「赤旗新聞をお読みいただけませんか?」とお願いすると、「偏ってるのはイヤ」とおっしゃる方がある。
政党の機関紙だから「偏っている」と思われるのも無理はない。
20歳のときに、初めてこの新聞を手にしたときに、私自身も「この新聞の記事は、きっと偏っている」と思いつつ、それでも「ひとつの見方」として読みたい、知りたいと思って手にとった。
表記のパンフレットは日本のメディアが「日刊新聞の読者率が成人人口比で92%」など、国民世論の形成に圧倒的影響力を持ちながら、「権力のチェック役」を果たすのではなく「権力と一体化」している事実を、諸外国のジャーナリズムと対比して明らかにしている。
日本のメディアの多くが、時の政府の側に「偏って」いることは、今の消費税増税議論でも明らかだ。
志位委員長は「この状況(日本の巨大メディアと権力の癒着)をどう変えていくか。」と問いかけて「政治的立場の違いをこえた国民運動の多面的広がり、・・・このたたかいをさらに広げ、巨大メディアも無視できない流れにしていく」ことだと言う。
メディアを、「政府や大企業の代弁者」ではなく国民の味方にすること。
それも国民の運動にかかっているのだと思う。
パンフレットは100円です。
「読み物」としても、おもしろいと思います。
志位和夫
日本共産党出版局