The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2008 シャンボール・ミュジニ レ・ザムルーズ アミオ・セルヴェル

2011-11-19 06:33:49 | ワイン
『サンプリング・クラブ』に入ってから2本目がこのワインでありました。

『ドメーヌ・セルヴェル・タショー』に婿入りした『クリスチャン・アミオ』が、
このドメーヌを引き継いだのが1990年、それ以来『シャンボール・・・』にはこの人あり!
と誰もが認める存在になってきたようです。

ある人が言いました、『このドメーヌを飲まずして、シャンボール・ミュジニは語れない』と・・・



本当でしょうか?

いずれ、このドメーヌが所有する『レ・ザムルーズ』は僅かに0.4ヘクタールで、
その葡萄の木は平均樹齢60年の超ヴィエ・ヴィーニュと言われておりますが、
さてそのワインのお味は・・・

濃厚なルビーからクリムゾンの色合いを呈しているこのワインは、
スタイルは『レ・ザムルーズ』らしく繊細ながらも、強いコンセントレーションを持っています。



グラスに注ぎたてはむしろ、優美な姿を見せてくれたのですが、
30分ほどの待ちで堅牢の奥深くその姿を隠し、熟成の『ジュ』の字も見せてくれません!

その香りは塩気を感じるほどミネラルが強く、スパイシーさが前面にでて、
『レ・ザムルーズ』でありながら、ブラッキーな香気を発するまで相当な時間を要しました。

これだけ閉じていて、では全てが沈滞の味わいかと言えばソウではなく、
そこかしこに垣間見せる、エレガントなニュアンスはこのドメーヌならではの事でしょう!

古木ゆえの底アジの広がりと閉じながらも感じえるエロスの戻り香は、
果てしない将来性を感じざるを得ません!

これを持って、10年待てるかどうか?そこが問題!
せば、70歳まで待てってか?

そんなの、イヤじゃ!無理ってもんです。

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