The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ヴィレーヌのメルキュレイの本領とは?

2008-08-24 00:07:29 | ワイン
あそこにアレが出来て、体調不良でもないのに、
ジョセイ軍から体調不良のレッテルを張られ、ここんとこ大人しくしています!

てな事で、もてあまし気味の時間の中、北京五輪も隅々まで目を通しましたが、
唯一☆野ジャパンの結果には本当に目を背けざるをへませんでした!
まあ、色々理由もあるでしょう・・・
ここでは、言わんときまひょ!ワインを語るように!

さて、遅くにワインを開けました。
その理由は、単純に明日が日曜日であること・・・
そして、どうしても赤い液体を喉奥へ流し込みたい衝動っていうのでしょうか?

久しぶりです、何気なくワインを開けるのは・・・

ということで、ユーロカーヴの下段から取り出したのは、
2000年物のメルキュレイ オーヴェル・ド・ヴィレーヌなんですね♪

00’はオフヴィンテージで8年の熟成期間、
程よいエッジのアンバー加減で、このACで驚くべき芳香!
甘いチェリーキャンディーのトップに、なまめかしい色香、
明確なミネラルとスパイス感も忘れません!
味わいは透明感のある、流麗なリキュールのごとくのフルーツが主体であります!
でも、、このタイミングがベストポジションでしょうか?

このワイン!ある意味、ピノ・ノワールの必要なモノを全て兼ね備えていますよね?果実味、薫り高さ、わずかでありますが複雑性・・・そして調和♪

まあ、ヴィレーヌ氏の経歴を思えば、これくらいは当然と言えば当然なのでしょうが・・・

でも、やはりグラスの後半のテンション↓はメルキュレイです!

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05’ですと、こんな値段なんですね!
ビックリです、メルキュレイですよね・・・



スポーツマンシップの光明を見ました!

2008-08-23 23:36:10 | ライフ
あと二日で北京五輪も終了との事です。

バレーボールでの中国観客の過度の地元びいきの無節操さや、
首をひねってしまうような審判の判定など、
挙げてみれば国威発揚によって、捻じ曲げられたスポーツマンシップに危惧するところもありましたが・・・

でもまあ、オリンピックでしか見つけられない、数々の競技や、
それに参加する真面目でストイックな競技者を見て、
心にスポーツマンシップの光明を見つけたのも事実です!

前回のアテネ五輪での『競歩』競技をご存知のかたいますでしょうか?
日本代表の山Z選手が地元のボランティアの間違った誘導のために、
5番目に帰ってきたにもかかわらず、失格となったあれです・・・

その後、山Z選手は『状況判断できないくらい消耗していた私が悪いんです・・・』と語ったとのこと!なんというやさしさ・・・そしてなんという謙虚さなんでしょう!
ワタクシだったらお膳ひっくり返して、大見得切っていたでしょう!
まあ冗談ですが・・・

さて、山Z選手がとうとう北京五輪で7位入賞いたしました!
その時のライヴのインタヴューで彼が語ったのは、
『7位は満足なんですが、自分はそれだけの実績と訓練もしてきました。
更にこれから練習を重ね、ロンドン目指して頑張ります!』ですと・・・

あんなに謙虚でも、この意欲・・・
50キロ歩いて直後ですよ・・・しかも炎天下に!

でもカレこそ真のスポーツマンなんでしょうね!
それとも『競歩』って、そんなに楽しい競技なのでしょうか?

U野投手よ、あなたはエライ!

2008-08-21 23:08:12 | ライフ
昨日はダブルヘッダーで318球、今日の決勝も100球近くの完投をし、
とうとうソフトボールの日本チームを優勝へと導きました!

北京五輪 日本ソフトボールチームの大エース!
U野投手に、大拍手!!

試合前の民放のインタヴューであなたが色紙に書いた言葉は、
『守りこそ最大の攻撃となる!』なんですね、
正に、それを地で行く見事な決勝戦でありました!

これが日本にとっての9個目の金メダル!

星野ジャパンが10個目で、有終の美を飾ってくれればいいのですが・・・
もしそうなったら、クリスタル開けちゃお!

なんてね・・・

さて、それにしても急転直下の長雨・低温注意報ですよね!
昨日まではTシャツ、半ズボンでしたが、今日は寒くてパーカーまで着込んでいます。

皆さんも風邪などひかないように、
来月は9.7『オテル・ド・ヤマダ』9.13『ワインとキュイジーヌの夕べ』を開催いたします!登録の御仁はご油断無きように・・・

では!

ようこそ!バタール・モンラッシェ?

2008-08-20 22:22:21 | ワイン
胃の痛くなるような、ソフトボール女子を一方では見ながら、
裏番組では星野ジャパンが剣が峰のアメリカ戦はやっているは、
更にはサッカーのキリンカップのウルグアイ戦も見逃せません!

外の秋風をヨソに、家の中はスポーツ観戦でホット!ホット!!

久しぶりに自家製ジャジャ麺を作ってもらい、
ビール片手にニッポン!チャチャチャ!!

でも、オリンピックも閉会式まであとわずか・・・
この至福の時間も数日で終わってしまいます。

さて、ソフトボールはオーストラリアに延長11回で勝利いたしました!
この一日で320球を投げきった、日本の真のエースU野投手に拍手を送ります。

ところで話はいきなり変わりますが、お盆前のワイン話の続き!
やはり、ピリニー・モンラッシェ村のある希少グラン・クリュに触れないわけにはいかないでしょう
なんとその面積は、全ての造り手を併せても3.686ヘクタールだと・・・
年120ケースに満たない生産量なんですね!

その地所は、ご存知ビアンヴニュ=バタール=モンラッシェの事であります。
フランス語を訳しますと『ようこそ、モンラッシェの私生児へ』なんですね・・

凄い意味ですよね・・・

造り手の面々はそうそうたるもの!
ラモネ、ソゼ、ペルノー・・・そしてルフレーヴと来ます!

ご相伴に預かったのは99’のルフレーヴのもの!

濃厚で、コクのあるバタールの底アジのバックボーンに、
気品と繊細さの明確なテロワのキャラクターを見つけることが出来ます。

ノーブルなヴァニリンのトップに黄桃や柑橘のアクセント!
流麗な酸味の下支えに、繊細ながらも存在感のあるフルーツです!

そういえば、このビアンヴニュ・・・
ルイ・カリオンなんてのも飲みました!これも貴重な体験です。

いずれ、猫の額系がどうしてこの街で飲めるのか?
もう一度よく考えて見るべきでしょう!

1987 Ch.Petrus♪

2008-08-19 23:25:17 | ワイン
ボルドー全般を考えても、80年代のポムロールはある意味「玉石混交」ですよね!

その中でもシャトー・ペトリュースは82’と89’が飛びぬけた見事さで、実は好みが有るにせよ、その次に来るものは87’かもしれません!

特にも21年経って今飲むのであればですが・・・

良い意味でも、悪い意味でも、世間を騒がせているワイン評論家氏RPに言わせますと・・・

『あなたが億万長者で、もし1987年に生まれた子供のためにワインを買っておこうというのなら、これはその子が21歳になる頃、程よい状態になっているだろう!』

ですと・・・その21年後が今なわけであります!

さてその87’ペトリュース!

82’89’とは全く対峙する方向性のペトリュースなんですね・・・
87’にして、重厚なタンニンです!
思索的で、生真面目、背筋が通り、その外観は今もって近寄りがたいもの・・・
しかしながらグラスの中での一時間の待ちで、香りも味わいもメタモルフォーゼ♪
残念ながら最高と呼ばれるペトリュースの退廃性はありません!
でも知的な香りを漂わせる、近メドックのペトリュースと言えるでしょう。

お盆前の奇跡のラインナップ、今思い出しております!