発熱した息子さんは、かかりつけ医で受診できず、保健所の指示で発熱外来へ。検査の結果、陽性が判明し、大阪市内のホテルで隔離されることになりました。ホテルでは、医師や看護師の訪問があるわけでなく、一日に一度、電話がかかってきて容態を報告するだけ。食事は、時間がきたらエレベータで1階に降り、弁当を取りに行く。当初の3日間は、頭痛、倦怠感等の症状に苦しみ、「何より孤独感が辛かった」とのこと。熱が下がって72時間が経過すれば、自宅に帰れるが帰宅にあたっても診察もなし。これは『療養』と言えるのでしょうか?

しかし、今、この「ホテル療養」さえも満杯で、自宅で順番待ちの状況があります。

 未知のウィルスによる感染症を防ぐことはできないにしても、感染したときに安心して療養することができない。「自宅」に放置される。まさに医療崩壊そのものです。こんな状況を続けさせないために、政治の責任と地域医療の拠点としての市立病院の役割を問い続けます。                             (ただち恵子)

 

 

 

コメント (2)
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