Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めてII

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

京博開館120周年記念 特別展覧会 国宝(2017年10月21日拝観)

2017年11月25日 | 旅行、その他




2017年11月現在、
国宝に指定される美術工芸品は885件。

その内の約4分の1にあたる約200件の国宝を、
大きく4期に分けて京都国立博物館で公開されます。

私が行ったのはⅡ期となります。

私にとっての目玉が大徳寺龍光院が秘蔵する耀変天目だからです。

これが17年振りに公開とあっては、
何が何でも参拝、いやもとい、駆けつけなければならない。

まさに秘宝です。




今日は生憎の雨だったからか、
外でほとんど並ぶことも無く入館。

まずは3階から。

ここは弘法大師や伝教大師の書跡。

三筆の一人である弘法大師にしては字を崩してあるからか、
そんなに上手く無いなという印象。(^^;

考古の所では火焔型土器等が展示。


【太刀 銘 正恒】

(展示品の写真は全てネットで拾ったものです。)

文化庁所蔵。


【古備国友成造】


東京国立博物館所蔵。

この二振りは本当に美しかった。

3階だけでも充分元は取ったなという充実ぶりでした。(^^


階段で2階へ降りると仏画が目に入る。


2階は雪舟の国宝6点や等伯の画が展示されていました。

狩野派が専門の私にとっては、
グッとくるものがありませんでしたね。

雪舟の作品の前は混雑が酷くて辟易した。(^^;


風神雷神図屏風も展示されており、
さすがのものがありました。(^^


【秋景・冬景山水図】


金地院所蔵。
伝徽宗筆。

足利3代将軍義満が所有していたもので、
後に金地院崇伝に贈られたもの。

これは実際に見ると本当に素晴らしい傑作でした。

続いて1階に降りると仏像や金工、漆工等が展示。


【釈迦如来】


清凉寺所蔵。

こちらの仏様は清凉寺で拝ませていただいたことがありますが、
こんなに近くで後ろからも見れて最高でした。(^^


【初音調度蒔絵十二手箱】


3代将軍徳川家光の長女千代姫が、
尾張徳川家2代光友に嫁入りした時の婚礼調度。

愛知・徳川美術館所蔵。

380年以上経っても痛みがほとんど無いという。

その超絶技巧の仕事ぶりには現代の職人も舌を巻くほど。


【大日如来・不動明王】


金剛寺所蔵。

一番新しく国宝に指定されたもの。

この圧倒的な迫力はたまりませんね。

実は一番長くゆっくり見たのがこの仏様です。

素晴らしい。


【耀変天目】


大徳寺龍光院所蔵。

最後に見た国宝がこの耀変天目です。
大好物は最後にとっておくタイプです。(笑)

藤田美術館のモノは実際に見たことがありますが、
龍光院の耀変天目は写真で見る限り、
幽玄の趣と云われ地味な印象でした。

しかし、ライトアップされた耀変天目の美しさといったら。

これほど美しいとは思わなかった。

よく言われる宇宙の美しさもありましたが、
ピンクや青に輝く光が宝石のような輝きで感動。


耀変天目はガラス越しに見るのですが、
立ち止まって見る事は禁止されていたので、
じっくり見る事は出来なかったけど、
刀剣の時と違って回転が速いから3回も見ちゃったよ。(^^

恐ろしいまでの美しさとはこのこと。

本当に素晴らしかったです。






これにて国宝展の拝観終了。

これほどの国宝を一気に見れて1500円は安過ぎる。
幸せな一時を過ごせました。(^^

もし廃仏毀釈が無ければ現在の国宝の数の三倍はあったとされる。

この国宝展を見てかえすがえすも惜しいと思った。